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「弱虫ペダル」永瀬廉が監督の手紙に涙、キンプリメンバーとの秘話も告白

ナタリー

20/8/15(土) 16:18

前列左から橋本環奈、永瀬廉、伊藤健太郎。後列左から三木康一郎、菅原健、坂東龍汰、柳俊太郎、井上瑞稀。

実写映画「弱虫ペダル」の公開を記念した舞台挨拶が本日8月15日に東京・丸の内ピカデリーで開催され、キャストの永瀬廉(King & Prince)、伊藤健太郎、橋本環奈、坂東龍汰、柳俊太郎、菅原健、井上瑞稀(HiHi Jets / ジャニーズJr.)、監督の三木康一郎が出席した。

このイベントは、新型コロナウイルス感染防止のため会場に観客を入れず、全国130館へ生中継が行われた。永瀬は「撮影中は撮り切れるか心配でしたが、無事初日を迎えられて皆さんのもとに届けられたこと、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」と封切りを喜ぶ。

映画の物語にちなんで「グッと来た最近のエピソードは?」という話題になると、永瀬は本作の試写をKing & Princeのメンバーとともに観たと明かして「メンバーが『2時間飽きずに観られた』『泣きそうになった』と言ってくれたことがすごくうれしかった。(高橋)海人に関しては、『3回ぐらいは泣いた』って言ってくれましたけど、普段からよく泣くタイプなんでうれしくはなかったです」とジョーク混じりに答えながらも「メンバーの温かい言葉に本当にグッと来て、撮影がんばってよかったなと思いました」と胸中を語る。

同じ質問に、伊藤は「横断歩道を手をつないで歩くご夫婦の姿がほほえましくて心が温かくなった」と車の運転中に目撃したエピソードを披露し、普段はあまり泣かないタイプだという橋本は「『はじめてのおつかい』とかを観て泣くようになって涙腺が弱くなってきた気がする」と自身の変化に言及した。そして「僕は皆さんより歳下だったので、緊張して不安でしたが、坂東くんや柳さんが気さくに声をかけてくれたことに愛を感じました。おかげで現場でなじむことができました」と回答したのは井上。それを受けて坂東は「一緒にホテルでカラオケをしたとき、スピッツの『チェリー』を歌ったのは楽しかったよね!」と和気あいあいと過ごした撮影期間を懐かしんだ。

イベントでは、三木から永瀬へ手紙が贈られる場面も。「『弱虫ペダル』と言う作品は、永瀬廉でなければ完成しなかったと思います。あなたが自らの行動と情熱で皆を引っ張っていったから完成したと、今、心から思っています」「あなたの真っ直ぐ未来を見据える瞳に、何度も助けられました。できる! やろう! その声に励まされました。本当に、本当にありがとう」との言葉に、永瀬は目をうるませながら「5行ぐらいで終わると思ったら、すごくたくさんのメッセージが詰まっていて、改めて監督の愛を感じました」とコメント。さらに「すごく過酷でしたが、お互い助け合いながら、支え合いながら撮影できる現場ってなかなかないと思います。このご時世に通ずることもあると思いますが、がんばってよかったなという報われた気持ちです。そして映画を観てくださっている方々に感謝したいです」と感謝を伝えた。

「弱虫ペダル」は全国の劇場で上映中。

※柳俊太郎の柳は木へんに夘が正式表記
※高橋海人の高は、はしごだかが正式表記

三木康一郎 手紙全文

手紙を書いてくれなんて言われて、何書いていいかよくわからないけど、まあ、思ったことを、つらつらしたためてみます。
初めてあなたと会った寒かったあの日、僕が言った言葉を覚えていますか? 「この作品は誰のものでもない、あなたの作品です。参加すると言う発想は捨てて、映画を作る責任を背負ってほしい」そんな感じのことを言ったと思います。若干21歳、映画に出演するのはこれで2回目、演技の経験も少ない、ましてや、自転車という特殊な環境で芝居をしなきゃいけないあなたに、とんでもない要求をしたと思います。普通なら、自分のことに集中してください、となるのですが、僕はあなたに作品全体のことを考え、役者やスタッフを引っ張っていって欲しいと要求したのです。
この「弱虫ペダル」と言う作品は、永瀬廉でなければ完成しなかったと思います。あなたが自らの行動と情熱で皆を引っ張っていったから完成したと、今、心から思っています。伊藤健太郎の存在も大きかったでしょうか、彼と競い合い、共に目標に向かう姿はこの作品の成功を感じさせました。
今回のあなたの姿や総北メンバーを見て、つくづくお芝居とは、テクニックではなく、「想い」なんだと痛感しました。どれだけ本気か、どれだけ努力したか、どれだけ真摯に向きあったか、そしてどれだけその作品を愛しているか、その「想い」は、上手い下手を超えて必ず見ている人の心を動かす。今回、あなたの弱虫ペダルに賭けた「想い」は、しっかり映画の中に映し出されていると思います。
そしてそれは必ずや見ている人の心を打つことになるでしょう。
あなたと共に駆け抜けた10カ月、苦労もありましたがとても楽しかったです。僕自身、自転車を撮影するという新しい挑戦で、たくさんのプレッシャーに押しつぶされそうなこともありました。しかし、あなたの真っ直ぐ未来を見据える瞳に、何度も助けられました。できる! やろう! その声に励まされました。本当に、本当にありがとう。
最後に今後、たくさんの映画やドラマに出演されると思います。今回のその情熱があれば必ず成し遂げられると思います。
真摯に取り組む姿勢、努力、作品を愛する心。それを忘れないで、さらに大きな舞台に羽ばたいていってください。

(c)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会 (c)渡辺航(秋田書店)2008

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