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亀梨和也×山下智久、『野ブタ。をプロデュース』特別編で初解禁した「青春アミーゴ(2020ver.)」 原曲からの変化を考察

リアルサウンド

20/4/23(木) 6:00

 KAT-TUN・亀梨和也と山下智久が出演したドラマ『野ブタ。をプロデュース』特別編(日本テレビ系)が4月11日、18日の2回に渡って放送された。それぞれ10%超えの高視聴率を記録。SNSでも関連ワードがトレンド入りを果たした。

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 中でも、ドラマの主題歌であり、当時160万枚のミリオンヒットを飛ばした「青春アミーゴ」の2020年版「青春アミーゴ(2020ver.)」が18日放送回のエンディングで解禁され、ファンの関心を集めた。

 「青春アミーゴ」は劇中の役名・修二と彰名義でリリースし、当時、山下はNEWSのメンバー、亀梨はKAT-TUNに所属していたがグループとしてはCDデビュー前のことだった。

 当時の歌声は、当然ながら声もやや高めで初々しさが感じられた。数々のステージに立ち場数を踏んできただけのことはあり、20歳前後とはいえ安定感のある歌声。キレのある歌い方を交えながら感情を込め、当時なりのセクシーさも健在だ。

 2020ver.は、当時よりは微妙に声が低め、吐息の交え方が絶妙で、30代男性ならではの大人の艶っぽさがある。歌詞に込められた意味やストーリーを、当時よりも深く捉えたであろう印象。この15年の間に数え切れないほどのステージ、作品に出演して経験を積んできた彼ら。歌詞の持つ世界観を演出する表現力と声質をブレンドし、ドラマや映画でセリフを発するような含みのある言葉の置き方が、深みをもたらしていた。同じ楽曲、当時とほぼ変わらないであろう音源で、こうも違うものか。亀と山Pとしてリリースした「背中越しのチャンス」で聞かせた、軽やかな印象とも違う、2020ver.には艶っぽさと聴く者を包み込む包容力を感じた。

 二人ともグループメンバーとしてのデビューを果たし、山下はソロへ転身。これまでになかったタイプの音楽ジャンルを開拓、俳優としても海外作品への出演を果たした。一方、亀梨はグループのメンバーとして活動を続けながら、ソロデビュー、ソロコンサートを実現。俳優にバラエティ、スポーツキャスターも変わらず続けている。

 二人に共通することの一つに、進化し続けていることが挙げられる。スタート時期は違うものの、ジャニーズの世界に根を下ろし、負荷をかけながらキャリアを積み続ける、素敵な年の取り方をしている。そして、グループを跨いだ活躍、枠にとらわれないスタンスは、二人の背中を追う後輩にとって、可能性や選択肢を広げてくれた存在ではないだろうか。

 総武線がつないだ二人の縁。15年の月日を経ても健在で、この先20年、30年と二人がどう変化していくのか、どんな歌を歌っていくのか、グループやソロとしての活動のほかにさらに楽しみを与えてくれる存在だ。(柚月裕実)

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