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SixTONESとSnow Manのデビュー曲はどんな曲? 「Imitation Rain」と「D.D.」から浮かび上がる2組の魅力

リアルサウンド

19/11/29(金) 6:00

 2020年1月にCDデビューが決まっている、人気ジャニーズJr.グループのSixTONESとSnow Man。“どんな楽曲でメジャーデビューを飾るのか“と注目が集まる中、11月27日放送の『ベストアーティスト』(日本テレビ系)にてデビュー曲が初披露された。全く違うテイストの2つのデビュー曲に、SixTONESとSnow Manそれぞれの魅力が改めて浮かび上がった。

(参考:“同時デビュー”のSixTONESとSnow Man、躍進支えるオリジナル曲の特徴 それぞれのサウンドから分析

■SixTONESの可能性にYOSHIKIが応えた「Imitation Rain」
 ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹の6人からなるSixTONESのデビュー曲「Imitation Rain」をプロデュースしたのは、X JAPANのYOSHIKIだ。タレント活動を引退し、主にジャニーズJr.のプロデュースを行なうジャニーズ事務所の子会社・社長に就任した滝沢秀明の直談判によって、YOSHIKIのジャニーズ初楽曲提供が実現した。

 「SixTONESが海外でのJ-POPのイメージを一新させる可能性を秘めたグループだと確信した」とコメントを寄せたYOSHIKI。「滝沢さんとも話し合い、意図的に“YOSHIKIメロディ“を取り入れました」(参照:Lmaga.jp)とも。どのような楽曲に仕上がったのかと、固唾をのんで見守っていると、聴こえてきたのは繊細で美しいピアノの旋律が鳴り響く、ミディアムロックバラード。歌詞も、〈紅に染まる〉〈薔薇〉〈雨〉……など、X JAPANの名曲「紅」や「ENDLESS RAIN」を思い起こさせるワードが並ぶ。

 生放送で披露されるやいなや、「カッコよすぎる」という大絶賛の声と、「これがデビュー曲でいいのかな?」と首をかしげる声がネットを中心に殺到。賛否両論が飛び交う中で、満場一致の評価は「ジャニーズっぽくない」ということだった。

 SixTONESのデビューにとってこれ以上の称賛の言葉はないのではないか。ここからは筆者の個人的感想だが、それこそが滝沢とYOSHIKIの意図するところだったように思うからだ。SixTONESは、もともとキラキラ王子様なジャニーズっぽさのないグループだが、それ以上に個性として光るのがその感度の高さ。時代に流れる空気を読む力が、ズバ抜けて高い。それが顕著になったのが、ジャニーズの新たな挑戦・YouTube進出だった。

 人気ジャニーズJr.グループたちが日替わりで動画をアップし、切磋琢磨する中で、安定して高い視聴回数を誇ったのがSixTONESだった。それができたのは、ネットやYouTubeという未開の地に置かれたとき、求められていること、できることを察知して体現するスピード感が抜きん出ていた。

 日本を超えるジャニーズアーティストに。その目標が見えてきたのは滝沢プロデュースによる初MV「SixTONES(ストーンズ) – JAPONICA STYLE [Official Music Video]」が発表されたころ。和を取り入れたMV動画は、1204万回視聴を突破(11月28日現在)。ジャニーズファンの中で、圧倒的な認知と支持を得た。そして今、次なる未開の地へ突き進むタイミングなのだ。

 だからこそ、選ばれたプロデューサーがYOSHIKIだったのだろう。振り返ればX JAPANも、インディーズで圧倒的な人気がある中で、世間での認知度を高めるためにバラエティ番組に出演していた時期があった。当然、多くのファンから賛否両論の声が届いていたに違いない。

 新たな挑戦に吹く逆風こそ、心に降り注ぐ「Imitation Rain」。印象的な歌詞を深読みをしたくなるのも、この曲が持つ力だ。紅に染まるまで(命をかけてでも)夢の世界を目指す。そんな決意の歌に聴こえてくる。

