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心理テストで今のあなたがまる分かり! 映画パーソナリティ伊藤さとり

廃墟に迷い込んだ空腹のアナタ。目の前にはリンゴが……

毎月連載

第38回

【問題】
戦火の中、たったひとり迷い込んだ廃墟。そこにあるテーブルに、光輝くいかにも美味しそうなリンゴが置いてありました。

アナタは空腹で集中力も無くなっている状況です。手に取るとリンゴの下にメモがあり、そこには「全部食べれば生き残れる」と書かれています。

実は危険の中、家族のために食べ物を探しに出かけたものの見付からずにいた矢先で、家族が身を隠す場所に戻る途中でした。外では銃撃戦が繰り広げられています。

さぁ、アナタならどんな行動をとりますか? 次の中から選んでください。



“リンゴ”は「アダムとイブ」が食べて楽園を追放となった「善悪が分かる知識の実」としても知られています。言い換えれば「知恵の美」です。知恵がつくことは素晴らしいのですが、時に、金欲、強欲、といった悪の道へと人を引きずり込みます。

そういった意味も込め、アナタの心の中に潜むのは“天使”か、それとも“悪魔”か、それとも“見習い”か、もしくは“宇宙人”か?が分かる心理テスト。自分の中の何者かと向き合うと、死後に“地獄”へ行かずに済むかもしれませんよ(笑)。

Aを選んだアナタは
“悪魔ちゃん”

アナタが無事に生還できれば、その後、食べ物を探し出して家族のもとへ戻れることも可能です。確かに一番賢い選択であり、アナタは頭の回転の早い人だと言えます。生存本能も強く、どうすることで自分が生き残れるかを瞬時に考えられるので、弱肉強食の世界でも生き残れるはずです。

また権力のある人に気に入られ、実力を発揮することもできるでしょう。ただし、心の中の「悪魔ちゃん」の地位や名声を欲しがる声に耳を傾けてしまうと、気付かぬうちに強欲に囚われ、他者への思いやりを忘れてしまう可能性あり。そうなるとある時、足元をすくわれ、今までの地位も失ってしまうので、日々、感謝と分け与える心を忘れずに。

そんなアナタにオススメの映画は、韓国スリラー『ビースト』。猟奇殺人事件を追う二人の刑事の運命は壮絶。頭が良過ぎる、没頭し過ぎると時に人道を外れてしまう場合も。

作品情報へ→

Bを選んだアナタは
“天使ちゃん”

自分の利益よりも他者の幸せを考える自己犠牲タイプのアナタ。その意思の強さできっと他の食べ物も後で見つけ出し、無事に生還し、愛する人にリンゴを食べさせることができるでしょう。

他人の言葉を信じられる素直さもアナタの魅力です。さらに正義感もあり、面倒な仕事も自ら請け負ってしまうことから、嫌な目にも遭ってきたのではないでしょうか。

アナタの人の良さは、時に多くの人からの痛みを受け、時に多くの人を救っています。それは心の中の「天使ちゃん」が“他者の気持ちを教えてくれている”からです。辛い思いをしても、手柄を横取りされても吠えずにいれば、誰かがアナタの功績を認めてくれますよ。

そんなアナタにオススメの映画は『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』。オカルト現象で自己犠牲を払った青年の運命はまさかの実話がベース。心は天使と安心しても怖いことは起こります。

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Cを選んだアナタは
“宇宙人ちゃん”

怪しいことは信じない。何故ならば経験がないからであり、実証されないと信じられない、という考えの中、まず目の前にあることを片付けるのが大事、と考えるアナタ。直感的であり、本能のまま行動するタイプなので、ある意味、怖いもの知らずと言えます。

それだけでなく楽観的なので「一緒にいると元気になる」と言われることが多いのではないでしょうか。それはアナタの中の「宇宙人ちゃん」がピュアであり、“嫌な言葉や面倒なことから逃げる”本能を持っていることも影響しています。しかしその行動が、時に人間関係を複雑にしてしまうことに。未来を予測して面倒なこととも向き合えば成果へと繋がります。

そんなアナタにオススメの映画は『コレクティブ 国家の嘘』。ルーマニアで実際に起きた医療汚職事件の恐怖は、自分が選んだ政治家で自分の運命も変わることをしっかり伝えてきます。

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Dを選んだアナタは
“天使見習いちゃん”

大事なことは自分で決めずに皆で決めることをモットーとし、任務を遂行しようと頑張るアナタ。どんなことにも一生懸命向き合い、謙虚で控え目なところも人に好かれます。なので、良きアシスタントとして能力を発揮しますが、自分は器用ではないと思っているので、つい人に頼ってしまう癖があります。それはアナタの中の「天使見習いちゃん」が、“責任を追うのを嫌う甘えん坊”な性質だからです。

人生は修行であり、自分で決断して行動したことがポイントに繋がり、実績になっていくので、もっと自分を信じて意見を言うことで天使へと成長していきます。ここで怠けてしまうとダークサイドに落ちる可能性も。

そんなアナタにオススメの映画は『TOVE/トーベ』。自分の道は自分で切り開く好奇心旺盛で愛に正直に行きた「ムーミン」の作家の半生は、創作意欲が沸き、生き方を考えるきっかけに。

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伊藤さとりの今月のオススメ心理映画

『ビースト』~ミイラ取りがミイラになる殺人心理映画とは?~

『ビースト』(C)2019 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & STUDIO&NEW. All Rights Reserved.

