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“妖怪・寺田心”を三池崇史と大沢たかおが称賛「大人の心を見抜いている」

ナタリー

20/11/12(木) 22:21

左から大沢たかお、寺田心、三池崇史。

「妖怪大戦争 ガーディアンズ」の始動記者会見が本日11月12日に埼玉・ところざわサクラタウンで行われ、キャストの寺田心と大沢たかお、監督の三池崇史、製作総指揮の荒俣宏と角川歴彦が登壇した。

伝説の妖怪ハンターの血を継いだ小学5年生・渡辺兄(けい)が、妖怪たちと大冒険を繰り広げ、世界の存亡を懸けた戦いに挑む姿を描く本作。兄役の寺田が「いろいろな妖怪に囲まれての撮影だったので、できあがりが楽しみでわくわくしております!」とハキハキ挨拶すると、三池は「プレッシャー掛けられてましたよ。最初に会ったときから『監督大丈夫ですか?』って。心くんの期待に応えられるように(編集作業も)がんばります」と苦笑し、「まさに今の日本や世界に一番必要な、強力なメッセージを秘めた映画になっています。完成を待っていてください」と胸を張った。

会見では新キャストとして、杉咲花がキツネの妖怪・狐面(きつねめん)の女、大沢がタヌキの妖怪・隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)を演じることも明らかに。杉咲はビデオメッセージを通じて「ピュアで無邪気な等身大の心くんと毎日楽しい時間を過ごしました。餃子を一緒に食べに行ったり、楽しかったです」と撮影を振り返る。大沢は初共演の寺田を「自分の役をちゃんと理解して、監督が伝える細かいニュアンスにもすぐ反応していました。監督が『もっと怖がって』と言うから、どうするのかな?と思っていたら最後は白目むいてて。僕ら(大人)にはなかなかできない芝居でした」と称賛。三池からも「大人の心を見抜いて、どちらかと言えば妖怪に近い。その人が何を言おうとしているのか見えてるんだと思います。薄ら笑いを浮かべながら『わかりました!』って、声だけはかわいく返事するという技の持ち主、妖怪・寺田心です」とたたえられると、寺田は「そんな!」と恐縮しながらペコペコと頭を下げた。

造形にこだわり抜き、劇中に登場する妖怪たちを「“本物”です」と豪語する三池。「妖怪それぞれに生まれた意味があり、聖なる力が宿っている。それに敬意を表しながら“妖怪ファースト”な現場を展開しました。人間が妖怪を使って映画を作るというより、妖怪の力をお借りして作り上げました」と述べる。角川も「日本だって『アベンジャーズ』に負けない映画ができるはずだと。三池監督に妖怪映画を作ってもらうことが『アベンジャーズ』に対抗する唯一の手段だと思いました」と力強く述べ、荒俣は「角川の力を結集した映画。妖怪は日本の文化だと言っていいと思います」と妖怪への並々ならぬ思いをあらわにした。

そんな“妖怪”というものに惹かれる理由を、寺田は「少し怖いところがあったり、でもちょっとドジだったり、悪い妖怪もいい妖怪もいて。人間みたいな感じがするなあと思います」と語る。大沢も「それが一番のテーマだと思っていました」と同意。「妖怪って、掘り下げていくと全部どこか人間の一部なんですよね。それが極端な形になったのが妖怪。みんな妖怪の中に自分の何かを見つけるんだと思います」と考えを口にした。

最後に三池は「1人ひとりがどのような信念を持ち、どのような行動を取っていくか。そんな岐路に立たされた今、みんなを支えて背中を押し、妖怪たちが教えてくれる映画になればと思います。我々が進んでいく未来に向かって、この映画のメッセージとともに強い人間になっていけることを願っています」と呼びかけ、映画の完成、そして公開に向けて期待を集めた。

「妖怪大戦争 ガーディアンズ」は2021年に全国ロードショー。

(c)2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ

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