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BTS V&JIMIN、練習生時代から続く2人の物語 共に泣き笑う親友のような存在

リアルサウンド

21/3/28(日) 10:00

 BTSのVが、3月24日韓国のバラエティ番組『You Quiz on the Block』(tvN)に出演し、練習生時代のあるエピソードを明かして話題になった。Vは練習生時代、あまりの辛さから父親に「もう辞めたい」と吐露したことがあったというのだ。

 デビューを目指してソウルに上京したV。寄宿生活で不便だったのは「家族に会えなかったこと」だと話す。両親が住む巨済島とソウルの距離は、バスでおよそ5時間という長距離。それにも関わらず「30分でも会えたら」と父親はVのもとへ度々遊びに来てくれたのだそう。

 限られた家族水入らずの一時。もちろん帰りの時間には、寂しさが募り、幼いVは父親に「行かないで」と涙を流して訴えたこともあったという。さらに、練習生生活があまりにも辛いために電話をかけて「辞めたい」と打ち明けたこともあったと続けた。

 そんな息子の涙の訴えに、Vの父親は「辛かったら辞めてもいい。ほかに仕事はたくさんあるから、違う職業を探してみよう」と言ってくれたというのだ。Vは返す言葉が見つからず「辞めたい」と言った自分を、とても恥ずかしく思ったという。

 そして時が経つにつれて「あの言葉は感動だった」と、父親がどれだけ懐の深い人であるかを痛感しているとも。息子の思いを受け止める温かく大きな器を持つ父親。その思慮深さを尊敬するだけではなく、「昔の写真を見ると、父親のほうがハンサムだ」とも語っていたV。番組では父親の写真も公開され、Vとよく似た顔立ちに驚きの声が上がった。

 Vの練習生時代を支えた存在といえば、BTSのメンバーの中にも1人、欠かせない人がいる。それは同じ1995年生まれの同級生・JIMINだ。V LIVEの『BTS BON VOYAGE Season 2』で披露された、VからJIMINへの手紙は忘れられない1シーンとして記憶に刻まれているというARMY(ファン)も多いのではないだろうか。

 何もわからないまま、地方からソウルへと上京した2人。朝、同じ宿舎から、同じ制服を来て、同じスクールバスに乗って、同じ学校に通った日々。一緒にご飯を食べて、一緒に練習室で汗を流し、一緒の宿舎にまた帰っていく……そんな生活を続けた結果「2人といない本当に大切な友だちになっていった」と手紙を綴ったV。

 辛いときには共に泣いて、嬉しいときには共に笑って……そんな存在はJIMINしかいなかったという手紙は、今回のVと父親に「辞めたい」と涙ながらに訴えたエピソードを重ねて読むとより一層、目頭が熱くなる。

 もちろんJIMINにとっても、Vは特別な存在だった。BTSとしてデビューする前、ストイックな性格のJIMINは、自分でも「性格が変でした」と、『防弾屋根裏部屋』で振り返っている。デビュー前に神経質になりすぎていたJIMINの性格をほどいてくれたのは、VとJUNG KOOKだったという。愛情を受け止めてくれたのも、親友のVだけ。そんな言葉も『防弾屋根裏部屋』では飛び出した。

[2019 FESTA] BTS (방탄소년단) ‘방탄다락’ #2019BTSFESTA

 また、JIMINが最もナーバスだったとき、Vは事務所の人とミーティングで「チームにJIMINがいたらどうか」と問いかけられたこともあったと、先の手紙で明かしている。もちろんVの言葉は「こんな友だちとずっと一緒にいたい」「一緒にデビューしたい」だった。Vが辞めずにスターダムを駆け上がってこられたのも、JIMINがBTSの一員としてあの柔らかな笑顔が溢れるのも、お互いの存在がいなかったら成立しなかった世界。

 人は「逃げてはいけない」と1人でガチガチに入った肩の力を、ふと抜いてくれる存在がいればこそ、その愛情を自信にして、よりしなやかに強くなっていけるものなのかもしれない。VとJIMINは、唯一無二の親友として、ときに家族同様の温かな愛情で、お互いのきつく締まり過ぎた部分をほどき、許し、受け入れてきた。

 アルバム『MAP OF THE SOUL:7』の収録曲「Friends」では、2人が餃子(マンドゥー)を食べるタイミングを巡ってケンカをした餃子事件や、悪夢を見たVにJIMINがあげたお守り“ドリームキャッチャー“のことなど、実話に基づいたエピソードも散りばめられている。

 〈내 옆에 함께 있어줘(僕の隣にいてよ)〉〈You are my soulmate〉……本心から溢れた言葉たちによって構成された歌詞を見れば、2人の友情物語はこれからもずっと続いていくことが確信できるはずだ。この先もきっとVの隣にはJIMINが、JIMINの隣にはVが、いつだって共に泣いて、共に笑ってくれる親友がいる。その尊さを知っているからこそ、BTSのメンバーはARMYのことも、唯一無二の存在として「共に歩んでいこう」と語りかけてくれるのかもしれない。

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