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『NHK紅白歌合戦』制作統括、プレデビュー期にNiziU出場決めた理由明かす「『Make you happy』の反響の大きさ無視できない」

リアルサウンド

20/12/9(水) 19:30

 12月31日に放送の『第71回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の制作統括・加藤英明氏が、本日12月9日NKK放送センターにて囲み会見を開いた。

 現在『うたコン』(NHK総合)がNHKホールから無観客でほぼ毎週生中継を行っているが、今年は『紅白』もまた新型コロナウイルスの感染防止対策の観点から、無観客での開催となる。『紅白』と言えば、オープニングとエンディングで豪華出演者がズラリと並ぶ光景が印象的であるが、加藤氏は「歌手のみなさんと交渉を進めていて、番組の全体像を練り上げているところで、鋭意検討中」と話す。舞台の裏で出演を控えるバックダンサーは数百名と言うが、「基本的には今年の『紅白』がコロナの事態を受けて、感染防止対策を徹底した『紅白』になるのは間違いないと思います。その上で、安全に最大限配慮した結果の演出というものが放送されるという風にご理解していただければと思います」と話す。客席を使ったパフォーマンス演出が容易に想像つくがそれに関しても、「『紅白歌合戦』はありとあらゆる演出が見どころで、発表毎にお知らせするということになっていますので、鋭意検討中」「コロナの事態も変わっているので、その状況と日々向き合いながら、最終的に演出を決めていくと思うんですね。具体的にこうなるというのはお答えできないですね」と言葉を濁した。

 白組が21組の出場に対して、紅組が20組と1組少ないことに対しては、「最終的には構成上みなさんに納得していただけると思っていますが、そこについては鋭意検討しています。対戦として成立する『紅白歌合戦』をお届けしつつ」とし、「視聴者のみなさんの期待が高いアーティスト、歌手については可能性は探っていきたいと思っていますが、現時点では(11月)16日発表しているのが全てですね」と追加アーティストの有無に関しては言及を控えた。

 『紅白』に出場しながらも、同時刻にオンラインライブ『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』を開催する嵐の出演内容については、「所属事務所とどういう演出にするか、どういう形でご出演いただくかを検討しております」と話す。先日最終回の「『エール』コンサート」が大きな反響を呼んだ朝ドラ『エール』(NHK総合)の演出があるのかについても「やるのかやらないかを含めて、協議をしているところなので、物事が整ったタイミングで発表はしますが、現段階では何も決まっていない。追って、みなさんにお話できるタイミングが来たら」とした。

 Mr.Childrenは12年ぶりの『紅白』出場となる。12月2日に20枚目のオリジナルアルバム
『SOUNDTRACKS』をリリースしたこと、民法各局の音楽番組に多数出演していること、19日に『Mr.Children スペシャル』(NHK総合)の放送を予定していることに触れながら、「我々としても滅多にテレビに出ないMr.Childrenのみなさんがこういうタイミングで、『紅白』で歌声を届けていただけるのは、出場発表の際も、『日本を代表するスーパーバンド』とお話ししたんですけど、大きな反響がありましたし、視聴者のみなさんに喜んでもらえる気がします」と期待を寄せた。

 一方で、NiziUはデビュー前に『紅白』出場を決めた。「プレデビュー期という、ある種『紅白』の出場選考の中で、あまり体験したことのない、活動の呼び方で議論はありました。ただ、今年に入ってからNiziUさんの名前を聞かない日はないくらいに話題になっていましたし、インターネット上での動画の再生回数、『Make you happy』の反響の大きさは無視できない」と出場理由を説明する加藤氏。同じ初出場組では、SixTONES、Snow Manも今年大活躍となったアーティストだ。

「コロナ禍で音楽の聴かれ方が変わってきたなと実感しています。デジタルの指標が非常に目立って取り上げられるようになってきたのと、音楽チャートへの影響、ユーザーの反響が明確に影響力を増しているなと思っています。加えて、フィジカルの指標も支持されているアーティスト、SixTONES、Snow Manのような同日デビューをセンセーショナルに飾られて、CD、デジタルの売り上げ共にインパクトを与えた意味では、新しい世代が勢いを持つ1年だった」

 デジタル配信という意味では、瑛人もフィジカルをリリースせずに『紅白』出場を決めたアーティストの一人だ。当日はどのような演出が成されるのか、出演アーティストは増えるのか。誰も観たことのない『紅白』に大きな注目が向いている。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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