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ティモシー・シャラメは甘やかされてる?「DUNE/デューン」会見で自ら語る

ナタリー

「DUNE/デューン 砂の惑星」

「DUNE/デューン 砂の惑星」で主演を務めたティモシー・シャラメが、日本のマスコミ向けに行われたオンライン記者会見に出席した。

本作はフランク・ハーバートによる小説を「メッセージ」「ブレードランナー 2049」で知られるドゥニ・ヴィルヌーヴが実写化したSF。シャラメが演じたのは、砂の惑星デューンの統治を任命された貴族アトレイデス家の子息ポールだ。巨大な陰謀によって父を殺されたポールは、全宇宙の平和とアトレイデス家を守るため立ち上がる。

ヴィルヌーヴの要望で、事前に原作を読んだうえで撮影に臨んだというキャスト陣。役作りへの影響を問われると、シャラメは「原作は豊かで密度のあるディテールに富んだ作品で、ポールについても事細かに描写されています。ドゥニは『バイブル』と言っていたけど、たくさんの情報がそもそも原作に詰まっていました」と明かす。夢で“未来が視える”能力を持つポール。シャラメは「未来の夢を見る。でも彼は今の自分が、どんな道筋のどの地点にいるのかわかっていない。その夢がどれぐらいポールに影響を与えるのか。その微妙なさじ加減が必要でした」と語る。

本作は全宇宙の混迷を描いた叙事詩でありながら、ポールという1人の若者が自分の恐怖に向きあう物語。シャラメがポールを演じるうえで重視したのは、これまでと異なる環境に適応し、大人になっていく成長の過程だったそう。「何か自分も想像し得ない大きなもの。あるいは暗い運命が待ち受けているのでは?という恐怖。また肉体的な変化や社会的な適応力の問題。彼の恐怖は未来の夢を見るたびに大きくなっていきます」と、その心情の一端を打ち明ける。撮影ではヴィルヌーヴのこだわりから、できる限りVFXやグリーンバックを使わないように、実際に砂漠地帯でのロケーションが多く行われた。この点を「役者にとってとても恵まれた環境だった」と振り返るシャラメ。暑さの厳しい場所での撮影だったそうだが「デューン自体が気温の高い惑星。砂漠は確かに暑かったけど、その環境でのストレスや疲労は逆に演技の助けになりました。例えばスタジオで撮影していたとしたら、自分のイマジネーションがもっと必要になったでしょう」と話す。

これまでに「君の名前で僕を呼んで」でルカ・グァダニーノ、「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」でグレタ・ガーウィグ、「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」でウェス・アンダーソンと世界の名だたる監督たちと仕事をしてきたシャラメ。「DUNE/デューン 砂の惑星」はキャリアで初めてのSF大作での主演となる。ヴィルヌーヴが「ティモシー以外のプランはなかった」と語るほど、企画の成立にも大きな役割を果たした。シャラメは出演の決め手を「仕事選びのモチベーション、キャリアにおけるルールは最高の監督・スタッフ・共演者と仕事をすること。もともと一緒に仕事をしたい監督のリストのトップにドゥニの名前があったんです。それはルカ、グレタ、ウェスたちも同じ。自分でも甘やかされてると言えるぐらい素晴らしい方々と仕事ができていると思います」と明かす。

会見の後半には、日本のマンガやアニメ、映画で好きなもの・影響を受けたものに関する質問も。シャラメは「最高の質問だ!」と笑いながら、「大好きなアニメがたくさんある。一番は『ドラゴンボールZ』。子供の頃の僕にとって一番重要な作品でした。どのカットも絵画のように構図がキマっていて、額に入れて飾りたいぐらい。それが孫悟空やベジータ、魔人ブウ、ピッコロであってもね」と笑みをこぼす。そのほか「遊☆戯☆王」「ポケットモンスター」の名前も上がった。

「DUNE/デューン 砂の惑星」は10月15日より全国ロードショー。

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