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BALLISTIK BOYZ、攻めのシングル『Animal』で開拓した新境地 『LIVE×ONLINE』で掴んだ“次なる挑戦への意欲”も語る

リアルサウンド

21/2/10(水) 12:00

 複数の言語を操るメンバーを擁し、EXILE TRIBEが誇る国際派ユニットとして国内外から注目を集めるBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE。2月3日にリリースされた、パッケージとしては約1年ぶりとなるシングル『Animal』では、グループ史上最高にセクシーなR&Bナンバーである表題曲を筆頭に新境地を開拓している。意欲的なこのシングルの収録曲についてはもちろん、バンド演奏などメンバーそれぞれが多才ぶりを発揮した昨年末のオンラインライブ『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』についても語ってもらった。(古知屋ジュン)

「イメージを一新するような楽曲になりました」

ーーリード曲のタイトルを聞いた時に、先輩のGENERATIONS from EXILE TRIBEにも同タイトルの曲があるので、なんとなくテンションが高いサウンドを予想していたんです。でもサウンドはしっとりしているのに歌詞がかなりセクシーという、意表を突く方向性で攻めてきたなと。

松井利樹(以下、松井):ふふっ。僕らの狙い通りです!(笑)。

ーー結構前から温めていた曲だと聞きました。

日髙竜太(以下、日髙):まだ僕らがメジャーデビュー前の2018年に、アメリカのプロデューサーのCory(Enemy)さんに提供していただいた楽曲です。彼が来日しているときに自分たちのパフォーマンスを観てもらう機会がありまして、その後にお話させてもらったときに「君たちに曲を書いてあげるよ」みたいなフランクなところから始まって、急遽その次の日にレコーディングすることになって。当初はすべて英語詞でした。去年の僕らの単独ホールツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 “BBZ”』のときに、タイトルは明かさずに英語のままパフォーマンスしたりしたので、ツアーを観に来た方は「あの曲、なんだったんだろう?」と思っていたんじゃないかと思うんですけど、今回ようやくその曲を3rdシングルとしてリリースできることになりまして。事務所の先輩でもあるJAY’EDさんに元々の「Animal」の世界観を壊さないように日本語を織り交ぜてもらう形で、今のバージョンが完成しました。

ーーメンバー全員が20歳を超えた今だからこそしっくりくる大人っぽさもあると思うのですが、歌詞やサウンド的にも今までとは違うタイプの懐の深さがありますよね。

日髙:本当にいいタイミングにハマった感じがします。今出すべきじゃないかと僕たち自身も思いましたし、スタッフさんもそう考えてリリースすることになったので。

加納嘉将(以下、加納):本当に今までの僕たちの楽曲とは振付を含めてかなり雰囲気が違いますし、MVに女性キャストの方が出てきたりとイメージを一新するような楽曲になりました。どちらかというとこれまではアッパーで明るめな曲が多かったので、こういったミドル調にトライできるというのもすごく嬉しかったです。サウンド的にもかなり好きな曲です。

ーー海沼さんも『週刊EXILE』で「これまでの楽曲は勢いを重視してきた部分があったけれども、この曲では大人っぽさを表現したい」というようなことを言っていたと思うんですが、最初に聴いた時の印象は覚えていますか?

海沼流星(以下、海沼):3年前に初めて聴いた時の自分の中でのイメージは、「完全に洋楽!」でしたね。海外の人たちが聴いているような。でもグループを結成した時からこういう楽曲をやりたいっていうのはメンバーとも話していたので、楽曲をいただいた時には素直に嬉しかったですし、ステージで実際にやるならこういう風に見せたいとか、いろんな挑戦ができる曲だなとも思っていました。

ーーJAY’EDさん作の日本語の入った歌詞で、イメージもより膨らませやすくなって。

砂田将宏(以下、砂田):最初は英語詞でレコーディングしたので「日本語だとどうなるんだろう?」という戸惑いはあったんです。JAY’EDさんも曲のニュアンスを壊さないように、どこを日本語にしてどこを英語のまま残すか、すごく悩んだとおっしゃっていましたし。僕は個人的に、日本語なんですけど英語っぽく聞こえるのがこの歌詞の魅力かなと思います。特に中盤の〈思うままに そう思うままに〉のところとか、気に入っています。

ーーセクシーな歌詞の世界観についてはどんな風に捉えていたんですか?