■Snow Manの覚醒、伝統と革新を醸し出す「D.D.」
 一方、Snow Manの「D.D.」は、踊れる彼らのスキルを存分に発揮するダンスナンバー。長年、『滝沢歌舞伎』をはじめとしたジャニーズ舞台を盛り上げてきた、岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介。そこに新たにラウール、向井康二、目黒蓮の3人が加入し、現在の9人体制となって決めたCDデビュー。

 苦楽を共にしてきた6人と、それぞれのフィールドにいた3人。年齢も経験値も異なり、一見すると大きな摩擦が生まれそうな加入劇だった。だがフタをあけてみれば、“これ以上の化学反応はなかったのではないか“と思わせるほど、全員がめざましい進化を遂げた。

 特に、センターに立つラウールは、15歳のあどけない少年の顔だった。だが加入後、Snow Manの末っ子としてメンバーに可愛がられ、のびのびと表現できる環境を与えられたことで、明らかに覚醒。見せるダンスから、魅せるパフォーマンスへ。色気と技術を手に入れ、天井知らずな成長を続けるラウールに8人も刺激されないわけがない。

 そんな、お互いを伸ばし合える自家発電型グループになれたのは、年上メンバーたちの愛情深さあってのもの。歴史を重んじるジャニーズらしさを持ちながら、変化をも愛することのできる懐の深さゆえだ。“伝統と革新“その相反する概念が共存しているのが、今のSnow Manが持つ強み。

 そんなSnow Manのデビュー曲「D.D.」は、間違いない感がすごい。それもそのはず、作曲は、SMAP、TOKIO、滝沢秀明、タッキー&翼、V6、嵐、山下智久、NEWS、関ジャニ∞、上田竜也(KAT-TUN)、Kis-My-Ft2、Hey! Say! JUMP、Sexy Zoneと数々のジャニーズグループに楽曲を提供してきたHIKARIが担当。作詞者も、V6、NEWS、ジャニーズWEST、Kis-My-Ft2、King & Prince、なにわ男子など、同じく数々の楽曲を提供した実績のある栗原暁(Jazzin’park)が名を連ねる。

 彼らのダンスが映えるサウンド、ファンと共に掴んだデビューへの気持ちを綴る歌詞……、ジャニーズソングのヒットメーカーたちが揃い、長年彼らの活躍ぶりを直接見守ってきた滝沢が仕掛けるデビューとくれば、Snow Manの名刺代わりとなる楽曲が生まれないわけがない。

 そんな伝統をベースに仕上がった楽曲を、今度はパフォーマンスで革新。人数を活かした多彩なフォーメーションチェンジは、彼らの動きそのものが豪華セットに匹敵するほどの華やかさ。イントロでゆるやかに動き出したかと思えば、あっという間に縦一列になり、次の瞬間にはもうステージを広く使って菱形のような立ち位置に。素早い動きと丁寧なアクロバットは余裕が漂い、まさに満を持してのデビューであること、完全に仕上がっていることを印象づけるのに十分だ。

 ジャニーズソングの伝統を踏襲しながら、“ジャニーズアイドルのデビュー曲=初々しい“イメージを一切捨てるという革新。そして、英語歌詞が多いのは、きっとSixTONES同様、国内に留まらない覚悟の現れに違いない。SixTONESが“海外でのJ-POPのイメージを一新させる“開拓者なら、Snow Manが“世界にJAPANESEジャニーズを広める“伝道者になる可能性を持ったグループと言えるのではないか。

 デビュー楽曲は長く愛され歌われ続けるもの。10年、20年……と、彼らがこれらの曲をどのように歌い続けていくのか楽しみでならない。いつも想像以上の結果を見せるSixTONESと、期待以上の進化を遂げるSnow Man。この2組が切磋琢磨していくことで、私たちの想像も期待も超える未来が待っているかもしれない。(佐藤結衣)

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