Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

穂の国とよはし芸術劇場PLATプロデュース「荒れ野」稽古場より。

PLATプロデュース「荒れ野」再演稽古に、作・演出の桑原裕子「もっと遊ぼう」

ナタリー

19/11/23(土) 16:49

穂の国とよはし芸術劇場PLATプロデュース「荒れ野」が、12月に東京と愛知で上演される。ステージナタリーでは、11月中旬に行われた稽古の様子をレポートする。

KAKUTAの桑原裕子が手がける「荒れ野」は、2017年に初演され、第5回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞、第70回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞を受賞した。今回は、オリジナルキャストである平田満、井上加奈子、増子倭文江、中尾諭介、多田香織、小林勝也が2年ぶりに集結し再演される。

物語の舞台は、路子(井上)が暮らす団地の一室。彼女のもとに、近所で起きた火災を逃れて、幼なじみの藍子(増子)とその夫・哲央(平田)、そして一人娘の娘・有季(多田)がやって来る。しかし1人暮らしのはずである路子の部屋には、謎の老人・広満(小林)と青年・ケン一(中尾)が居着いていて……。

稽古3日目というこの日は、2場の稽古が行われた。キャストは台本を片手に、実際に動きながらセリフを発し、流れを確認していく。今回は再演ではあるが、桑原は、稽古のなかで繰り返し「初演通りじゃなくていい。もっと遊ぼう」と語りかける。キャストは、それに応えるように、演技プランのアイデアを積極的に提案。座組全体が新たな「荒れ野」を作り出そうとしていた。

稽古後半、増子演じる藍子と平田演じる哲央が感情をあらわにするシーンに差し掛かると、桑原は「この人たちは全員怒るのが下手で、場を荒らすことへの恐怖心がある」と前置きした上で、「だから感情をそのまま爆発させるのではなく、むしろ内に抑えようとしてほしい。そのせいで変なトーンになっちゃったり、声を荒げようとしてみたけど、最終的にビビって尻すぼみになってしまったり……そういう姿が見たいです」と続けた。桑原の言葉に頷いたキャストは、うちに秘める感情をうまく発露できない、不器用な人間臭さが滲む芝居で、それぞれの役柄を表現。桑原の真骨頂である、リアルな人間ドラマを立ち上げていった。

公演は12月13日から15日まで愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース、18日から23日まで東京・ザ・スズナリにて。

穂の国とよはし芸術劇場PLATプロデュース「荒れ野」

2019年12月13日(金)~15日(日)
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース

2019年12月18日(水)~23日(月)
東京都 ザ・スズナリ

作・演出:桑原裕子
出演:平田満、井上加奈子、増子倭文江、中尾諭介、多田香織、小林勝也

アプリで読む