松井:全体的によく読んでみると、相手の女性に対する思いの部分では一線を越えそうで越えてない、微妙なラインの表現が多いんですよね。その女性に対して思いを伝えたいけれどうまく伝えられない切なさやもどかしさもありつつ、自分の気持ち的には素直になりたい……みたいな熱っぽさが込められている感じがしていて。そういう表現はBALLISTIK BOYZでも初めてでしたけど、意外に今の自分たちにはしっくりくる歌詞じゃないかと思います。

ーー大人っぽさを表現しつつ、好きな女性を前に少し背伸びしているニュアンスもあるんですかね。あとこの曲は歌割りが細かくて、かつそれぞれの声の魅力がすごくわかりやすいのも素敵でした。

奥田力也(以下、奥田):スタッフさんから提案があったときに相談をしてもらいまして、「ここは誰々が歌ったほうが雰囲気に合うと思う」といったアイデアは出させてもらいました。

ーー全員が歌えたりラップできるとなると、組み合わせを考える面白さ・難しさもあると思いますが、いろんなパターンを試してみたりもしましたか?

奥田:今回はラッパーチーム(海沼、奥田、松井)も今までのようにガツガツ行く感じのラップではなくて、メロディ感のあるパートを担当したので結構悩みました。自分自身にとっても新しい挑戦になりますし、流星や利樹のメロっぽいラップも聴いたことがなかったので「どうすればいいんだろう?」と。それで、これまでの僕らの考え方を1回まっさらにするような形で、いろいろ組んでみたんです。最終的に完成したものを聴いたときには、自分が想像したような世界観がそのままレコーディングできていたので、すごくいい形でそれぞれの良さを取り入れることができたんじゃないかなと思います。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「Animal」Music Video

「壁ドンデビュー作です」

ーーMVも先日公開になって。女性キャストといろんなシチュエーションで絡んでいく見せ方も、いい意味でSNSをザワつかせていたと思います。女性を隣にして奥田さんがはにかんでいたり、シチュエーションがそれぞれのキャラクターを反映している感じもあって絶妙だと思いました。

深堀未来(以下、深堀):それぞれが女性キャストの方とどんなシチュエーションで演技するかは、監督さんと相談しながら決めていきました。

ーー松井さんの壁ドンでテンション上がった人が多かったみたいです。

日髙:彼、初壁ドンみたいですよ。

松井:壁ドンデビュー作ですね。僕、手が長くてよかったなと思いました。あんまり壁近すぎるのも怖いじゃないですか。ちょっと距離あったのがよかったなって(笑)。

ーーあと砂田さんのバックハグも。

砂田:バックハグデビュー作です! このMVの中で、女性の方とのシーンだけフィルムカメラで撮っているんですけど、昔ながらのフィルムだから長くても1分弱くらいまでしか連続で撮れなかったんです。なので一発勝負でした。その女性の方とのシチュエーションを撮る順番は、僕が最初だったんですよ。そうするとメンバーも全員見に来るじゃないですか。監督からも「一番最初のマッサン(砂田)がどこまでやるかで、みんなもそれ基準に合わせていくから」みたいに言われたんです。僕だけあっさりでみんなが濃厚な感じだったらカッコ悪いなと思って、バックハグを頑張りました!

ーーそんな緊張感あるシーンもありつつ、振付も新境地という感じがしました。

深堀:みんなでアイデアを出し合いつつ、大まかなコンセプトやサビは僕が作りました。今までにない大人っぽい楽曲なので、インパクトとかキャッチーさっていう概念をいったん捨てて、スタイリッシュで繊細な、それこそサウンドに見合う大人っぽさを意識して作りました。

ーー曲のテンポが速いわけではないけれど、振りはタイトで、部分的にかなり動きが詰まってもいますよね。

深堀:ダンスをやっていない方から見ても、さっき言ったようなコンセプトが伝わるようにという風に考えて作ったので、最終的にめちゃくちゃタイトな形に仕上がって。〈思うままに そう思うままに〉のところは力也がわかりやすい振りを考えてくれたんです。「キャッチーなのはお前作れないだろ?」って言われたんで、力也に(笑)。

奥田:……言ってないけど!?

