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『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』2020年限りの特別公開 リストア版『気狂いピエロ』も

リアルサウンド

20/3/16(月) 12:00

 2019年12月14日に逝去したアンナ・カリーナのドキュメンタリー『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』が、6月13日より新宿K’s cinemaで公開されることが決定した。

参考:いたずら好きの小妖精に誘われてーー『イメージの本』の観客は“森”の中で前後不覚となる

 革命のミューズとして、ヌーヴェル・ヴァーグのアイコンになった女優、アンナ・カリーナ。カリーナのパートナーであるデニス・ベリー監督が、カリーナへのラブレター(本人談)としてドキュメンタリーを作り上げた。

 カリーナは、1940年9月22日デンマークのコペンハーゲンで、遠洋航路船長の父と19歳の母との間に誕生。すぐに別れた両親に代わり保護してくれた祖母が亡くなって孤独を知る。列車に飛び乗り灰色の故国を脱出したのが17歳。パリのサンジェルマン・デプレにたどり着き、ココ・シャネルに出会う。シャネルは彼女をアンナ・カリーナと命名。一躍花形モデルになった彼女を見初めたのがジャン=リュック・ゴダール。『女は女である』『女と男のいる舗道』『気狂いピエロ』と時代を画したヌーヴェル・ヴァーグのアイコンとなっていく。そして、音楽界の寵児ゲンズブールもミュージカル映画『アンナ』のために14曲を提供。1972年、彼女は自分にリアルなことを表現したいという思いがつのり、完全な男社会のフランス映画界を飛び出し、自ら製作・脚本・監督・出演をしてNYで映画を撮る。さらに歌手としての活動を開始、フランスやヨーロッパだけでなく日本でもツアーを行う。

 挿入されている映画などの権利関係上、本来日本では公開できない作品だったが、今回プロデューサーの各方面への尽力により今年限りという条件で許諾された。

 また、今年3回忌を迎える故・寺尾次郎字幕デジタル・リストア版『気狂いピエロ』も上映権利期間終了間近のため、あわせて同劇場での日本最終公開が決定している。(リアルサウンド編集部)

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