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DEAN FUJIOKA×SKY-HIが語り合う、音楽と言語の関係性 スペースシャワーTV対談収録現場に潜入

リアルサウンド

19/12/6(金) 12:00

 12月11日に新EP『Shelly』のリリースを控えたDEAN FUJIOKAが、スペースシャワーTVプラスにて12月9日オンエアとなる『DEAN FUJIOKA「Shelly」Special―Music Talk Session―』の収録を行なった。

 対談ゲストはAAAの日高光啓としても活躍しているラッパーのSKY-HI。新曲「Shelly」で新たにトライしたことやこだわり、そしてミュージシャン同士ならではのリリックに関する想いなど、さまざまな音楽談義が行なわれた。今回、リアルサウンドではその収録現場に潜入。本記事では、その一部模様をレポートしたい。

DEANが歌に正面から向き合った「Shelly」

 まずは「お久しぶりです」と和やかな雰囲気で挨拶を交わす二人。落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すDEANと笑顔が爽やかなSKY-HIは、過去にテレビやラジオでも共演経験があり、まるで仲の良い兄弟のようだ。早速EP『Shelly』の話を始めると、SKY-HIは表題曲の「Shelly」を大絶賛。「とにかく歌がいい」「DEANさんの声の表情や、艶っぽさが洗練されている」と興奮した様子で感想を伝えた。SKY-HIのその言葉を噛みしめるように胸に手を当てたDEANは、実は自分の歌に経験の足りなさを感じていたという意外な心境を告白。だからこそ、本作品では「歌にちゃんと向き合わなきゃだめだと思っていた」と語った。シンガーとしてのステップアップにチャレンジしたDEANの熱い想いが垣間見える場面であった。

DEAN FUJIOKA – “Shelly” Music Video

 二人の背後に設置されたスクリーンモニターに流れる「Shelly」のMVについてSKY-HIは、本作品の監督である東市篤憲ならではの色味が魅力だと語る。「チェスで遊ぶシーンで、背景の色味がちょっと変わるところがいい」と、ディテールにもこだわった本作品のクオリティの高さを評価した。また、中国のラッパー・GONGとのコラボ曲「Send It Away(feat.GONG)」は、ほぼ中国語のリリックで構成されているが、ラストのラップ部分に〈さようなら〉という日本語が使われている。DEANはこれを「お互いの文化交流」と表現し、中国のリスナーにも日本の言葉や文化に興味を持ってもらいたいという気持ちで制作したという。また、日本語ラップの部分を「あの切れ方はかっこいい」とSKY-HIに絶賛され、SKY-HIを“ラップの先生”と呼ぶDEANが、「あざっす!」と照れ笑いを見せる場面も見られた。

“マルチリンガル”ならではのDEANの苦悩

 「Shelly」のリリックは、日本語、英語、中国語とDEANが操る三言語が入り混じったものになっている。そこに何かこだわりがあるのかと問われたDEANは、「むしろコンプレックスみたいなところに起源がある」と語り始めた。中華圏やインドネシアなどを飛び回っていたミュージシャンとしての活動初期、複数の言語が入り混じったリリックを自然に作っていたというDEANは、自身のリリックを中途半端だと感じ、当時は前向きに考えられなかったと言う。さらにその葛藤はリリックだけに留まらず、社会生活においても「どこの国に行っても馴染めない」「ずっと外国人だった」と、過去の苦悩を吐露する場面も。しかしさまざまな経験を経て、「Shelly」の作詞の際は「メロディが呼んでいる言葉を探ると、ここは中国語、ここは英語、ここは日本語といったように、リズムやフローでこっちの言語の方がハマると自然な形で出てきたものだから、肯定的にとらえた方がいいと思った」と、心境の変化を語った。

