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大泉洋、『ハケンの品格』東海林役は持ちネタを活かしたキャラに 様々な引き出しを使った役作り

リアルサウンド

20/5/14(木) 6:00

 ついに東海林(大泉洋)が胸の内を春子(篠原涼子)に伝える。『春子の物語 ハケンの品格2007特別編』第五夜(日本テレビ系)では、春子をめぐる三角関係が勃発。東海林と里中(小泉孝太郎)の男同士の殴り合いと友情、春子への気持ちが描かれる。

【写真】続編の東海林はくるくるパーマのビジュアルに変化も

 美雪(加藤あい)とマーケティング部が考えた「ハケン弁当」の企画は東海林が引き継ぐことに。さらに、桐島(松方弘樹)から気に入られている東海林にはお見合いの話まで浮上。しかし、東海林は春子への気持ちを諦めきれず、春子にプロポーズをする。

 “とっくり”と“くるくるパーマ”と呼び合い、息のあった掛け合いを見せる春子と東海林だが、恋の方はなかなか進展しない。東海林のプロポーズに対して返事をしない春子の元には、東海林からの“アンケート”が届く。そこに東海林への気持ちを書きこんで東海林に渡した春子だが、素直でない春子はアンケート用紙の裏側に小さく電話番号を書いていた。東海林はそのことに気づかず、アンケート用紙を丸めて捨ててしまう。こうして2人の気持ちはすれ違ってしまった。

 東海林役の大泉は、派遣に対しても、春子に対しても、里中に対してさえ横柄な態度をとる上昇志向の強いサラリーマンを演じる。一見、嫌な奴のように感じる東海林だが、大泉が演じるとどこか愛嬌があり憎みきれない。テンポのいい会話劇は耳心地が良く、キツいだけではなく“根は友達思い”で熱い性格であることが伺える。

 特に第5夜では東海林にとって一番重要とも言えるプロポーズのシーン。取り付く島もない春子に対して果敢に「俺が本当に結婚したいのはお前だ」と伝えた男らしさには胸を打たれる。しかし、春子は相変わらずなびこうとしない。里中から企画を奪い自分だけ出世していくことに苦悩し、春子からの返事がないことにも頭を悩ます東海林。セリフの間や表情で繊細に怒りや苦悩を表しながらも、いつもどこかチャーミングな要素を忘れない芝居はまさに大泉の十八番。さらに、本作では持ち前のくるくるパーマを武器に、「ストレート」が禁句という自身の持ちネタを活かしたキャラクター設定。ドラマや映画だけでなく、バラエティでも活躍する大泉だからこそ、様々な引き出しを使って役作りができているのだろう。

 もともと大泉がブレイクしたきっかけは、自身が出演する北海道テレビのバラエティ『水曜どうでしょう』の人気が広がり、番組が全国区で話題になったことだ。その際に準レギュラーで出演していたのが、本作で一ツ木を演じている安田顕である。2人は演劇ユニットTEAM NACSでも活動を共にしており、度々ドラマでも共演している。2007年に作られた本作では、安田と共に伸び伸びと芝居を楽しむ大泉だが、昨年放送された連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)では北海道を舞台にしたシーンが多かったこともあり、TEAM NACSのメンバーひとりひとりが順繰り出演していた。

 次週は東海林に、春子が好きなことを漏らした里中はどう出るのか。三角関係の進展から目が離せない。

(Nana Numoto)

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