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篠山紀信が「イル・ノワール」試写会でRina&Mariとの出会いに感謝

ナタリー

「イル・ノワール 黒い島」完成披露試写会の様子。左からMari、篠山紀信、Rina。

写真家・篠山紀信の映像作品「イル・ノワール 黒い島」の完成披露試写会が本日9月4日に東京・UPLINK吉祥寺で行われ、篠山、出演者のRina&Mari姉妹、音楽を手がけた平本正宏、アートディレクターを担当した宮坂淳が登壇した。

本作は篠山にとって初の劇場公開作となる35分の作品。写真集「premiere(プルミエール)」シリーズで篠山がタッグを組んだRina&Mari姉妹とともに、全編モノクロームで官能と幻惑の美の世界を表現した。

「初めて劇場のスクリーンでこの作品を観て、不思議な感覚に捉われました」と切り出した篠山は「写真はモデルさんと1対1、1対2で蜜な関係の中で撮ります。できあがった写真を見て、愛でて愛しながら写真集を作り上げていくんです。だから、今回のようにたくさんの人と一緒に観るのは初めてです。ほかの人はどう思っているんだろう?と、ちょっと恥ずかしいですね」と照れた様子を見せた。

Rinaは「撮影中は先生(篠山)のパワーで大雨、風などを引き寄せてくださいました。先生からいろんなものを感じながら、表現させていただいたんです」と言い、「ストーリーがあるわけではないので、自由に感じ取っていただければと思います」と呼びかける。「自分は本当に篠山紀信に写真を撮られるんだろうか?と思っていました」と撮影前を振り返るのは、篠山の作品に初参加となったMari。「先生の感性に食らいついていこうと必死になりながら撮影したのを覚えています」と回想した。

篠山から好きに音楽を作っていいと言われたという平本は「完成した作品を観て、こんなふうに使われているんだと思いました」と感想を伝える。宮坂は「篠山さんは時代と並走する写真家だと思うんです。この作品も結果的に2020年の世の中と偶然リンクしている。それがとてもうれしいですね」と言及した。

篠山は「写真は時の記録なので、死んでいくもの。RinaとMariと出会えたから、こういうものが生まれたと思っています」と2人をたたえつつ「お嬢さんたちもなんか話しなさいよ!」と振る。それを受けたはMariは「1番最初のカットを撮るときに、現場の空気に圧倒されました。そのときに、この作品の1部になるんだという覚悟が決まったんです。現場の雰囲気を作り上げてくれた先生に感謝です」とコメント。またRinaが「先生はカメラを持つと空気を変えてくれる人なんです」と力説すると、篠山は「カメラがないとただの人なのよ」と茶目っ気たっぷりに返し、会場を和ませた。

「イル・ノワール 黒い島」は、本日9月4日よりUPLINK吉祥寺で1週間限定公開される。

※「premiere」の2つ目のeはアクサングラーヴ付きが正式表記

(c)Kishin Shinoyama・Masahiro Hiramoto・Shogakukan

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