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いま、最高の一本に出会える

「宮本から君へ」Q&Aイベントの様子。左から池松壮亮、佐藤順子。

「宮本から君へ」池松壮亮が語る思い「生きているやつはみんな強いんだ」

ナタリー

19/10/31(木) 20:55

「宮本から君へ」のQ&Aイベントが本日10月31日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、主演を務めた池松壮亮、プロデューサーの佐藤順子が登壇した。

新井英樹の同名マンガを「ディストラクション・ベイビーズ」の真利子哲也が実写化した本作。この日は、第32回東京国際映画祭が昨今の日本映画を紹介する部門Japan Nowの1本として上映された。

池松が演じたのは文具メーカーで営業マンとして働く宮本浩。池松は「正直、近しいところがあるんだと思います」と、人一倍まっすぐでありながら不器用な宮本と自身が似ていることを明かす。役へのアプローチに関しては「なろうとしても追いつかないと考えました。池松の人生とか、宮本の人生とかをとにかく突っ切ってみた結果、2人が同化した人間がスクリーンに写っていれば、と思ったんです」とコメントした。

池松は「この映画を2、3年後に公開していたら、今さら何を言ってんだ?と思われる」と、作品が持つ同時代性を重要視。宮本の愚直な人物像を踏まえ「こういうものがずっと作られる世の中も、きっとよくない。この時代に蔓延するフラストレーションみたいなものを宮本に背負い込ませて、何か発言することができるんじゃないかと考えました」と語った。

「あまりにシンプルですけど、これからはより強く生きていかなくてはいけない」と未来を見据える池松。「宮本の説得力をもってして言えば、あらゆる節度を超えて相手を愛すること、そこから自分を愛することを突き詰めれば、宮本からあなたへ『生きているやつはみんな強いんだ』と言えるんじゃないか。そう信じていたところはあります」と作品に込めた思いを語った。

イベントでは、映画オリジナルの過去と現在を並行して描く構成について質問も。佐藤は、原作の前半部を映像化したドラマ版があることに触れ「映画から初めて『宮本から君へ』を観るお客様に、宮本と(蒼井優演じる)靖子の物語をどう伝えるか」という議論を真利子と重ねたことについて振り返る。そして映画で靖子が直面する事態について「すごく重いテーマ。それを乗り越えることを描くのは非常に困難でした」と述懐し、「つじつまを合わせるというよりは、2人の感情をつなげるために、あえて時系列のシャッフルをやってるんです」と付け加えた。

「宮本から君へ」は全国で公開中。

※「宮本から君へ」はR15+指定作品

(c)2019「宮本から君へ」製作委員会

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