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動脈列島

19/12/24(火)

『動脈列島』12/27、28、30、31 新文芸坐 特集「年忘れ! 新幹線まつり」として、『新幹線大爆破』と2本立て上映。 今やちょっと考えにくいことだが、1975年の夏秋興行では東映の『新幹線大爆破』と東宝に『動脈列島』が続き、なんと邦画大手各社が新幹線の破壊計画を描く映画を競作していた! 両方ともわくわくと初日に出かけると、劇場は閑散として拍子抜けだったが、映画自体はそれぞれにひじょうに面白かった。『新幹線大爆破』は堂々たるサスペンス大作として高い評価を集めたが、やや影の薄い『動脈列島』もアクのある大変特異な作品。推理作家協会賞を獲ったきわめてクールで論理的な原作と、人間の激しい意志と情念を描く増村保造監督の「水と油」ふうのマッチングが、逆に到底この原作からは予想できないギシギシした「齟齬」の味(!)を生んでいる。この社会派サスペンスにこんな愁いに満ちた美しい楽曲を書いた林光の仕事も心に残る。

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