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『ウチカレ』浜辺美波×岡田健史の恋模様が愛おしい 確実に変化している空と光の距離

リアルサウンド

21/3/11(木) 6:00

 『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)第9話放送前、浜辺美波がドラマ公式Instagramから初のインスタライブを配信した。

 それは最終回の撮影現場からの生配信。途中には菅野美穂も登場し、今日が卒業式だったという視聴者からのコメントに、第5話で碧(菅野美穂)と空(浜辺美波)が踊った“喜びの舞”を披露する一幕も。そんな菅野が第9話の見どころとしてお勧めしていたのが、予告でも話題になっていた空が光(岡田健史)の匂いをかぐシーンだ。

 空への切ない思いを秘めた光と、それに気づかぬままの空。朝焼けの光に照らされる中、光が空にお守りのビー玉を渡した第6話で2人の距離はぐっと縮まったものの、いまだ恋仲には発展していなかった。

 光が言い出した『ジャンプ』のてっぺんを目指す夢は、いつの間にか2人を突き動かす原動力に、そして2人を引き合わせる理由にもなっていた。漫画執筆中、腹を空かせた2人は近くのコンビニで買ったあんまんを半分こ。その帰り道、空と光は不良たちに絡まれ、空は大事なメガネを踏まれ壊されてしまう。

 光は家まで送ろうと、近視で視界が見えない空の手を咄嗟に握る。いつか光が言っていた「手を繋ぐのは恋人」という言葉を思い出す空に、「今、非常事態なんで」と誤魔化す光が微笑ましい。

 ここから先述した空が光の匂いをかぐ場面へと繋がっていくわけだが、様々な要素が織り重なり合ってできている。点滅する青から赤へと変わる信号。しんしんと降り出す雪に、空が碧の小説『空の匂いをかぐ』にかけてつぶやく「雪の匂いをかぐ」というセリフ。

 近づく就活の時期に、空が抱く漠然とした不安。大学を卒業して、大人になって働き始めたら、漫画を描いたり、電話をして助けてもらうこともなくなる。そんなことを言い出すのは、空が今が幸せである裏返しの言葉だ。「全部は変わらないでしょ」と不確かな、けれど今の空には心強い光のセリフからは、ずっとこのままでいたいという気持ちが滲む。

 手だけでなく、心と心が触れ合った2人は、空から光の匂いをかぎにいく。「フフ……なぁに?」と好きの気持ちが溢れ出さなかった光と、うっとりとした表情で「この匂い……覚えとく」とぼそっと返す空、どちらも愛らしい。もし、空がメガネをかけたままの“右から2番目の世界”だったなら、生まれなかった2人のゼロ距離だったかもしれない。

「僕はいつか今日のことを、この瞬間のことを懐かしく思い出すんだ……なんて思う。僕たちは次の青が来ても歩き出せずにいた」

 赤から青に変わる信号を前に、寄り添う空と光。心の中にいる光という存在に、空は気付き始めたのだろうか。

 第10話はいよいよ最終回。風雅(豊川悦司)と漱石(川上洋平)からのアプローチに心揺れる碧。さらに、空は渉(東啓介)に別れを切り出す。母娘がそれぞれ結ばれる相手は果たして。毎週波乱を巻き起こしてきた『ウチカレ』もついにラストを迎える。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:菅野美穂、浜辺美波、岡田健史、沢村一樹、川上洋平、有田哲平、中村雅俊、福原遥、大地伸永、長見玲亜、吉谷彩子、中川大輔、東啓介ほか
脚本:北川悦吏子
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:小田玲奈、森雅弘、仲野尚之(AX-ON)
演出:南雲聖一、内田秀実
主題歌:家入レオ「空と青」(ビクターエンタテインメント)
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/uchikare/
公式Twitter:@uchikare_ntv
公式Instagram:@uchikare_ntv

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