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豆柴の大群 ハナエモンスターが明かす、「MONSTER IDOL」オーディション時の心境 「WAggメンバーのためにもなると思った」

リアルサウンド

20/10/31(土) 10:00

 豆柴の大群のハナエモンスターは、圧倒的なポテンシャルを持ったメンバーだ。

 その強みはパフォーマンスとクリエイティビティにある。先日、ついに開催を迎えた初のワンマンライブ『豆柴の大群のりりスタート』にて、度肝を抜いたのはハナエの歌唱力の高さだった。自身が作詞を手がけた「ガーデニング」は、幕間のVTRでナオ・オブ・ナオが話していた通りに、彼女のロングトーンが炸裂している楽曲。そのことは、音源でも十二分に伝わるが、突き抜けるような生の歌声は多くの豆粒(ファンの総称)の心を掴んだ。

 リアルサウンドでは5週にわたり、豆柴メンバーのインタビューを掲載。3週目の折り返しとなるハナエには、これまであまり語られてこなかったWAgg在籍中に「MONSTER IDOL」のオーディションを受けた当時の心境、メンバーで唯一作詞を担当する彼女の曲に込めた思いを聞いた。ライブMCでもそうだが、メンバー最年少ながら、流暢に自身の思いを伝えられるのも、ハナエの大きな魅力だ。(渡辺彰浩)※9月中旬に取材

「負けられないなというのはありました」

――ハナエさんは小学6年生の頃からハナエモンと呼ばれていたそうですね。

ハナエモンスター:私、ほとんど『ドラえもん』を観たことがなくて。中学生の頃に1〜2回、あとはバスの中で流れていた映画を観たくらいで。でも、なぜかドラえもんのTシャツを持っていたんです。ポッケからドラえもんが出てるTシャツを週1〜2で着ていたらそのインパクトが大きかったらしくて、ハナエモンっていうあだ名になりました。

――ハナエモンスターとしてはWAggの頃からそう呼ばれていましたよね。WAggに所属しながら「MONSTER IDOL」のオーディションを受けた当時はどんな心境だったんですか?

ハナエ:本当は受けるか悩んでいて。受かる自信もなかったし、どうしようと思っていたんですけど、落ちたとしてもオーディションに出たことによってWAggが結果的にいい方向に行くんじゃないかなと思って。受ける前は本当に悩んでいたし、『ラストアイドル』みたいな感じって聞いていたので、体力を使ってキツイんだなって。でも、自分のためにもWAggのメンバーのためにもなると思って出ることにしました。

――オーディションについては「やってみない?」と言われたんですか?

ハナエ:声をかけていただいて、そこからオーディションがあって受かって、どんどん進んでいった感じです。

ハナエモンスター

――WAggとしてはライブ活動やレッスンを通して1年間の経験値があったわけで。やはりどこか負けられないという気持ちもあったんじゃないですか?

ハナエ:ありました。1年間、私だけWACKの事務所に入っていたので。みんなWACKに入りたい子たちが来ていて、オーディション中も「ハナエさん」とか呼ばれちゃって。

――存在が知られているわけですもんね。

ハナエ:立場上知られていたので、負けられないなというのはありました。ここで落ちたら恥ずかしいなっていう。

――その当時、WAggのメンバーはほかのグループに昇格していたんでしたっけ?

ハナエ:ナルハワールドがギャンパレ(GANG PARADE)に行って、ウルウ・ルがCARRY LOOSEになるって決まってた時期。私としては焦っていたのもあります。

――なおさら落ちてられないですよね。

ハナエ:このチャンスを掴まないともったいないなって気持ちはありました。

――オーディション中は、ほかのメンバーをリードしていた部分もあったんですか?

ハナエ:振りを教えたりはしましたね。まだ同じグループになるって決まってなかった時に、できてなかった子が何人かいて。カエデ(フェニックス)とか。歌とダンスができてないって理由で落とされていた子がいて、私の立場的に教えなきゃいけないんだなって。WACKの合宿(「WACKオーディション2018」)も去年あって、候補生だけど私が教える立場で、これ同じだな、手助けできるところは助けなきゃなって。

――沖縄での合宿にはBiSHのアイナ(・ジ・エンド)さんも講師として参加していました。WAggのお披露目ライブにはBiSHが出演していましたが、アイナさんとは面識は?

ハナエ:事務所でもお会いしますし、WAggの練習を見に来ていただいていたり。オーディション中は心細すぎて、喋れないし。アイナさんが来た瞬間「やっと喋れる人が来た!」と思って、ホッとしました。

――そこからオーディションに合格した後、12月にWAggとしてハナエさんにとってのラストライブがありました。

ハナエ:1年間やってきてWAggにはいろんな思い出があったので、離れがたいっていうのもあるんですけど、研究生グループにずっといるわけにはいかないので、そこは。でも……そうですね。可愛い妹みたいな気持ちがあるので、全員がまた新しいグループに昇格できればいいなと思うし、今のWAggにも思い入れがあります。

――WAggのメンバーには連絡したりしているんですか?

