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信州・まつもと大歌舞伎2021『夏祭浪花鑑』の生配信が決定! 中村勘九郎、コクーン雪辱に思いひとしお

ぴあ

『夏祭浪花鑑』より (c)松竹

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松本の夏の風物詩として名高い「信州・まつもと大歌舞伎2021」が6月17日から22日まで、長野県・まつもと市民芸術館で開催される。2008 年の平成中村座公演を皮切りに、毎回、市民サポーターが公演を支え、街全体が大きな盛り上がりを見せることで知られる同公演。今年の演目は『夏祭浪花鑑』(演出・美術/串田和美)だ。期間中、6月20日15時公演がオンライン生配信されることになり、団七九郎兵衛を演じる中村勘九郎が意気込みを語った。

「必ずやりたかったことが実現できて良かった。移動の制限もある中、全国の皆さんにお届けするなら、配信が一番」と喜びを語る勘九郎。『夏祭浪花鑑』といえば、渋谷・コクーン歌舞伎第十七弾として5月に上演されたが、緊急事態宣言を受けて、初日の5月6日~11日までが公演中止になってしまった経緯もあり、「チケットをお求めくださった方々にも、どうにかお届けしたいという気持ちもあった」と“雪辱”に思いはひとしおだ。

もともとは「生の舞台をご覧いただくのが一番。配信には後ろ向きだった」というが、昨年7月、浅草公会堂で実施した無観客ライブ配信などの経験を通して、「お客様から『待っていました』『やってくれて、ありがとう』という反応をいただいた。コロナが収束しても、配信は続けていきたいなと。役者から出る独特な“気”を感じていただければ」と今後も積極的に取り組む姿勢を示した。

「場所をなくしたエンタテインメントを支援するのが配信。今まで、歌舞伎に触れる機会がなかった方々にも、少しでも興味を持ってもらえれば」(勘九郎)

有観客の舞台を生配信するのは、初めて。「信州・まつもと大歌舞伎2021」は100%の客席稼働が予定されており、「この1年ほどお客様が100%入ったこともなかったと思うので、その雰囲気を味わってもらえれば。コクーンとは、箱の大きさも違いますので、稽古もやり直しますし、演出や雰囲気も変わるので、変化も味わってもらえるはず」とアピールする。

『夏祭浪花鑑』チラシ

2008年にスタートした「信州・まつもと大歌舞伎」の開催は3年ぶり、7回目。平成中村座公演『夏祭浪花鑑』を皮切りに、その後は渋谷・コクーン歌舞伎『佐倉義民傳』『天日坊』『三人吉三』『四谷怪談』『切られの与三』を上演し、今年は記念すべき第1回から13年ぶりとなる『夏祭浪花鑑』が凱旋する。「市民サポーターの皆さんが、街ぐるみで本当に尽力くださっている。行けば、スーパースターになった気分ですよ(笑)。わざわざ車をとめて、手を振ってくれたり。長三郎にとっては、初めての松本。今は以前のような交流を近くで感じることはできませんが、サポートしていただくありがたさを感じてもらえれば」(勘九郎)

取材・文:内田涼 写真提供:松竹

【公演詳細】
信州・まつもと大歌舞伎2021『夏祭浪花鑑』
2021年6月17日(木)~2021年6月22日(火)
会場:長野県・まつもと市民芸術館 主ホール

【ライブ配信】
日時:6月20日(日)15:00公演 (アーカイブ配信なし)
※14:40より生配信限定の特別映像を配信。
チケット料金:3,500円(税込)+お客様手数料220円
※有料配信チケットは、6月20日(日)15:30まで販売。
チケット発売日:6月8日(火)10:00
配信サービス:ぴあ「PIA LIVE STREAM」、松竹「歌舞伎オンデマンド」ほか

チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2172143

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