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DISH//が生配信ライブで届けた7周年の想い 画面越しでも感じたバンドとファンの繋がり

リアルサウンド

20/6/22(月) 6:00

 DISH//が自身のメジャーデビュー日である6月19日に生配信スタジオライブ『DISH// Spring Tour 2020『CIRCLE』-Special Studio Version-』を開催した。3月から行われる予定だった全国ツアーが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったため、ツアーで予定されていた内容を配信ライブという形で音楽をファンに届けたのだ。

参考:日向坂46、DISH//、3時のヒロイン……MTV「#AloneTogether」が広げたアーティストや著名人と音楽の繋がり

 開始時間になり楽屋からメンバーがスタジオに登場。赤い照明に照らされる中、楽器を手に持ち準備をする。久々のライブだからか緊張感溢れた雰囲気もある。ドラムのカウントから始まった1曲目は「Get Power」。疾走感ある演奏と声量ある北村匠海(Vo/Gt)の歌声は久々のライブとは思えないほどにキレキレだ。「FLASH BACK」のイントロで「お久しぶりです、DISH//です。配信を観てくださりありがとうございます。最後まで楽しんでいきましょう」と挨拶する北村匠海。視聴しているファンはコメントを残すことができる。演奏や挨拶に対して声援の代わりにコメントで反応する。形は違えど普段のライブと同じようにコミュニケーションを取っていた。

 「物理的には離れているけど心の距離は近いみたいな感覚で楽しんでいければなと思います」というMCの後にメンバー全員にボーカルパートのある「スマホの中のラブレター」でポップで明るい雰囲気にする。切ないバラードの「恵比寿物語」「PM 5:30」を続ける。ロックもポップスもバラードもやれる音楽性の幅広さがわかる。

 「星をつかむ者達へ」「マジで無理~SUPERムチャブラレターズ~」では新しい挑戦もしていた。メンバーが横並びでパーカッションを演奏するパフォーマンスを披露したのだ。ライブだからこその魅せる演出と音源とは違うアレンジはライブのハイライトともいえるパフォーマンスだった。演奏後に北村匠海は「腕がとっても痛いです」と言いながらも笑顔でやり切った表情を見せた。序盤の緊張感ある雰囲気から、リラックスした雰囲気に変化した。

 「良い一日にするためにこの曲をやりたいと思います」というMCから「This Wonderful World」を演奏する。爽やかなロックサウンドが心地よい。橘柊生(DJ/Key)が「画面の向こうでいっぱい騒いでくださいね」と煽り新曲「KICK-START」を披露する。アップテンポでライブ映えする楽曲。泉大智(Dr)以外のメンバーは前に出てダンスをしながら演奏をし歌う。ダンスロックバンドである強みも生かしたパフォーマンスも魅力的。橘柊生がショルダーキーボードに初挑戦していることも注目ポイントだ。

 そのままダンス曲が続く。「BEAT MONSTER」ではステップを踏みながら演奏し「ピーターパンシンドローム」では「配信のみなさん観てる!?」と煽る。ダンス曲が終わりMCでは「普段はステージが遠いからダンスを間違えても言われないけど、今日はダンスの先生もいて距離も近いから、間違えた瞬間にガン飛ばされる」と橘柊生が話し、配信ライブならではの裏事情を伝えていた。

 YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』にて3月に配信され、2000万回以上再生された「猫」は、丁寧で繊細な演奏と感情的なボーカルが胸に沁みる。楽曲の魅力だけでなく演奏と歌声が素晴らしいからこそバズにつながったのだと改めて実感する。感動的な余韻が収まる前に「僕たちがやりました」で骨太なロックサウンドを響かせて盛り上げる。「勝手にMY SOUL」では矢部昌暉(Gt/Cho)のギターソロが響く。

 「お前ら声出すぞ!」と橘柊生が普段のライブと同じように煽り、盛り上がりは最高潮に。「NOT FLUNKY」では矢部昌暉が踊ったり駆け回ったり、お立ち台の上り下りを繰り返したりと大暴れ。「愛の導火線」では「近所迷惑にならない程度に声を出していきましょう! みんなで一つになろうぜ」と煽ってからコール&レスポンスを求める。「でっかい声ありがとう!」とシャウトする北村匠海。4曲続けて生ライブと同じ熱気を画面の向こうに伝える。それに応えるように視聴者は熱いコメントを残す。無観客ライブでもバンドとファンが繋がれることをパフォーマンスで証明した。

 「この期間だからこそDISH//や音楽を愛せたし、愛しているみなさんに音楽を届けたい、伝えたいと思っていました。メジャーデビュー7周年の記念日に、配信だとしても僕たちの歌を届けられることを嬉しく思います。それを受け取ってくれる方が画面の向こうにたくさんいることをありがたく思います」と、北村匠海が話した後に演奏された楽曲は「Shape of Love」。北村匠海が作詞に参加したミドルテンポのバラード。これが最後の演奏曲だ。優しい演奏と歌声だが、画面の向こうに必死で伝えようとする熱い想いも感じられた。

 ライブ終了後の挨拶で「ちょっとお客さん見えてたよね。そういう瞬間がめちゃくちゃあって楽しかった」と話していた。それはファンも同じだと思う。画面の向こうだが目の前で演奏を聴いている気持ちになれた。いつものライブと同じように楽しむことができた。それは「愛しているみなさんに音楽を届けたい」というメンバーの想いが演奏に込められていたからではと思う。

 この日のライブ映像は、Blu-ray・DVDでリリースされる。また、夏には新曲が配信リリースされること、8月29日に配信ライブ『DISH// SUMMER AMUSEMENT’20』を行うことも発表された。DISH//はコロナ禍でも音楽を届けることを止めずに続けてくれる。そして夏の配信ライブではさらに進化した姿を見せてくれるだろう。(むらたかもめ)

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