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SixTONES、西寺郷太、WONK……斬新なサウンドメイクとポップネスを備えた作品 新譜5作よりピックアップ

リアルサウンド

20/7/21(火) 12:00

 官能的なロックサウンドと攻撃的なパフォーマンスを共存させたSixTONESのニューシングル『NAVIGATOR』、稀代のポップマエストロと称される西寺郷太の2ndソロアルバム『Funkvision』など。斬新なサウンドメイクと優れたポップネスを備えた新作を紹介します。

(関連:SixTONES「NAVIGATOR」MV

●SixTONES『NAVIGATOR』
 今年1月にYOSHIKI(X JAPAN)プロデュース楽曲を収録した1stシングル『Imitation Rain/D.D.』 をリリース。ヘビィロックとダンスミュージックを融合させた音楽性、アグレッシブなパフォーマンスで大きなインパクトを与えたSixTONESから2ndシングル『NAVIGATOR』が到着した。アニメ『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』(フジテレビ系) オープニングテーマに起用された表題曲は、ゴージャズなダンストラック、意外性に富んだ転調と官能的なメロディ、〈未踏を進め〉という意思を刻んだ歌詞が共鳴するアッパーチューン。メンバー個々のボーカルの存在感を活かした構成、斬新な音楽的トライアル、誰もが楽しめるポップネスをバランスよく共存させた楽曲だと思う。「NAVIGATOR」によってSixTONESは、既存のアイドルとは異なる、グループとしての個性をさらに強くアピールすることになりそうだ。

●西寺郷太『Funkvision』
 NONA REEVESの西寺郷太が『TEMPLE ST.』(2014年)以来となる2ndソロアルバム『Funkvision』をリリース。コロナ禍によるステイホーム期間中(3月半ば~5月半ば)に自宅スタジオでベーシックトラック(ベース、ギター、プログラミングなど)を西寺が制作。さらに共同プロデューサーの宮川弾やゲストミュージシャンの冨田謙、林幸治(TRICERATOPS)らが参加し、超ハイクオリティなダンスポップミュージックを実現している。80年代前後のソウル、R&B、ファンクへの深い理解に裏打ちされたソングライティング、歌謡~J-POPのテイストを滲ませるメロディ、そして、ジョー・ラポルタ(ドレイク、ザ・ウィークエンドなどを手がけるエンジニア)によるマスタリングによって、2020年の最先端にリーチした“いまのポップス”を完璧に体現。「P.Y.T.(Pretty Young Thing)」(マイケル・ジャクソンの名曲カバー)をはじめ、抑制の効いたボーカルと高解像度のリズムはまさに世界基準だ。

●WONK『EYES』
 King Gnuから香取慎吾まで幅広いアーティストとつながりながら発展を続けるクリエイター集団・WONKのニューアルバム『EYES』は、超高度な情報社会における多様な価値観と、様々なフェーズで生じる分断をテーマにしたコンセプトアルバム。架空の映画『EYES』の脚本を作り上げ、それをもとに音楽を紡ぎあげた本作は、壮大なストーリーと現代的なポップミュージックが一体化した作品に仕上がっている。完全予約限定生産のスペシャルパッケージ「アートブック+CD」は、全楽曲に対しCGビジュアルイメージと歌詞/対訳が付き、さらにARを利用した仕掛けも。五感をフルに開放しながら楽しんでるうちに、現代社会と自分との関係が浮き彫りになるハイスペックなエンターテインメントだ。

●PARADISES『PARADISES』/GO TO THE BEDS『GO TO THE BEDS』
 BiSH、豆柴の大群などが所属する音楽事務所WACKの主催によるオーディション合宿「WACK合同オーディション2020」のなかで、同事務所のグループGANG PARADEが2つに分解。新たなグループとして2組同時にデビューを果たす。テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、キラ・メイによるPARADISESの1stアルバム『PARADISES』は、ドリーミーなポップチューン「終わらない旅」、煌びやかなエレクトロ系トラックと“明日を生き抜こう”という前向きな歌詞を軸にした「STARE」など全体的にポップな仕上がり。そしてヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソンのGO TO THE BEDSの1stアルバム『GO TO THE BEDS』は、ヘビィ&ダークなサウンドと叫び声交じりのボーカルが響く「GO TO THE BEDS is my life」、サイケデリックな音像が刺激的な「MISSING」をはじめ、ロックモード全開。(森朋之)

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