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高畑充希主演、女性の生き方を問う極上のコメディ・ミュージカル『ウェイトレス』本日開幕

ぴあ

21/3/9(火) 7:00

ミュージカル『ウェイトレス』

本日3月9日(火)、日生劇場でミュージカル『ウェイトレス』が開幕する。国民的女優・高畑充希の主演作であり、ブロードウェイのヒット作の日本初演であり、“伝説的”とも言える映画の舞台化であり……と、トピックスが多すぎるこの公演。ひとつずつ紹介していこう。

近年は映像での活躍が目立つ高畑だが、『ピーターパン』『コーヒープリンス1号店』『スウィーニー・トッド』などミュージカルの代表作も数多く、実力は折り紙付き。昨年『ミス・サイゴン』で久々に舞台に立つ予定となっていたが、公演自体が中止となったため、今作は『わたしは真悟』(2016~17)以来の主演ミュージカルとなる。しかも相手役は、「おげんさんといっしょ」(NHK)で息の合った掛け合いを見せている宮野真守。さらには宮澤エマ、ミュージカル初挑戦となるLiLiCo、Wキャストの浦嶋りんこら、共演陣もじつに豪華だ。

その高畑と宮澤が観劇し、惚れ込んだと公言しているブロードウェイ公演も、とにかく話題性抜群だった。『ヘアー』『ピピン』『ファインディング・ネバーランド』で知られるダイアン・パウラスが演出を手がけたこと、人気シンガー・ソングライターのサラ・バレリスがミュージカル音楽に初めて挑んだこと、脚本と振付も含む主要クリエイティブ部門をすべて女性が担った、ブロードウェイ史上初のミュージカルだったこと。また、主人公ジェナ役は『ビューティフル』でトニー賞を受賞したばかりだったジェシー・ミューラーが務め、彼女が降板したあとも、サラ・バレリス本人を含むスターたちが作品を彩り続けた。

だがもちろん、話題性だけで5年もロングランできるほどブロードウェイは甘くない。本作の何よりの魅力は誰もが共感できるストーリーにあり、それを生み出したのが、原作映画(2007)の脚本・監督を務めて出演もしていたエイドリアン・シェリー。映画はたった4館でのスタートから口コミで広がりスマッシュヒットを記録したが、シェリーはその成功を見届けることなく、公開直前に殺害されるという衝撃的な最期を迎えた。そんな彼女の想いをスタッフ・キャストが受け継いでいるからこそ、ミュージカル『ウェイトレス』は力強い作品となったのだろう。日本版もまた、長く愛される作品となるに違いない。

文:町田麻子



公演情報
ミュージカル『ウェイトレス』
脚本:ジェシー・ネルソン
音楽・歌詞:サラ・バレリス
原作映画製作:エイドリアン・シェリー
オリジナルブロードウェイ振付:ロリン・ラッターロ
オリジナルブロードウェイ演出:ダイアン・パウルス
出演:
高畑充希
宮野真守
宮澤エマ / LiLiCo・浦嶋りんこ(Wキャスト)
渡辺大輔 / おばたのお兄さん / 勝矢
佐藤正宏 / 他

【東京公演】
2021年3月9日(火)~2021年3月30日(火)
会場:日生劇場

【福岡公演】
2021年4月4日~2021年4月11日(日)
会場:博多座

【大阪公演】
2021年4月15日(木)~2021年4月19日(月)
会場:梅田芸術劇場 メインホール

【愛知公演】
2021年4/29(木・祝)~2021年5月2日(日)
会場:御園座

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