「太陽は動かない」の生配信イベントが11月26日に東京・Studio TERRANOVAで行われ、キャストの藤原竜也、竹内涼真が出演した。

吉田修一の小説を映像化した「太陽は動かない」は、世界を股にかけ暗躍する秘密組織・AN通信のエージェントたちを描いたノンストップアクション。藤原がトップエージェントの鷹野一彦、竹内が鷹野の相棒・田岡亮一を演じ、「MOZU」シリーズで知られる羽住英一郎が監督を務めた。

新たな公開日が2021年3月5日に決まり、藤原は「やっとですね。万全の状態で観ていただきたく約1年延期になったんですが、個人的にこの作品が好きで、早く観てもらいたい！と思っていて。切なかったけれど、満を持して公開が決まってうれしいです」と安堵。竹内は「延期になって寂しい気持ちもあったけど、またエンジンかけていきたいです」と気持ちを新たにする。

イベント内で予告映像が流れると、藤原は「今観ても鮮明によみがえってくる。この映画は頭からクライマックス級で、撮影時も『明日の撮影大変だねー』と話して、毎日が大変だった」と笑い、「涼真にずっと『今までで何番目にキツい？』と聞いていたけど、最終的には2人とも『一番つらいね、がんばろう』ってなったね」と過酷な撮影の裏側を明かした。

約1カ月に及ぶロケが行われたブルガリアでのエピソードも。藤原は「鉄道を全部貸し切ったり、道路を封鎖したり、でっかいスタジオを貸してくれたり。ブルガリアじゃなきゃ撮れなかった！」と回想。また藤原、竹内、ピョン・ヨハンの3人で食事に行ったが、翌日の藤原とのアクションシーンでピョンが「あんないい人の顔蹴れない……」と躊躇し撮影がストップしてしまったという話も飛び出し、2人は「おもてなししすぎちゃった」と笑い合った。

藤原と竹内は本作で初共演。竹内が「（藤原は）事務所の先輩ですし、最初はいろいろ考えていたけれど、気付いたら一緒にがんばっていた」と振り返ると、藤原は「1人だったら乗り越えられていないんじゃないかな？ 年齢関係なく、2人だったからできたと思う」と応え、息の合った様子で来年の公開に向けて意気込んだ。

(c)吉田修一／幻冬舎 (c)2020「太陽は動かない」製作委員会