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生誕110年 巨匠・山本薩夫 反骨のヒットメーカー

20/2/16(日)

『皇帝のいない八月』(2/19) 新文芸坐「生誕110年巨匠・山本薩夫 反骨のヒットメーカー」(2/12〜19)で上映。 『華麗なる一族』『不毛地帯』などの山崎豊子原作を快調なテンポと盛りだくさんの娯楽性で映画化して“赤いセシル・B・デミル”とあだ名された山本薩夫監督が、ミステリー作家・小林久三の原作を得て取り組んだサスペンス大作。急進的な自衛隊員が爆弾を携えてブルートレインを乗っ取り、クーデターを起こそうとするという、今ならちょっと実現が難しそうなポリティカルサスペンス。代々木系の作家なのに常にブルジョワや官僚、軍人がカッコよく見えてしまう山本薩夫作品のパターンゆえ、善意の左翼的市民の山本圭よりも、猛烈な国粋主義に燃える指揮官・渡瀬恒彦や鎮圧側の内閣調査室の冷徹な官僚・高橋悦史が数段ヒロイックに観客を魅了するパラドックス(!)がここでもむしろ活きている。

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