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清原果耶が朝ドラ「おかえりモネ」で気仙沼生まれの気象予報士に、脚本は安達奈緒子

ナタリー

20/5/27(水) 16:09

清原果耶

2021年度前期のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で、清原果耶がヒロインを務めることが発表された。

連続テレビ小説104作目となる「おかえりモネ」は、気象予報士という仕事を通じて人々に幸せを届ける女性を描いた現代ドラマ。清原が1995年に宮城・気仙沼の島で生まれた永浦百音(ながうらももね)を演じる。

2011年の東日本大震災で気仙沼が大きな被害を受けたとき、ある理由で島を離れていて「自分は何もできなかった」と後ろめたさを抱きながら、やがて内陸の登米へと移り住む百音。誰かの役に立ちたいと思っていた彼女は、生き方を模索する中で気象予報という仕事に出会う。そして大型台風が全国に甚大な被害をもたらした2019年、予報士として一人前となった百音は、家族や友人が待つ気仙沼へ向かう決意をする。タイトルの「モネ」は、百音の愛称だ。

2015年に連続テレビ小説「あさが来た」で女優デビューし、2018年には「透明なゆりかご」でドラマ初主演を務めた清原。現在18歳の彼女は「気象予報士のお仕事を通して助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい。そしてドラマを観て下さる皆様それぞれに芽生える朝が来ますよう今一度、作品創りの尊さとしっかり向き合いながらスタッフ・キャストの皆々様と誠心誠意お届けして参ります」と意気込みを語っている。

脚本を担当するのはドラマ「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」「サギデカ」や、「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」で知られる安達奈緒子。一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子が演出に名を連ねた。ドラマは2020年秋頃のクランクインを予定。ロケは主に気仙沼や登米、東京で行われる。安達、制作統括の吉永証と須崎岳によるコメントも下記に掲載した。

清原果耶 コメント

この度、2021年度前期
連続テレビ小説「おかえりモネ」の
ヒロイン永浦百音役を
演じさせて頂くことになりました。

「私、10分先の未来を予測したいです!」
百音ちゃんのその言葉に、
私は励まされました。
あの時ああすれば良かった?
なんて考えてしまうことも少なく無いような世の中で、力強く生きる彼女だからこそ
ひらける空があるのではないかと思っています。

気象予報士のお仕事を通して
助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい。
そしてドラマを観て下さる
皆様それぞれに芽生える朝が来ますよう
今一度、作品創りの尊さと
しっかり向き合いながら
スタッフ・キャストの皆々様と
誠心誠意お届けして参ります。
「おかえりモネ」宜しくお願い致します。

安達奈緒子 コメント

朝ですし、やさしくて温かい物語を作りたいと思っています。けれど舞台となる土地は、やさしさだけではどうすることもできない痛みを抱えていて、訪問者であるわたしがそれを真に理解することはできません。他者の痛みは肉親でも友人でも恋人同士でも共有することはできない。そんな現実をつきつけられたとき、「わからないから怖い」という言葉を聞きました。自分の理解を超える現象、数秒後に変わってしまう未来、怖いです。ですが人間は不器用ながら「わからないもの」とずっと向き合ってきて、その最たるものが「自然」だろうと考えたとき、描くべき物語が見えたように思いました。
気象予報はこの「自然」という完全掌握が不可能なものと向き合う仕事です。コツコツと観測を続けデータを蓄積し、考え、最後は自分の身体でも感じることで、不確実な自然との共存の道を探ります。
誰かの痛みもそういうものではないかと考えました。わからないことは怖い、けれど「あなたをわかりたい」と思い、努力し続けてさえいれば、わたしたちは笑顔を交わし共に生きていけるのではないか。
若い主人公と、その存在に芯の強さとしなやかさを感じる清原果耶さんに、願いを託します。

吉永証 コメント

天気は誰にでも関係があることがらですが、天気(予報)に携わる人がどんなことを日々しているかは、実はあまり知られていません。ひょっとして、そういう人たちの日常や仕事ぶりを追うことで、現代の人々の生活や生き方・考え方を鮮やかに描けるのでは、という思いから今回の企画はスタートしました。ヒロインを演じるのは、抜群の演技力を持ち、これからの可能性いっぱいの清原果耶さん。脚本は、人々の感情のひだを、丁寧に軽やかにすくい取って台本を書かれる安達奈緒子さん。舞台となる東北、宮城の方々のご協力をいただいて、毎朝、青空のような爽やかな気持ちになってもらえる“朝ドラ”を、精一杯制作していきたいと思います。

須崎岳 コメント

新型コロナウイルスが世を席けんする前、脚本の安達さんと宮城のいろんな町へ赴き、たくさんの方のお話を聞きました。「あの日」を経て、いま、何を思いながら生きているか。どんな未来を見据えてらっしゃるのか。もちろんすべてをドラマ化できるわけではありませんが、その言葉や表情のひとつひとつに背中を押される思いで、いま物語の構想を進めています。コロナは、私たちにいろんなものを突きつけました。たとえば命について。あるいは希望について。ヒロインが目指す気象予報士は「命を守る仕事」であると同時に、「明るい未来を届ける仕事」です。清原果耶さんのまっすぐなまなざしとともに、ひとつの希望をお届けできれば幸いです。

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