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ウルフルズの“信念”が一直線に心を射る 『ウルフルズツアー2019』Zepp DiverCity公演振り返る

リアルサウンド

19/7/4(木) 19:00

 いつもどんな時も自分を信じて生きていくというのは容易いことではない。何度も人生の別れ道に立ち、それを乗り越えて生きていく。そんな瞬間に“それでいいんだ”と肯定してくれる誰かがいたら、どれだけ心強いだろうか。

 6月14日、東京Zepp DiverCity Tokyoにて開催された『ウルフルズツアー2019 センチ センチ センチメンタルフィーバー“飛翔篇”』は、次へ踏み出すパワーをこれでもかと受け取った日だった。

着の身着のまま、ソウルフルなパフォーマンス

 登場したトータス松本が人差し指を高く掲げたのを合図にステージはスタート。導かれたのは、ツアータイトルにも取り上げられている「センチメンタルフィーバー ~あなたが好きだから~」だ。ミラーボールが回転する中、1曲目からフルスロットルな演奏が展開される。それに全力で呼応するように、ファンの顔には満点の笑顔が咲いた。続いて披露されたのは、キラーチューンとして名高い「ガッツだぜ!!」。まだまだ序盤にも関わらず出し惜しみせず名曲を投下できてしまうのは、ウルフルズの強さに他ならない。会場一体となるシンガロングを巻き起こし、会場の熱をより一層上昇させた。

 息のあった刻みが引き連れてきたのは「かわいいひと」だ。何度もアルバムに収録し長い年月をかけて愛でてきた1曲なだけあり、一音一音にウルフルズが刻んできた歴史の重みを感じる。シンプルなフレーズをかっこよく魅せることができるのは、そういったこれまでの積み重ねがあるからこそ。着の身着のままの心がソウルフルなパフォーマンスを実現しているのだ。

 トータスの「アルバムの曲ね、歌ってください」という紹介を受け「パワー」が奏でられた。ハーモニカのソロは、まるで歌っているよう。彼のアカペラで始まった曲は進むごとに広がりを見せ、フルセットのオーケストラのような壮大さを生み出した。

 “楽しい”という感情がそのまま伝染するステージング

 その後も「変わる 変わる時 変われば 変われ」「ひとつふたつ」「愛がなくちゃ」と、捨て曲なしのライブが繰り広げられる。「暴れだす」では、前奏のピアノだけで拍手が巻き起こった。魂から発せられた声は、会場の奥のほうまで空気を震わせる。歌詞のついていない「あー‼」という叫びが一直線に心を射るのは、言葉にできない思いさえも彼はたくさん胸に抱えているからなのだろう。本当に伝えたい感情というのは言葉では届けきれなくて、それが発せられるときに歌になるのではないかと考えさせられた。オーディエンスと思いを交換するように歌う「それが答えだ!」、ノリのいいロックチューンな「ええねん」と熱いライブが進んでいく。

 パワフルな演奏で励ました後は、シンセサイザーが優しく空気を包む「笑えれば」へ。会場中がその歌声に聴き惚れた。「俺は今日を生きようと思う」と宣言し導かれたのは「明日があるさ」。各々が音に体をなじませ口ずさんでいると、中間の木琴ソロの部分で真心ブラザーズのYO-KINGが登場。打ち合わせにもない演出だったようで、オーディエンスだけでなくメンバーたちも驚いた表情を浮かべていた。

 「よし、これで後半戦や!」とトータスが仕切りなおし、「ロッキン50肩ブギウギックリ腰」「しあわせですか」を演奏する。勢いはとどまることなく、「ウルフルズA・A・Pのテーマ」へなだれ込んだ。少年がそのまま大人になったようなステージングは、“楽しい”という感情がそのまま伝染してきた。

 ラストを飾ったのは、2019年第1弾配信シングルである「リズムをとめるな」。〈リズムをとめるな 歌をやめるな 涙をとめるな 好きをやめるな〉という歌詞は力強く、ウルフルズの信念を骨の髄まで感じさせる。“俺たちは音楽をやめない 進んでいく”という約束をオーディエンスとしているようだった。

 本編が終わったあともAAPコールが鳴り響き、アンコールに突入。「イェーイ」という歌声により「バンザイ~好きでよかった~」が封切られ、空間の多幸感をより一層あげたのだった。普遍的な強さや美しさは決して色褪せることなくいつの時代にも通用するのだと、再確認されるようなステージだった。

(取材・文=坂井彩花/メイン写真=Yusuke Satou)

■ライブ情報 ※終了
『ウルフルズ ワンマンツアー 2019』
5月18日(土)SENDAI GIGS
5月22日(水)Zepp Nagoya
5月24日(金)Zepp Fukuoka
6月1日(土)Zepp Sapporo
6月11日(火)Zepp Tokyo
6月14日(金)Zepp DiverCity Tokyo
6月19日(水)Zepp Osaka Bayside
6月20日(木)Zepp Osaka Bayside

ウルフルズ オフィシャルサイト

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