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左から鈴木亮平、蓬莱竜太、藤原竜也。

鈴木亮平「鉄志はまさに藤原竜也」、蓬莱竜太の新作「渦が森団地の~」本読み稽古

ナタリー

19/9/6(金) 11:26

「渦が森団地の眠れない子たち」の本読み稽古と会見が、昨日9月5日に東京都内で実施された。

蓬莱竜太が作・演出を手がけ、藤原竜也と鈴木亮平がW主演する本作は、団地の王座をかけて争う小学生を描いた“団地大河ドラマ”。本作で10年ぶりに舞台共演を果たす藤原と鈴木は、同じ団地に暮らす小学生役を演じる。

とある団地に引っ越してきたばかりの圭一郎(鈴木)とその妹キッコ(青山美郷)は、敷地内で迷子になっていたところを、団地のボス的存在である鉄志(藤原)に助けられる。その日以来、同い年の圭一郎と鉄志は親友になるが、ある事件をきっかけに2人は対立し……。

本読み稽古では、鈴木演じる圭一郎のモノローグからスタート。鈴木は、強引な鉄志に逆らえない圭一郎を繊細に演じつつ、2人のパワーバランスが崩れていく場面では、力強い芝居で内面の変化を体現。藤原は、ガキ大将気質の鉄志を自由奔放に表現しながらも、自分に向き合ってくれない母親との会話では孤独感を滲ませ、役の多面性を丁寧に立ち上げた。圭一郎の母親・景子と鉄志の母親・美佐枝の2役を演じる奥貫薫は、真逆の性格を持つ2人の母親を巧みに演じ分け、子供たちを見守る老人役の木場勝己は、優しく落ち着いた声色でやんちゃな子供たちをたしなめるも、内心彼らにどう接したらいいのか困惑する姿を好演した。

稽古後に実施された取材会には、蓬莱、藤原、鈴木が出席。まず蓬莱は、本作が藤原と鈴木への当て書きであることについて「竜也くんとは『木の上の軍隊』で一緒にやって以来、プライベートでもお酒を飲む仲。彼には子供っぽい面白さがたくさんあるので、小学生役をやらせたかったんです(笑)」と明かし、「亮平くんは、彼自身から醸し出される誠実性を持ちながらも、すごく小さな罪を犯してしまう、という役柄だと面白いかなと。竜也くんといい対比になりました」と微笑んだ。

蓬莱を「本質を捉える人」と表現した鈴木は、「役柄が自分と似ているからこそ、封印していた子供時代の自分とじっくり向き合う必要があるので、精神的にはきついです(笑)。子供を大人の目線で勝手に美化せず、当時の苦しさみたいなものをしっかり出していきたい」と意気込みを述べる。

藤原は「当て書きしてくれるっていうから、3時間くらい子供時代の思い出を蓬莱さんのためにしゃべり続けたのに……全然台本に反映されてなかったんですよ!(笑)」と冗談めいた口調で話し、会場を笑いで包んだあと、「とてもぜいたくで、いい経験をさせてもらっています。これをチャンスだと思って、蓬莱さんの期待に応えたい」と真摯に語った。

続いて記者から、藤原と鈴木に向けて、稽古場での互いの印象について聞かれると、まず藤原は「圭一郎はセリフの分量が多いけど、亮平くんはしっかり準備して、自分で納得しながら入っていくイメージ」とコメント。鈴木は「鉄志は、まさに藤原竜也(笑)。劇中で鉄志が傍若無人に振る舞えば振る舞うほど、『そう、それが観たいんだ!』という気持ちになるのは、カリスマ性を持った竜也くんだからこそ。そこは僕にはない部分で、そういった僕たち自身の違いも、鉄志と圭一郎の関係に表れていると思います」と述べる。

この作品には“団地あるある”が詰め込まれていると話す蓬莱は「同じ間取りの、ほとんど同じ経済状況だからこそ、上下を競うむき出しの闘争が子供たちの間で始まってしまう」と語り、「子供は嘘をついても傷付けても、大人みたいに謝罪して“なかったこと”にできない。だから、一方通行に進んでいくしかないんです。裏切りが起きて、突然転落したり逆に立場が上になったり……本作は、そういった“展開”のエンタメとしても観ていただきたいですね」と言葉に力を込めた。

本作は10月4日から20日まで東京・新国立劇場 中劇場で上演されたのち、10・11月に佐賀、大阪、愛知、広島、宮城を巡演する。

「渦が森団地の眠れない子たち」

2019年10月4日(金)~20日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場

2019年10月26日(土)・27日(日)
佐賀県 鳥栖市民会館 大ホール

2019年10月29日(火)・30日(水)
大阪府 森ノ宮ピロティホール

2019年11月1日(金)~4日(月・振休)
愛知県 御園座

2019年11月7日(木)・8日(金)
広島県 JMSアステールプラザ 大ホール

2019年11月16日(土)・17日(日)
宮城県 多賀城市民会館 大ホール

作・演出:蓬莱竜太
出演:藤原竜也、鈴木亮平、奥貫薫、木場勝己 / 岩瀬亮、蒲野紳之助、辰巳智秋、林大貴、宮崎敏行、青山美郷、伊東沙保、太田緑ロランス、田原靖子、傳田うに

(c)ホリプロ

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