ーー(笑)。ダンス面でも今までと違うBALLISTIK BOYZが見えたなと思ったので、振りを作れる人が多くていろんな味が出せるのもいいですね。カップリングについても伺いたいんですが、「Life Is Party」はタイトル通り明るくてハッピーなヒップホップナンバーです。

砂田:初めて聴いたときのイメージは、海外ドラマとか映画で流れそうな感じで、めちゃくちゃ好きでした。僕は『ハイスクール・ミュージカル』が大好きなんですけど、そういうテイストも感じましたし。

深堀:普段のBALLISTIK BOYZらしさもありつつ、ライブでやったらすごい盛り上がりそうだなっていう想像もついたので。この曲はライブで披露するのが本当に楽しみです。LL BROTHERSのTAKANORIさんが作詞で参加してくださったんですが、ボーカルディレクションでも曲に合った歌い方を提案してくださって、僕たちもすごく新鮮な気持ちで臨めたので楽しかったです。

「それぞれ目標に対する向き合い方があるけど、進む道は1本」

ーーレコーディングは結構スムーズにいったんですか?

砂田:いや、難しかったです。サビとか一部がユニゾンなんですけど、僕と竜太くんが一緒にユニゾンしているところでは、2人とも同じパートで何回も録り直しました。

日髙:すごく自分好みな曲調でもありつつ、キャッチーに聴こえるアップテンポな楽曲だからこそ難しい部分もあって、僕らの歌がグルーブ感やリズム感にしっかりとハマっていないとカッコよく歌えないんです。でも納得いくまでレコーディングさせてもらって、納得いく感じに仕上がったと思っています。振りはまだついていないんですけど、きっといいものができると思うので楽しみにしていてもらいたいです。

加納:この曲はYouTubeでも先行公開されていて「#Weekendが待ち遠しすぎる」「  #IHateMonday」といったハッシュタグでもファンの方に親しんでもらっているんですが、タイトル通りの明るい曲なので、毎日の生活の中で明るく過ごしたい時にぴったりなんじゃないかなと思います。僕も気分を上げたい時、仕事をする前とかに聴くと「頑張ろう」って思えるような曲ですし。

”Life Is Party” – BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE

ーーそしてラッパーチームの「HIGHWAY」は、昨年末のオンラインライブでも披露されていましたね。

奥田:ラッパー3人でリリックを書かせてもらって、個々のスタイルや良さを存分に表せたと思います。例えば、流星だとポルトガル語と日本語を混ぜたり、僕は英語、利樹だと中国語を混ぜたりだとか、一人ひとりの世界観だったり言語を含めて全く違うストーリーを歌詞にも反映させていきました。高速道路のように目標へ向かって走る中にも、それぞれのスタイルや目標に対する向き合い方がある。だけど進む道は1本、同じ方を向いている……といった意味を込めてタイトルを「HIGHWAY」に決めました。

ーーオンラインライブの時にもこの曲のコメント欄がかなり賑やかだった記憶があって、海外のファンも含めて盛り上がれる曲なのかなと思います。

奥田:実はこれも昨年のホールツアーでも披露しているんですが、音源を出す前だったのでファンの人たちも最初は戸惑いつつ、でも「超ノレる曲でラッパーチームらしい曲だね」ってコメントをいただいたりして、嬉しかったです。

ーー海沼さんはどういうイメージで書いたんですか?

海沼:自分たちラップ組で1曲作るとなった時に、自己紹介曲じゃないですけど自分たちそれぞれの個性を思う存分出していきたいということで、僕のパートは母国であるブラジルの言葉も使いつつ、自分がグループ活動をする中で思っていることを改めて歌詞にしました。3人のリアルな思いがパッケージされていると思うので、歌詞を読みながら聴いていただきたいです。聴けば聴くほど伝わるものがあるんじゃないかと思います。

ーー3人でのレコーディングはどうでしたか?

松井:家で自分たちでもいろんなパターンを試してから本番のレコーディングに挑めたので、本番のレコーディングは結構すんなりいったと思います。初めて歌詞を書かせていただいて、やっぱり自分で書いたからこそ思いも乗せやすかったですし、頭の中でイメージを膨らませやすかったので、そういう面では自分なりに上手くいったのかなと思っています。僕は中国語を少し混ぜているんですけど、中華圏の方からも「またいつか中国語を入れたものを聴きたいです」とコメントをいただいたりしたので、引き続きスキルを磨いて、こうやって作品に少しずつ残していけたらいいなと思います。

”HIGHWAY” – BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE

「各自の挑戦を上手く活かしてライブを組んでいけたら」

ーーでは最後に、今のお話に出た昨年末のオンラインライブ『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』について振り返ってもらえたら。その前の9月の『LIVE×ONLINE IMAGINATION』は、ホールツアー『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2020 “BBZ”』の世界観をオンラインで表現するというコンセプトだったそうですが、12月のほうは歌って踊るだけではなく、バンド演奏や松井さんがピアノ×ラップで弾き語りしたりとチャレンジングな内容で、ダンス&ボーカルグループの固定観念みたいなものをいい意味で壊しにかかってきた印象で興味深かったです。

