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乃木坂46 梅澤美波のグラビアはなぜ同性も惹きつけるのか? 夢をかなえ続けるエースの魅力

リアルサウンド

20/10/22(木) 17:00

 乃木坂46の梅澤美波が、自身初の1st写真集『夢の近く』を9月29日に発売した。書籍の帯には「乃木坂46の最終兵器がついに魅せた!」とコメントが書かれている。過剰に期待を煽るような言葉ではあるが、彼女の活躍を見ていると「最終兵器」と呼ばれることにも納得だ。

 21stシングル『ジコチューで行こう!』で初めて選抜メンバーに選ばれて以降、毎回シングル曲では選抜され続けている。今では重要なメンバーとしてグループを引っ張っている。それでいて三期生としてこれからの伸び代も感じるエースの一人だ。

 個人としての活動も活発である。オーディションを勝ち抜き舞台『七つの大罪 The STAGE』にエリザベス役で出演したり、ドラマ・映画『映像研には手を出すな!』では金森さやか役を見事に演じきったりと、女優としてもキャリアを重ねている。ファッション紙『with』では170cmの長身を生かしてモデルとしても活躍中だ。

 1st写真集はグループとしても個人としても、キャリアを重ねつつも将来性も感じるような絶妙なタイミングで制作された。彼女の今までの経験が生かされている写真が多いのだ。

 オーストラリアのバイロンベイ&ゴールドコーストで撮影された今作。リゾート地で買い物をしている様子を映した写真から始まるので、1ページ目からまるで梅澤美波と旅行をしているかのような感覚にさせられてしまう。自然体でリラックスした表情で楽しんでいる様子は、クールビューティーと表される普段の彼女とは少し違う。ファンに見せることが少ない可愛らしい姿だ。

 しかしページをめくると艶やかな表情をしてプールに浮かぶ水着のカットになる。しなやかなモデル体型が映えるカットではあるが、それ以上に表情に引き込まれてドキッとしてしまう。シーンごとに最も自身が魅力的に見えるように、表情やポージングを変えている。これは女優の経験が生かされているのではないだろうか。かといって意識して表情を作っている写真ばかりだとも思わない。買い物をしている姿や動物と触れ合う写真は、自然体で素の表情に見える。自然体と演じられた部分のバランスが絶妙で、彼女の素の魅力とアイドルや女優、モデルとしての魅力が共存しているのだ。

 今作は水着やランジェリーなどの写真も多い。リゾートを楽しんでいる写真の合間に、そのような写真が挟まれる構成だ。スタイルの良さを感じるような大胆な露出だが、色気やセクシーさよりも芸術的な美しさやお洒落さを感じる。これは『with』でのモデル経験が生かされているのではないだろうか。露出があっても嫌らしさを感じないので、女性ファンも安心して見ることができるだろう。それでいてアイドルとしての魅力も兼ね備えた可愛らしさも含んだ、梅澤美波にしか出せない魅力が写真に収められているのだ。

 彼女にとって写真集を出すことは夢の一つだったという。巻末のインタビューでは「大きすぎる夢だと思って、心の奥にひっそりと仕舞っていたんです」と明かしている。「何も気にせずに全てを武器にして撮影に挑めた」とインタビューで語っていた通り、今までの経験によって実力を磨いたからこそ、大きすぎると思っていた夢も叶えられたのだろう

 思い返すと彼女は今までも夢をかなえ続けている。幼少期は「セーラームーンになることが夢」だったらしいが、ミュージカル『乃木坂46版 美少女戦士セーラームーン』に出演することで夢を叶えることができた。握手会で本人に会って号泣してしまったほどに憧れていた白石麻衣と同じグループで活動することもできた。そして今回「写真集を出す」という夢を叶えた。

 今作のタイトルは『夢の近く』。タイトルに込められた意味について「一つの夢が叶ったら、また次の夢に近づけるじゃないですか。その積み重ねなので、そういったいろんな希望を込めて、このタイトルにしましたね。」とインタビューで語っている。写真集は夢の実現でもあり、これからも夢を叶えていくと言う宣言でもあるのかもしれない。

 「21歳、宝物が一つ増えました」と巻末にコメントを残している梅澤美波。乃木坂46の最終兵器は今後も一つひとつ夢を叶えて、新しい宝物を増やしていくのだろう。

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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