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『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』はいまこそ観たい 1作目から続く劇場版独自のスタンス

リアルサウンド

21/2/5(金) 8:00

 『名探偵コナン』シリーズの劇場版第1作『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』が、本日2月5日21時より日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』にて本編ノーカットで放送される。

 根強いファンも多い『名探偵コナン』。本作は、そのTVアニメ放送開始の翌年1997年に公開された、記念すべき劇場版第1作目となる。

 ライターの久保田和馬氏は、1997年の公開当時をこう振り返る。

「当時は春休みに『ドラえもん』と『東映アニメフェア』があって、新学期が始まってから『クレヨンしんちゃん』が公開される。そこに『名探偵コナン』の映画が加わり、後々『東映アニメフェア』こそなくなりましたが、基本的にそうしたアニメ映画のルーティンはいまでも守られています。『名探偵コナン』が国民的シリーズになったのも、そうしたルーティンのおかげかもしれませんね。

 『名探偵コナン』はアニメの放送開始から映画化まで1年。そう聞くと早いイメージもありますが、『ドラえもん』も『クレヨンしんちゃん』もそうでしたし、最近では『鬼滅の刃』も同じぐらいのスパンでしたよね。とくに当時は、いまほどアニメが多くなく、人気になれば何らかのかたちで劇場版が作られるというのも珍しくはなかったので、『名探偵コナン』についてもあまり驚きはなかったです。『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』の公開当時は1作目ということもあり、テレビシリーズを観ている人やもともと原作ファンだった人が劇場に行くというイメージでした。興行収入が11億円というのも振り返ってみると意外ですね」

 また、久保田氏は、『名探偵コナン』におけるテレビシリーズと映画との違いを以下のように解説する。

「当然、映画はテレビよりスケールの大きなストーリーになっています。『電車が一定速度を下回ると爆破する』という、当時流行っていた『スピード』のようなハリウッドアクション映画のオマージュとも受け取れる凝った設定然り、爆破シーンの多さ然り、アニメシリーズと映画でカラーを分けるというスタンスを、1作目から明確に示していました。今でもテレビシリーズはサスペンス・ミステリー寄りで、映画になるとパニックアクションのテイストが強まるというスタイルは維持されています」

 いま改めて『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』を鑑賞することの楽しさを、久保田氏は次のように語った。

「劇場版最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』も最高時速1,000kmを誇る世界初『真空超電導リニア』がキーワードになるということで、『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』との共通項もどこか感じさせます。本作と比較して最新作を観るのも面白いんじゃないでしょうか。劇場公開まで後1カ月ありますから、今回の放送から改めてシリーズ全作を復習するのも良いと思います」

 今回の放送は、『名探偵コナン』シリーズ劇場版の歴史を改めて振り返る絶好の機会になりそうだ。なお、劇場版最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』の公開は4月16日を予定している。

■放送情報
『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』
日本テレビ系にて、2月5日(金)21:00〜22:54放送
※本編ノーカット放送
原作:青山剛昌
監督:こだま兼嗣
脚本:古内一成
音楽:大野克夫
声の出演:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、茶風林、高木渉、石田太郎
(c)1997 青山剛昌/小学館・読売テレビ・ユニバーサル ミュージック・小学館プロダクション・TMS

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