松井:僕たちだけじゃないと思いますが、2020年はいろんなことが思い通りにいかない年だったと思うんです。僕たちも思うように活動できない中で、一人ひとりが家で練習したり考えていたことを1年の最後にああやって披露できたのはすごく嬉しかったです。BALLISTIK BOYZが前々から培ってきた表現に加えて、2020年の1年の中で成長できた部分を表現できたステージだったのかなと思っています。

砂田:僕と力也と未来でバンドスタイルでやったり、いろんなことに挑戦できたライブでした。MCでも話したんですけど、今後の自分たちのエンタテインメントの幅の広さにつながってくるライブだと思いましたし、今後はもっとクオリティを上げて、バンドとかもどんどんやっていきたいです。将来あのライブを振り返った時に、僕たちの歴史の中でもターニングポイントになったと言い切れる重要なライブだったと思います。

ーー視聴者も皆さんの多才さに驚いたり喜んだりしていて、好意的なコメントが多かった記憶があります。

奥田:自分は今回、バンドの1パートとしてラップをしたんですけど、今までの曲の中でラップするのとはまったく違う環境の中で、ほぼ英語のラップに自分で作詞もしていて。今まで感じたことないようなプレッシャーもあったので、本番の何日間か前からは張り詰めたような感じもあったんですけど、そういった感情を本番ではいいエナジーに変えることができたと思います。

深堀:マッサンも言っていたように、メンバーそれぞれが今まで見せていなかった新しい挑戦をすることによって幅が広がったというのもありますし、僕たちは先輩方と比べて曲数が少なかったので、その前にやった単独のオンラインライブと同じ曲で「どう違うライブを作ってファンの方を楽しませよう?」ということを重点的に考えながら作ったライブがああいう形になりました。それを好意的に受け止めてもらえたのもすごく良かったと思います。

ーー後輩のPSYCHIC FEVERを従えた海沼さんのコーナーは、ソロのダンス&ボーカルアーティストみたいで華やかでしたね。

海沼:曲を作っている段階からバックダンサーをつけて歌ってみたいと思い描いていたので、それを思ったより早い段階で形にできたのはすごく有り難かったです。みんなが言うように、自粛期間が長く続いている中で自分ができることといえば音楽作りに力を入れることしかなかったので、自分でもたくさん曲を作ってみたりしていて、そういう各自の挑戦を上手く活かしてライブを組んでいけたらというのもライブのテーマとしてあったので、それが披露できて今後にもつながるライブになったのかなと思います。いい意味で去年はいろいろと学ばせてもらった年だったのかなと。

ーーミュージカルみたいな、ストーリー性がある流れも面白かったですね。

加納:そうですね。メンバーが楽器に挑戦したこともそうですけど、ストーリー仕立てでクリスマスらしい演出も盛り込んで、僕たちとしても新しい切り口のライブにできたと思います。今の状況ではまだ先になるとは思うんですが、生のライブでもこういったチャレンジを皆さんにお見せできたら、より感動を味わっていただけるんじゃないかと思いますし、引き続き自分たちならではの見せ方を追求していきたいと思います。

日髙:本当に2020年はライブが中止になったりイベントもなくなって、自粛期間で活動も思うようにできなくて。でも、それぞれがあの時間を無駄にしなかったからこそ、年末に自分たちなりの新しいエンタテインメントの形を、まだまだ完成度は高くはないんですが見せることができて、僕たちにとってもすごく大きかったんじゃないかと思っていて。ここから2021年、2022年、2023年とどんどん完成度を高くして、自分たちの表現したいものや伝えたいエンタテインメントをどんどん届けていきたいですし、常に挑戦する気持ちを忘れずに頑張っていきたいなと思います。

■シングル情報
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE『Animal』
2021年2月3日(水)リリース
・CD+DVD:¥3,182+税
・CD:¥1,364+税
<CD収録内容>
1.Animal
2.Life Is Party
3.HIGHWAY
4.WAY TO THE GLORY (BALLISTIK BOYZ ver.)
5. Animal (Instrumental)
6. Life Is Party (Instrumental)
7. HIGHWAY (Instrumental)

<DVD収録内容>
・MUSIC VIDEO
1. Animal
・LIVE MOVIE (a-nation online 2020)
1. ANTI-HERO’S
2. 44RAIDERS
3. テンハネ -1000%-
4. SUMMER HYPE
5. PASION

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