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マイク・リー監督のインタビューも 『ピータールー マンチェスターの悲劇』特別映像公開

リアルサウンド

19/8/6(火) 15:00

 8月9日公開の映画『ピータールー マンチェスターの悲劇』より、マイク・リー監督のインタビューを交えた特別映像が公開された。

参考:英国史上最も悪名高き事件を200年越しに映像化 マイク・リー監督作『ピータールー』予告編

 1819年、マンチェスターで起きた事件“ピータールーの虐殺”を描いた本作。選挙権を求める民衆6万人の平和的なデモに、騎兵隊と武装した軍隊が突進し多数の死者を出した事件を、200年の時を経て、その全貌を明かしていく。

 今回公開された映像は、英ガーディアン紙創刊のきっかけとなり、民主主義の原点を問うこの悲劇の物語からちょうど200年を迎える8月16日を前に、この史実を初めて映画化した本作の世界観に迫る特別映像。

 映画の舞台は、ナポレオン戦争後の英国。リー監督は、前作『ターナー、光に愛を求めて』にも参加した歴史家ジャクリーヌ・ライディングの協力を仰ぎ、ナポレオン戦争からの帰還兵、演説家、治安判事など実在した人物を多数登場させ、彼らによる自伝や遺された手紙などを徹底的に調べ上げた上で、演技を役者たちと作り上げていった。そういったリサーチに2年半、脚本の構築を兼ねたリハーサルは半年にも及んだ。こうした作業を行ったことについてリー監督は、「頭がいっぱいになるまで歴史の本を読めば、この事件について学ぶことはできても、そういった“知識”はカメラの前では役に立たない。これらの知識に息を吹き込まなければ意味がないんだ」と語った。

 オールロケで行われた撮影では、エリザベス朝時代の建築物をリアルに再現できる場所を求めて撮影場所はイギリスの広域に及んだ。リー監督は「本作で使うものは全て古い時代のもので、しかも膨大だった」と語る。映像では、映画に登場する市民や軍隊や貴族といった様々な立場の人々が着る衣装をはじめ、馬車、街角の看板や張り紙、背景として登場する工場の機械に至るまでスタッフたちの手によって作られ、再現される様子を捉えていく。「細部まで徹底的にこだわったことで、出来上がったものは当時の生活を再現できた。カメラの前でも後ろでも、非の打ちどころのない信頼のおけるチームだった。彼らなしではこの作品を作ることはできなかったよ」と語った。そして、映画のテーマについてリー監督は、「全編を通して人間を立体的に見つめ、誰もが持つもろさと強さを浮き彫りにしているんだ」と、これまで手がけてきた作品と変わらず、“人間”について描いた作品であるとつけ加えた。

 リー監督は、日本公開に寄せて「製作を決定してから、今に至る2019年までの5年間で色々な事件が起きた。私のいるイギリスではブレグジット(イギリスのEU離脱)があり、香港デモで民衆が抑圧されたり、世界中で正気の沙汰ではないことが起こっている。この映画が描くのは、今と何も変わらない民主主義についての物語なんだ」とこの物語が持つ“現代性”を改めて強調する。最後に、「民主主義について、権力を持っている人、いない人についての疑問をこの映画を通じて考えてもらえればいいなと願うよ」と日本の観客にメッセージを寄せた。(リアルサウンド編集部)

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