悪魔と戦ううちに、彼らの闇に魅せられかねない

唐突ですが、こんな言葉を知っていますか?

「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることがないよう、気をつけなければならない。深淵をのぞきこむとき、その深淵もこちらを見つめているのだ」

これは、『ツァラトゥストラはかく語りき』に記された哲学者フリードリヒ・ニーチェの言葉であり、『FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記』(早川書房刊)という本の最初のページに記載されている言葉でもあります。

実はこの本、カルト集団マンソン・ファミリーのリーダーであるチャールズ・マンソンや、テッド・バンディという映画にもなっている殺人犯たちをプロファイリングしたロバート・K・レスラーによる異常殺人者たちを分析した手記であり、1994年の発刊当時、その衝撃的な内容からベストセラーになりました。

意味合いはご想像通り、「ミイラ取りがミイラになる」と言うように、悪魔と戦うにはあらゆる手段を取らなければならず、気が付けば悪に手を染めてしまう可能性もある、ということ。

それともう一つ、レスラーの著書を読むと分かるのですが、猟奇殺人鬼と対峙していくうちに、彼らの闇に魅せられかねないという意味にも取ることができます。

そういったことから、猟奇殺人事件を扱った映画や本は、人間の深層心理を覗き込むものばかりで興味深く、映画化された『羊たちの沈黙』は、作家のトマス・ハリスが実はレスラーからの情報を基に執筆されたと言われています。

この秋公開の“猟奇殺人”を扱った韓国映画

『殺人鬼から逃げる夜』(C)2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.

そう、猟奇殺人事件モノは映画にすると格段と面白味が増します。それは刑事目線で視覚から情報を手にし、観客は危険を犯すことなく、物語として描かれる捜査に没入できるからなのです。

中でもこのジャンルの韓国映画の評価が極めて高いのは、ダークな色合いと容赦ない暴力描写、荒波のような感情表現が「猟奇殺人事件」とマッチするからなのではないでしょうか。

思い当たる代表作としてはポン・ジュノ監督『殺人の追憶』、ナ・ホンジン監督『チェイサー』などありますが、この秋も2本の韓国スリラーを映画館で楽しむことができます。

まずは、連続殺人鬼に目をつけられてしまった耳の聞こえない女性の逃走を描いた『殺人鬼から逃げる夜』(9/24から公開中)。

サイコパスな殺人鬼が忍び寄る音も聞こえず、殺人鬼の正体を言いたくとも言葉が伝わらない女性が、知恵を絞ってどうやって逃げ切るかを視覚的な緊張感を味わいながら見ることができ、アイデア満載の手法と、追い詰められた人間の弱さを描いた脚本に思わず唸ってしまう作品です。

『殺人鬼から逃げる夜』(C)2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.

そしてもう一本は、連続猟奇殺人犯を追うかつての相棒で、今やライバルと言える刑事二人の運命を描いた『ビースト』(10/15全国順次公開)。

残虐な殺人を繰り広げるまさにサイコパスと言える犯行手口は衝撃的であり、事件を追ううちに手段を選ばなくなっていく男と、昇進に目が眩み正義を忘れていく男の物語は、誰もが何かのきっかけで、人の道を外れ、心が人間ではなくなってしまう可能性があることを伝えるサイコスリラーでした。

『ビースト』(C)2019 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & STUDIO&NEW. All Rights Reserved.

恐怖という刺激は、ある瞬間に興奮へと変わり、時に中毒性を持ってしまう。その、人間の罪深き行為を覗き見したくなる心理こそが、悪魔的なのかもしれません。例えそれがフィクションの映画であろうとも……。

プロフィール

伊藤さとり(いとう・さとり)

邦画&洋画の記者会見や舞台挨拶を週5回は担当する映画MCであり、年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介のDJ、ケーブルテレビ無料放送チャンネル×ぴあ映画生活×Youtube:動画番組(俳優と対談)「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、雑誌「シネマスクエア」コラムや、デイリースポーツでスターの魅力コラム連載、スターチャンネルで映画紹介他、TV、ラジオ、雑誌、WEBなどで映画紹介のレギュラーを持つ。心理カウンセリングも学んだことから映画で恋愛心理分析や心理テストも作成。

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