ハナエ:めちゃくちゃしてます。「今度、一緒に花火しようね」とか、LINEも。

ハナエモンスター

「ガーデニング」は絶望に満ち溢れた日に書き上げた

――これはハナエさんもラストライブで言っていたことですけど、「りスタート」の〈だから無駄じゃないよ 経験したすべて〉という歌詞はクロちゃんがハナエさんに当て書きしたような節ですよね。

ハナエ:本当にそうですよね。「りスタート」意外といい曲なんですよね。

――意外と(笑)。

ハナエ:〈唾かけて〉とかおかしい歌詞が多いけど、聴けば聴くほど歌詞の意味がわかってくる、スルメ曲だなって。たまに泣きますもん。夜中、疲れて帰ってる時に、「りスタート」が流れると、いろいろ思い出して泣いちゃう。

――レコーディングでは、松隈ケンタさんからどのようなディレクションを受けたんですか?

ハナエ:私はそんなに受けていなくて、そのまま歌ってって感じでした。

――それはWAggでの経験があったからこそ?

ハナエ:私もミユキ(エンジェル)みたいに歌ったことがあって。WACKって「い」を「ウィ」とか言うんですよ。そういうのに憧れてやってみたら「普通に歌っていいから」って言われたことがありました。

――「ガーデニング」の2番のサビ終わりのロングトーンが印象的です。

ハナエ:あの曲は自分で作詞したのもあって、思い入れが強くて。松隈さんも「どこ歌いたい?」って聞いてくれたりして、ほかの曲よりちょっとだけ思いを込めて歌いました。

――ハナエさんはメンバーで唯一「僕がいい」と「ガーデニング」の歌詞を手がけていますが、作詞に関してはコンペのようなものがあったんですか?

ハナエ:全員が作詞して、提出して選ばれるっていう形で、それで私が2曲選ばれました。

――作詞の経験はあったんですか?

ハナエ:全くなくって。でも選ばれたかったから、頑張りました(笑)。

――この2曲にはどのような思いを込めたんですか?

ハナエ:「ガーデニング」は後悔の曲で、「僕がいい」は初心にかえろうっていうイメージで作った曲です。「ガーデニング」は本当に上手くいかない、何もかもが絶望に満ち溢れた一日があって、その日にバーッて書き上げました。アイカ(・ザ・スパイ)のインタビューでもあったんですけど、〈隣の芝生は青い〉って言葉が入っていたり、〈見てみたかった〉とか、〈変わりたかった〉と過去形なんです。そこはその日の私の後悔とか、いろんな思いが込められている曲です。

ハナエモンスター

 「僕がいい」は、WAggの時代って、毎週日曜日に週1ペースでライブをやってたんですね、ずっと。回数を重ねる毎に成長はするんですけど、怠けてしまうところとか、慣れてしまうところがあって。そういうのって違うなって思いますし。豆柴で12月25日にテレビで「りスタート」を披露した時に、この緊張の感覚って、WAggの初披露の9月9日のライブと似てるなと思って。それって必要なことなんじゃないかなって、初心を忘れないように書きました。

――「僕がいい」の〈嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌 僕でいよう〉という歌詞で「Yeah」を「嫌」にしているところが、心の内に秘めた複雑な感情を表現しているようで好きです。

ハナエ:ありがとうございます。自分に対しての言葉で、怠けてる自分とか、慣れてしまってなあなあになってしまっている自分にそうじゃないよねっていう意味を込めて〈嫌〉って言っています。

――今回のインタビューではそれぞれメンバーに他己紹介をしてもらっているんですが、ハナエさんは豆柴の最年少ということで最年長のカエデさんを。

ハナエ:カエデ。(後ろを振り返って)笑ってる! ポンコツです。

一同:ははははは(笑)。

――すっかり、ふてくされてしまっていますね(笑)。

ハナエ:よく物をこぼしたり、ボタンが留めれなかったり、服の着方がおかしかったり。うちのグループには常識ある人があんまりいなくって、唯一、大学に入ってるっていうのもあるし、最年長としての常識という部分では一番落ち着いてるので、そういう真面目な部分で頼りにはなります。でも、ポンコツです。私服がダサい。けど、相談したり質問するとちゃんと返してくれるんですよ。人一倍頑張ってる。めっちゃ練習するんですよ。ずっと私たちが休憩していても、一人で踊り続けて、いつ休んでるのってくらい踊ってたり。家でも練習してるって言ってたので。頑張り屋さんなんだなって。

――先ほど合宿の時も教えていたって言ってましたもんね。

ハナエ:オーディションの時もずっと踊ってました。根気強いなって。

――それでは最後に、今後の豆柴の目標を聞かせてください。

ハナエ:まだまだ手は届かないんですけど、夢は大きく東京ドームでのライブと言っていて、だんだんと大きいステージに立っていけたらと思います。それには次のワンマンライブツアーを成功させなきゃ、スタートと言えないので。個々がしっかりしていかなきゃだなと思うし、私もしっかりしてるとかたまに言われるんですけど、全然しっかりしていないので。

――ハナエさん個人としてはどうですか?

ハナエ:事務所の中では一人だけ経験がある方なので、そこの部分で引っ張っていきたいのはありますね。振付も作ってるし。

――作詞もしていきたいですか?

ハナエ:作詞もいっぱいしたいです。いろんなことに挑戦したいんですよ。作曲もしてみたいし、声優もやってみたいんです。いっぱいやってみたいことがあるから、各方面に羽ばたける存在になっていけたらと自分では思っています。

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