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Disney+上陸で期待高まる! エヴァン・ピーターズ出演などMCUドラマにまつわる噂の数々を検証

リアルサウンド

20/6/17(水) 10:00

 いよいよ日本でもDisney+がローンチされました。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)好きにとってこれは本当にワクワクする話です。好きなMCU作品がいつでもどこでも配信で観ることができるから! もちろんそれも大きな理由です。しかし、MCUファンが大いに期待しているのは、この先、Disney+のために作られ、ここでリリースされる予定のMCUドラマ(『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』など)を日本でも楽しめるようになるからです。そう、これからのMCUは映画とドラマで楽しんでいく時代が始まります。とはいえ、マーベルのドラマというのは今までもありました。『エージェント・オブ・シールド』とかNetflixの『デアデビル』とか。しかしこれらのドラマは、マーベルのTV部門が作っていて、映画を作っている(つまりMCUを展開している)マーベル・スタジオ部門とは別セクションの制作だったようです。

参考:詳細はこちらから

 今回のDisney+のMCUドラマは、マーベル・スタジオ部門が作る。従ってフォーマットは“ドラマシリーズ”ではありますが、映画と同格扱いでMCUを引っ張っていく存在になります。それを印象付けたのは、昨年のサンディエゴ・コミコン(今年はリアル開催が中止になって本当に残念)のマーベル・スタジオのパネル(発表会)でした。ここでMCU映画と一緒にMCUドラマのラインナップも紹介されたのです。僕はサンディエゴ・コミコンに例年参加しているのですが、映画とドラマが同じパネルで紹介されたことはなかったのです(参考:フェイズ4発表でさらに加速するMCUの熱狂 杉山すぴ豊のサンディエゴ・コミコン現地レポート)。つまり、マーベル・スタジオのパネル枠で映画が、マーベルのTV部門ないし、Netflixのパネル枠で個々のドラマの発表がありました。それが昨年のマーベル・スタジオのパネルは、これからのMCUは映画とドラマの2ラインでいくと宣言する場だったのです。MCUは映画と映画をつなげるという画期的な戦略で成功しましたが、これからは「劇場公開される映画」と「Disney+で配信されるドラマ」をつなげていくというわけです。

 ということは“ドラマの方で提示された設定や伏線が、映画の方に活かされていく”という
可能性が大なわけで、MCU好きとしてはドラマの方もなるべく同時進行で押さえておく必要が生じます。そういう意味でDisney+が日本でも立ち上がる意味は大きい。こうしたことを頭に入れながら今後のMCUの映画とドラマのスケジュールを並べてみましょう。現状こういう日程になっています(日付があるものは劇場公開作品。公開日は原則全米公開日)。

2020年
『ブラック・ウィドウ』(11月6日)
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題)』(配信)
『ワンダヴィジョン(原題)』(配信)

2021年
『エターナルズ(原題)』(2月12日)
『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』(5月7日)
『スパイダーマン新作』(11月5日)
『ロキ(原題)』(配信)
『What If?(原題)』(配信)
『ホークアイ(原題)』(配信)

2022年
『(マイティ・)ソー/ラブ&サンダー(原題)』(2月11日)
『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』(3月25日)
『ブラックパンサー2(仮題)』(5月6日)
『キャプテン・マーベル2(仮題)』(7月8日)
『ミズ・マーベル(原題)』(配信)
『シーハルク(原題)』(配信)
『ムーンナイト(原題)』(配信)

 ドラマの方はいつ、どのタイミングで配信されるか未定ですが、この順番といわれていま
す。2020年に限って言えば、当初『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が夏配信、『ワンダヴィジョン』が年内配信の予定でしたが、コロナ禍で撮影スケジュールが影響をうけており若干変更があるかもしれません。

 ここでは「ドラマが映画とどうつながるのか?」という視点で、いま現在、噂されていることをまとめてみます。(次ページ以降、一部ネタバレあり)

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
 『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後を受けて、キャプテン・アメリカの盟友だったファルコンことサムとバッキ―の2人を描きます。ウィンター・ソルジャーというのはバッキ―が洗脳状態の時に暗殺者として働かされていた時のコードネーム。しかしこの洗脳は
解けたハズ。なのになぜタイトルでこの名前が出てくるのか? そこがポイントです。さら
に原作コミックでは、それぞれがキャプテン・アメリカの名を襲名したことがあります。また本作の製作陣はシーズン2が作られるとしたら、このタイトルを変える必要があるというような発言をしており、どちらかが新たなるキャプテン・アメリカという可能性もあります?

