稽古着にフィーチャーした連載「ケイコレ」では、アーティストたちが稽古場でのファッションをダイアリー形式で紹介する。また、ひそかに気になっている稽古場のおしゃれさん、いつか使いたいと憧れる稽古グッズ、現在稽古中の作品の見どころなど、稽古着以外についてもコメントを寄せる。

第13回の「ケイコレ」に登場するのは、ミュージカル「ライオンキング」のシンバ役オリジナルキャストで知られる坂元健児。アクロバットを得意とする身体能力の高さ、迫力と伸びがある歌唱で、劇団四季退団後もさまざまなミュージカルや舞台で活躍し、近年は2.5次元ミュージカルにも活動の場を広げている。今年1月に再演されたミュージカル「パレード」での深みのある演技も記憶に新しい坂元だが、5月初旬に行われた「井上芳雄 by MYSELF」のスペシャルライブ配信では井上芳雄の愛ある“いじり”に応えて場を沸かせた。そんな多層的な魅力を放つ彼が、ミュージカル座の新作「ボードビル」ではコントや歌、ダンスに挑戦する。“犬のミュージカル”、“ロズウェルに墜落した宇宙人”、“週刊誌の記者につかまった芸能人”……不思議なお題が並ぶ本作で、坂元のどのような一面がのぞくのか。稽古に励む彼が、稽古着姿と意気込みを寄せた。

Day1

とにかく涼しいので、夏場はこの数字のステテコが大活躍。

※大前提として、同じのを10枚持っている黒Tシャツで、毎日まかなってます。

Day2

伸縮性があるので、よく動く日はコレ！ 信頼と実績の青ジャージー。

Day3

大好きなmercibeaucoup,（メルシーボークー）のスウェット。一番のお気に入り。

勝負パンツです!!

稽古着におけるこだわりは？

とにかく動きやすさ重視です。タンクトップと短パンでやれるのが本当は一番いいのですが……。

「稽古着おしゃれだな！」と思う共演者は？

コロナ感染対策のため、シーンごとに、必要最低限の人数で稽古をしているので、まだ全員が集まったことがなく、しかもマスクにフェイスシールド。服装、お名前、お顔が全然一致していない状態です。なので1番は誰かわかりません。すみません。

いつか手にしたい憧れの稽古アイテムは？

“それ”を着ただけで、スタイルが良くなる稽古着が憧れです。

ミュージカル「ボードビル」で特に注目してほしいのはどんなところ？

まったく別々の短い物語がたくさん出てくるので、1本のお芝居を観るのとは違う楽しみ方ができるかな。

ただ“コント”という言葉は危険をいっぱいはらんでいます。“おもしろ”をやろうとせず、その物語の状況に身を委ねようと思います。

プロフィール

1971年、宮崎県生まれ。劇団四季では「ライオンキング」初代シンバ役として人気を博す。退団後はその歌唱力と身体能力を生かし、「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「ルドルフ ザ・ラスト・キス」をはじめ、数多くのミュージカルに出演。豊かな表現力で多彩なキャラクターを演じ分け、ストレートプレイでも高い評価を得る。また、定期的にライブを開催し、2016年には乃木坂46の楽曲「命の真実～ミュージカル“林檎売りとカメムシ”」で生田絵梨花とデュエット、ライブにも参加する。映像にも積極的に取り組み、2016年のEX「ドクターX ～外科医・大門未知子～」、TKU「ドキュメンタリードラマ 郷土の偉人シリーズ」、NHKオーディオドラマ「ドライビング・レコード」、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」などに出演。また、近年の舞台出演作に「FACE / FAITH」、ミュージカル「パレード」など。6月27日から「WORLD ～Change The Sky～」、7月にミュージカルコンサート「SCORE!! ～Musical High School～」、9月からミュージカル「DOGFIGHT」への出演が控える。