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ヤン・イクチュンをつくる映画~国境を越える映画人~

大叙事詩が好きだと自覚した『ラストエンペラー』

月1回

第11回

19/9/24(火)

今回は、清朝最後の皇帝・溥儀の波乱の生涯を描いた絢爛たる歴史大作『ラストエンペラー』。イタリア、中華人民共和国、イギリスによる合作で、1987年アカデミー賞では作品、監督、撮影、脚色、編集、録音、衣装、美術、作曲とノミネートされた9部門すべてを受賞。世界初の紫禁城ロケによる映像は重厚かつ華麗で、500人の重臣による即位式や皇后の輿入れの儀式のシーンは圧巻で話題を呼びました。

イクチュンさんは中学生の時初めて観たそうですが、大人になって再度観直したところ当時と印象が違っていたそう。そこには、映画監督としてのイクチュンさんのある“憧れ”もあったようです。

“映画の概念”にはじめて出逢った作品

── ベルトルッチ監督の『ラストエンペラー』。これはちょっぴり意外なセレクトです。

ヤン 韓国では『最後の皇帝』というタイトルで公開されました。中学1年生のとき、学校の映画鑑賞会で観たんです。みんなで映画館に行ったんですが、その年齢の子が、このような歴史ものに興味が持てるわけがないじゃないですか(笑)。大騒ぎして、駆け回ってる子たちがたくさんいました。その中で一人だけ、この映画に入り込んで真剣に観ている子がいました。私が、初めて観た“作品らしい作品”が、この映画でした。こんなものがあるんだ! と、すごく衝撃を受けたんです。もちろん、それ以前にも映画は観ていたんですけど、“作品”としてはこれが最初ですね。“映画の概念”に出逢ったことでも記憶に残っています。

── これが“映画”か! という衝撃ですね。

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