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下北沢に駅直結ミニシアター「K2」が来年1月開業、こけら落としは「偶然と想像」

ナタリー

「K2」ロゴ

東京・下北沢にミニシアター「K2(ケーツー)」が誕生することが明らかに。2022年1月の開館を予定している。

K2は下北線路街の商業施設・(tefu) lounge(テフ ラウンジ)2Fに開業。下北沢駅の施設・シモキタエキウエから直結の映画館となる。劇場は1スクリーンで、席数は70。劇場名は映画館が位置する世田谷区の“北沢2丁目”を英数字で表現したものだ。また映画が上映されるまでのさまざまな困難を山登りに見立て、世界第2位の標高を誇るカラコルム山脈のK2も由来の1つに。映画を観るハレの場として「最高峰の場所を目指して運営していきたい」という決意が込められている。

K2では映画文化を通じた”学び”を広めるため、上映作品の多様な魅力や背景を深堀りする雑誌を発刊。劇場公開に連動したバーチャルスクリーン「Reel」も立ち上げ、特別プログラムとして関連作などのオンライン配信を行う。また月額支援型のクラウドファンディング・BASICを使ったファンコミュニティの創設も予定。こけら落としは、第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)に輝いた濱口竜介の「偶然と想像」となる。

K2の運営はMotionGalleryなど5社がメンバーを務める企画プロデュース団体のIncline。日本で初めてクラウドファンディングプラットフォームが運営に携わる映画館となる。MotionGalleryでは開館に向けての初動費用を募るクラウドファンディングもスタート。目標金額は300万で、リターンには1日館長や内覧会への招待、Tシャツ、鑑賞券などが用意された。募集は2022年1月31日23時59分まで。

Inclineの北原豪と大高健志による開館に向けてのコメント、映画館・下北沢トリウッド代表の大槻貴宏と本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎による応援コメントは下記に掲載している。

北原豪 コメント

僕は10代20代をミュージシャンとして下北沢のライブハウスで過ごし、30代で音楽を辞めてからも下北沢の文化や街が好きで、今は住民として子育てしながら過ごしています。このプロジェクトには、地域住民としての自分と、過去の表現者としての自分も含めた、夢の実現として取り組んでいます。ミュージシャンだった昔の自分がヒントを掴んだり、子どもたちが成長に合わせて刺激(時にちょっと背伸びした)を受けたり。年代関係なくみんな自然と居合わせて、混ざっていて、居合わせている以上の理由もいらなくて、連帯や共感を感じられる場。そんな場があったらとても素敵です。映画館にはある種公共性があって、それが年代や好きなジャンルを飛び越えて、受け容れて繋げてくれる力があると思っています。そもそも下北沢には色んなジャンルの表現やモノがある。すごいポテンシャルです。でも意外と交流はしていない。少なくとも若い自分がそうでした。そこの境界がもっと混ざったらどうか。その可能性にとても夢を感じています。新しい映画館「K2」を、そういった「街の仕掛け」にしていきたい。その仕掛けが生み出すものを一緒に見つめて育てていける仲間が増えることを願っています。

大高健志 コメント

僕は、これまで一番影響を受けている時間は「映画館で映画を観る時間」だと実感することが多く、この本当に貴重で重要だと感じる文化発信の場に携わることの大きさを改めて感じています。映画が大好きで映画館に通い詰めていたものの映画に関わる仕事に就こうとなんて思っていなかった学生時代。しかし政治哲学という一見遠い領域を専攻していたことで結果的に映画やアートに携わりたいという方向性に導かれたり、はたまた脱サラして藝大に進学したのにそのまま映画製作ではなくクラウドファンディングを立ち上げるというこれまた一見遠い領域で活動し始めたのことが結果映画館の運営に携わることになったりと、本当に不思議なご縁を感じています。一方で、そんな振れ幅の中でも「文化」と「公共性(もしくは親密圏)」という社会彫刻という概念に収斂するワードが常に僕の中では活動に共通していました。映画館「K2」のコンセプトとして、下北沢の文化的”コモンズ(共有地)”を掲げさせていただきましたが、まさに文化の公共性である映画館を、下北沢に関わる人たちが主役となるコモンズとして運営していくことで、きっと下北沢に、そして映画文化に貢献することが出来るのではないかと考えています。もしかしたら向こう見ずな挑戦かもしれませんが、ぜひ1人でも多くの方に応援いただき、そしてそして1人でも多くの人に「映画館で映画を観る時間」をより良く届けることが出来るように頑張って行きたいと思います。応援よろしくお願いします。

大槻貴宏 応援コメント

K2開館、おめでとうございます。現下北沢唯一の映画館としては、お客さんや作品を奪われやしないかとドキドキして…というのは冗談で(笑)、本当に心から楽しみにしています。演劇でも古着屋さんでも複数ある方が、お客さんの選択肢が増え、それにより全体のパイを増やせるのだろうし、ひいてはそれが文化になっていくのだろう、とお互い、もっと面白いもっと変なことを探して、様々なものと出会える街を目指していきましょう。

本多愼一郎 応援コメント

下北沢にミニシアターオープン、映画界も音楽会も演劇界も厳しい時代にとても明るいお話です。下北沢はライブハウスも劇場も多い街で映画館はトリウッドさんだけでした。この状況で映画館をオープンされることに意気込みを感じます。芸術文化とか堅苦しい言葉抜きで街の皆様が気軽に観に来られて、楽しんでもらえる場所として映画館もライブハウスも劇場にも来ていただきたいと思っております。作品を観てもらえて、語り合い、集まれる場所。観た後も観る前も下北沢は温かい街です。ご一緒に少しでも下北沢を御盛り上げて行ければと思っております。応援してます。

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