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小中和哉が「星空のむこうの国」をセルフリメイク、鈴鹿央士主演で劇場公開へ

ナタリー

「星空のむこうの国」

小中和哉が自身の監督作「星空のむこうの国」をセルフリメイク。鈴鹿央士を主演に迎えた新たな作品として7月16日より劇場公開される。

1986年に小中が22歳で監督した商業デビュー作「星空のむこうの国」は、有森也実が主演を務めた青春ラブストーリー。出資元の東京・文芸坐(現・新文芸坐)をはじめ全国の映画館で公開されたが、ビデオやDVDが絶版となり現在では“幻の映画”に。SFマガジン2017年10月号の「オールタイム・ベストSF映画総解説」に選出されるなど再評価の機運が高まっていたところ、小中により新たな作品として生まれ変わった。

劇中では、毎晩同じ美少女が現れる夢を見る高校生・昭雄と、ある約束を果たすため彼の前に現れた夢の中の少女・理沙が惹かれ合うさまが描かれる。オリジナル版と同じく、小中の依頼により原作小説を執筆した小林弘利が脚本を手がけ、木住野佳子が音楽を担当した。

主人公・昭雄を演じたのは「蜜蜂と遠雷」で映画デビューを果たした鈴鹿。「毎日、昭雄のことを考えていたあの日々はとても充実していました」と撮影を振り返り、「好きな人とのかけがえのない時間を大切にしようと思いました」と感想を伝えた。小中は「オリジナル版製作時は撮影用特機を仲間内で作ったり、自作のオプチカルプリンターで手作業で合成したりと大変でしたが、今はデジタル機材やCGが発達して楽になったし、表現の幅が広がりました」と手応えを明かしている。

「星空のむこうの国」は東京のシネ・リーブル池袋ほか全国で公開。

鈴鹿央士 コメント

昭雄という主人公の話をいただいたとき「難しいなぁ」というのが初めの印象でした。
心動かされる物語なんですが、その中で自分が何ができるんだろうなぁと考えていました。
素敵な物語なので、「いいものにしなきゃ!」という思いが溢れてました。

やっぱり難しかったです。でも、その分やりがいがありました。
毎日、昭雄のことを考えていたあの日々はとても充実していました。
昭雄を演じていく中で、カメラに映るということを少し意識するようにしていました。
自分の動きと感情などが、カメラの前でどう映るのかを考えて、そこを理解しなきゃいけないことが多くて、そこは小中監督とも話し合いながら撮影していました。

本作は1986年に撮られた映画のセルフリメイクで、
物語で変わっているところもあるし、映像も進化しています。
前作を観られていない方は、是非、前作を観て頂きたいです!
好きな人とのかけがえのない時間を大切にしようと思いました。
このご時世ではありますが、劇場へ足を運んでいただけると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

小中和哉 コメント

オリジナル版製作時は撮影用特機を仲間内で作ったり、自作のオプチカルプリンターで手作業で合成したりと大変でしたが、今はデジタル機材やCGが発達して楽になったし、表現の幅が広がりました。
リメイク版もオリジナルとテーマは同じなので、演出的には「改善できるところは改め、そのままでいいところはそのままで」という方針で臨みました。
どの場面も「もっといい手はないのか?」と自問自答しながら撮ったので、撮影中は過去の自分と向かい合っているような感覚でした。

鈴鹿央士くんは独特の感性を持つ俳優で面白かったです。
気持ちが内側から湧き出てくるのを待って演技しているので、彼自身もどんな芝居になるのか事前にはわからないようでした。
微妙な感情の揺れを大切にする鈴鹿くんならではのオリジナルとは違った昭雄が生まれたと思います。

(c)2021「星空のむこうの国」製作委員会

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