第20回「COREDO落語会」
19/11/16(土)
私がかつてホール落語の雄と言われた「東横落語会」で企画委員をしていた昭和50年代後半、年末になるとしばしば「年忘れ」と題したプログラムを組んだ。歳末の噺となると、「金(かね)」にまつわる噺が多い。例えば、『芝浜』『文七元結』などなど。どれも長講で、最後に高座に上がる落語家がかけるトリネタでもある。
このときから考えていたのが、今回の「COREDO落語会」のプログラム。『富久』『芝浜』『文七元結』という年末の名作を一晩で聴いていただこうという、言ってみればこの上なく欲張った落語会。
『富久』は千両富、『芝浜』は四十二両、『文七元結』は五十両が噺の核となる。この『富久』を桃月庵白酒、『芝浜』を春風亭一之輔、仲入りを挟んで『文七元結』を柳家喬太郎という当代の人気実力ともに兼ね備えた落語家が演じる。プロデューサー冥利に尽きる落語会でもある。
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