クリエイター同士ならではの濃い“言語トーク”も

 さらに話題は広がり、“言語そのものが持つイメージ“という深い話題へと進んでいく。「日本語は母性の強いイメージ」「柔らかさがある」とDEANが感覚的なものを言語化すると、SKY-HIも「わかる!」と同調。「日本語は周りを塗りつぶして言いたいことを浮かび上がらせていくけど、英語は言いたいことをどういう色で塗るか、どういう太さで書くかという感じ」と、さらに細かなたとえを提示し、トークを盛り上げた。また、“音楽と言語の相性“という少しマニアックな話題に触れる場面も。DEANが「言語が持つDNAと特定の音楽の持つジャンルの相性って必ずあると思う」と提示すると、ラッパーであるSKY-HIは、「トラップは“タカタ タカタ タカタ”という粒が大事だから、日本語と四川の中国語との相性がいい」と語った。ここでは、ミュージシャンでありクリエイターである二人ならではの密度の濃いトークが聞けた。

SKY-HI「DEANさんの音楽からは怒りとかを感じたことがない」

 トークが後半に差し掛かったとき、不意に思い出したようにSKY-HIが言ったのは、「DEANさんの音楽は意欲的で向上心が強いのに、怒りや功名心を感じない」という言葉だ。それに対してDEANは、「自分が音楽から受けたものを、自分というフィルターを通して循環させていく感じ」「音楽には救いみたいなものがある」と、少し照れくさそうに語った。最後に、この先の未来について語る。クリエイター、俳優、ミュージシャン……と複数の顔を持つDEANは、「世の中的にも自分にとっても、新しいことにトライし続けてアップデートし続けたい」と前向きな言葉を述べた。対談の最後に、SKY-HIはDEANを「地に足がついた人間のまま、人間が持ちえない深い愛情を手にしようとしている殿上人」と独特の言葉で表現し、「ライフフィルムを見てみたい」と語った。このトークセッションを通して、さらにDEAN自身に興味を抱いたようだ。

 約1時間の収録中、話が途切れることは一度もなかったが、それでも二人はまだまだ話し足りないといった表情。スタッフに「もうちょっと……ダメですか?」とねだるなど、名残惜しそうな様子で収録は終了した。本番組は12月9日23時よりスペースシャワーTVプラスでオンエアされる。両者のファンはもちろん、俳優やミュージシャンの道を志す人にとっても必見の番組となるだろう。

(取材・文=南明歩/Photo by PON)

■番組概要
スペースシャワーTV プラス
『DEAN FUJIOKA「Shelly」Special―Music Talk Session―』
初回放送:12月9日(月)23:00~23:30
リピート放送:12月18日(水)21:30~22:00

SKY-HI スペシャル
初回放送:12月9日(月)22:00~22:30
リピート放送:12月14日(土)21:30~22:00 

DEAN FUJIOKAスペシャル
初回放送:12月9日(月)22:30~23:00
リピート放送:12月18日(水)21:00~21:30 

スペースシャワーTV
『DEAN FUJIOKA「Shelly」Special―Music Talk Session―』
初回放送:12月19日(木)23:30〜24:00

『MUSICIAN’S SELECT 〜selected by DEAN FUJIOKA〜』
初回放送:12月19日(木)24:00〜25:00
アーティスト自らがセレクターとなり、“今聴いている音楽”を自由に紹介するミュージックビデオセレクション番組。

■リリース情報
DEAN FUJIOKA
New EP『Shelly』
2019年12月11日(水)Release
<収録曲(3形態共通)>
01. Shelly(フジテレビ系 ドラマ「シャーロック」主題歌)
02. Searching For The Ghost(フジテレビ系 ドラマ「シャーロック」オープニングテーマ)
03. Made In JPN(テレビ朝日系「サタデーステーション」「サンデーステーション」エンディングテーマ)
04. Chasing A Butterfly (feat. Nao Matsushita)(映画「エンジェルサイン」主題歌)
05. Send It Away (feat. GONG)

■DEAN FUJIOKA関連リンク
DEAN FUJIOKA『Shelly』特設サイト
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