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市川海老蔵、息子・勸玄と初めて京都・南座公演「鴨川を一緒に歩きたい」

ぴあ

市川海老蔵 撮影:内田涼

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歌舞伎俳優の市川海老蔵が4月22日、都内で会見を行い、5月に明治座、6月に南座で開催する『海老蔵歌舞伎』への意気込みを語った。今年1月新橋演舞場での『初春 海老蔵歌舞伎』に続く公演。成田屋親子共演の『源平布引滝 実盛物語(さねもりものがたり)』が34年ぶりに実現する他、今話題のSNS・Clubhouseから誕生した新作歌舞伎舞踊『KABUKU』も披露される。

知勇を備えた武将実盛と源氏の白旗を巡る『実盛物語』では、武将・斎藤実盛を海老蔵、物語の鍵を握る小万のせがれ・太郎吉を、息子・堀越勸玄が演じることに。1987年(七代目新之助の名で海老蔵と、父・十二代目市川團十郎が共演)以来の親子共演で、「本来もう少し早く実演させるつもりでしたが、(コロナ禍で)そういう機会もなく、順調に背も伸びているので、年齢的にも太郎吉を演じるのがギリギリ」と目を細め、「私も父と演じて思い出深い役なので、せがれにとっても大役で一生に一度のチャンス。一緒に体現できることがうれしい」と喜びを語った。

歌舞伎の本公演で、海老蔵と勸玄が明治座の舞台に立つのは初めて。また、勸玄が東京を離れ歌舞伎の発祥地・京都に建つ日本最古の歴史を誇る南座の舞台に初めて立つ公演。親子そろって京都を訪れることになり、「出雲阿国という人が歌舞伎のもとと言われていますし、(その像がある)鴨川を一緒に歩きながら、そういう話がしたい。せがれのお母さんとは、よく一緒に京都の町を自転車で走ったので、せがれとも自転車で走りたい」と声を弾ませた。また、「舞妓さん、芸子さんとの色事は、あまりしないように(笑)、まずは教育しようかな。『もうちょっと経ってからだよ』って」と笑いを誘う場面もあった。

Clubhouseから誕生した新作歌舞伎舞踊『KABUKU』は、江戸時代と現代を重ね合わせた内容になるといい「視聴者もいるので、緊張感を持った意見交換になる。刺激的」と歌舞伎誕生の舞台裏をSNS上で公開することの意義を強調。藤間勘十郎が演出・振付、人気漫画原作者の樹林伸が原作を担当。当初、海老蔵は瓦版を演じる予定だったが、「それは違うなと思って(笑)、市川海老蔵本人を演じることになった」と話していた。

取材・文・撮影:内田涼

公演情報
令和3年 5月明治座 6月南座「海老蔵歌舞伎」

演目:
一、「源平布引滝 実盛物語」
二、「KABUKU」
作:樹林伸/演出:市川海老蔵/演出・振付:藤間勘十郎/出演:市川海老蔵、堀越勸玄 ほか

2021年5月29日(土)・30日(日)
会場:明治座(東京)

2021年6月4日(金)~13日(日)
会場:南座(京都)

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