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『マレフィセント2』にも新キャラクターとして出演 “俳優”MIYAVIが海外作品で重宝されるワケ

リアルサウンド

19/10/26(土) 6:00

 “サムライギタリスト”の異名を持つアーティストのMIYAVIが、映像配信サービスNetflixが製作するオリジナル映画『Kate(原題)』に出演することが発表された。本作は、余命24 時間となった女性の暗殺者が、限られた時間で犯人を探し出そうと奮闘する姿を描いたアクション・スリラー。すでにアジア各国で撮影が始まっており、日本からはMIYAVIのほか浅野忠信と國村隼もともに出演するという。

参考:『マレフィセント2』サム・ライリーが語る、カラスのディアヴァル役での貴重な経験

 先ごろ公開されたばかりの『マレフィセント2』にも「ウド」という名の新キャラクターに扮して出演したMIYAVI。かねてより本作の主演及びプロデューサーのアンジェリーナ・ジョリーとは親しい間柄であることが知られており、今回もアンジーからのオファーで参加が実現したとのこと。本業のアーティスト活動に勝るとも劣らないワールドワイドな躍進を見せる“俳優”MIYAVIだが、これほどまで彼が熱望される理由とはどこにあるのだろうか。

 MIYAVIのハリウッドデビューは、アンジェリーナ・ジョリー2作目の監督作『不屈の男 アンブロークン』(2014年)でのこと。以前からMIYAVIのギタープレイをYouTubeで鑑賞していたというアンジーたっての希望で実現した。演じたのはアメリカ人の捕虜を執拗に虐待する日本人将校というセンセーショナルな役柄だったものの、その圧倒的な存在感には本国でも称賛の声が巻き起こったほど。続く2017年には『キングコング:髑髏島の巨神』 に出演。言わずと知れたハリウッドが誇る人気モンスタームービーの最新作、それも世界規模の公開を見込んだビッグバジェットの作品である。ここでもMIYAVIは日本軍兵士の役。海軍の零戦搭乗員として第二次世界大戦で従軍中に怪物がはびこる髑髏島に不時着した青年を好演し、アクションにも挑戦した。また、今年に入ってからは3月にアメリカで限定公開された『Stray(原題)』にも参加。『スーサイド・スクワッド』のカタナ役でハリウッド長編デビューを果たした福原かれんの主演作で、主人公の秘密を握る謎めいた人物という役どころだという。わずか5年もの間に4本もの映画出演とハイペースな活動ぶりは、いかに彼が役者として認められているかの証でもある。

 MIYAVIが海外作品に次々起用される理由のひとつが英語が堪能なこと。2006年には音楽活動を一時休業し、3ヶ月の語学留学。その後、2014年には拠点をロサンゼルスに移し、海外での活動を本格化させる足がかりとなった。出演作のプレミアの様子などを見ても、記者からの質問に英語で受け応えする姿は堂に入ったもの。海外のクリエイターたちと仕事をする際に大きなアドバンテージとなっているのは間違いない。加えて、本業のアーティストとしての手腕はもちろんのこと、長身で整った顔立ち、サッカーのユースチームに所属したほどの身体能力の高さ、「UNHCR」(国連難民高等弁務官事務所)に参加し、難民の支援活動を行うなどひとつの活動にとどまらない多才ぶりも魅力だ。ハリウッドでは監督やプロデューサーを務めたり、実業家として成功を収めるマルチな俳優も少なくないことから、彼のような存在はむしろ歓迎されたと言ってもいいだろう。何より職業俳優とはまた違った、いい意味での異質さがある。『不屈の男 アンブロークン』のキャスティングに携わった奈良橋陽子をして「強烈なカリスマ性がある。なんというか、魂が輝いている感じ」(https://www.huffingtonpost.jp/2016/02/04/miyavi-unbroken-movie_n_9164774.html)と言わしめた逸材は、ハリウッドのクリエイターたちの創作意欲をも刺激しているのかもしれない。

 あるインタビューでMIYAVIは「僕は役者としてもミュージシャンとしても、自分にしかないものや、得意とするものを生かして、人をワクワクさせるものを作りたい。ワクワクした時って、自然と笑顔になるでしょ? それこそが未来であり、すべてだと思うんです」(https://www.elle.com/jp/culture/a229426/cin-miyavi170329/)と語っていることから、今後も俳優業に積極的に取り組んでいくと思われる。渡辺謙や真田広之、最近では小栗旬や山下智久など、ハリウッド進出を目指す俳優は枚挙にいとまがなく、おそらくは今後も増え続けることだろう。彼らとアプローチは違うにせよ、MIYAVIが今、その最前線にいることは明らか。彼の名が音楽シーンと映画シーンの双方を縦横無尽に行き来しながら、唯一無二の存在として認知されていく日もそう遠くないはずだ。(渡部あきこ)

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