 つまり、シーズン2が『キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャー(ないしバッキ―)』『キャプテン・アメリカ&ファルコン』となるような展開です。今後のMCUに新たなキャプテン・アメリカを導入するためのドラマになるかもしれません。さらに気になるのはこのドラマに、コミックの方でX-MENにゆかりのある都市の名前が出てくるらしく、MCUにいよいよX-MEN登場? の布石になる可能性もあります。

『ワンダヴィジョン』
 主人公・ヴィジョンは映画の方では死んでいるので、それがこのドラマで“復活”ということはマルチバース(パラレル・ワールド)の概念を取り入れているのかもしれません。実際、もう一人の主人公のワンダが『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』に出ることが発表されており、マルチバースつながりでこの2作がリンクするのでしょうか?

 予告編をみる限り、コミックの設定どおりワンダとヴィジョンが結婚して2人の間に双子が生まれるようです。なお本作についてはさらにすごい噂があって、20世紀フォックス版のX-MEN映画『フューチャー&パスト』『アポカリプス』『ダーク・フェニックス』で俊足ミュータントのクイックシルバーを演じたエヴァン・ピーターズが何らかの役で出る、と。この噂が本当だとすれば(そしてエヴァンが演じるのがクイックシルバーだとすれば)ファンにとっては「!」であり「?」なのです。

 解説しますと、

・マーベル・コミックにおいて、ワンダ(スカーレット・ウィッチ)とクイックシルバー(ピエトロ)の双子はX-MENのキャラであり、アベンジャーズのメンバー。
・従って、ディズニー/マーベルの、MCU『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
にてワンダとピエトロ(演じていたのはアーロン・テイラー=ジョンソン)が登場。そして、ピエトロはこの映画で死亡しています。
・20世紀フォックス版のX-MEN映画ではクイックシルバーをエヴァン・ピーターズが演
じていた。

 という背景があります。『ワンダヴィジョン』ではヴィジョンが“蘇る”わけですからクイックシルバーが蘇ってもおかしくないですが、じゃあなぜMCUでクイックシルバーを演じたアーロン・テイラー=ジョンソンではなく、20世紀フォックス版でクイックシルバー役のエヴァン・ピーターズが出演なのか? ということです。

 エヴァン・ピーターズが出るか出ないか? 出たとしてもクイックシルバーではない可能性もありますが、MCUが“20世紀フォックス版のX-MEN映画”の世界もマルチバースの1つとして組み入れようとしているのかもしれません。

『ロキ』
 これは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の後のロキではなく、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後のロキを描いた作品です。期待されるのはこのドラマで活躍するロキが、次のソーの映画『ラブ&サンダー』に登場するかどうかです。ちなみに、このドラマにはロクソンという企業も出てくるようですが、この会社は映画『アイアンマン3』にも登場します。

『ミズ・マーベル』
 超人として覚醒した少女カマラ・カーンがミズ・マーベルと名乗って活躍します。これちょっとややこしいんですが、コミックの方ではMCUのキャプテン・マーベルことキャロル・ダンバースは元々ミズ・マーベルというヒーローでした。後に彼女はキャプテン・マーベルとヒーロー名を変え、それでミズ・マーベルの名をカマラに譲ったーーという流れです。

 したがって、キャプテン・マーベルとミズ・マーベルは大変関係が深い。というわけで映画『キャプテン・マーベル2』の方でカマラの存在が示唆され、ドラマ『ミズ・マーベル』につながると思われます。なお、『ホークアイ』には2代目ホークアイとなる少女ケイト・ビショップがフィーチャーされる予定です。ある意味、Disney+は「MCU10代ヒーロー」を生んでいくプラットフォームになる可能性もあります。

『シーハルク』
 ハルクことブルース・バナーの従妹ジェニファー・ウォルターズはバナーの血を輸血したことから自身も緑色の怪力女性ヒーロー、シーハルクになります。したがって本ドラマにはブルース・バナー役でマーク・ラファロの出演も噂されています。ファンが期待しているのはスパイダーマン、キャプテン・マーベルとのリンク。実はシーハルクはコミックでNYで主にヒーローを顧客にした弁護士事務所を開いているという設定です。

 なので、映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で殺人犯の汚名を着せられたスパイダーマンことピーターの弁護士としてシーハルクが登場し、それを受け、ドラマ・シリーズ、そして映画『キャプテン・マーベル2』でキャロルと共にオール女性ヒーローのアベンジャーズ(A-FORCE)結成では? これは夢のような展開ですね。

『ムーンナイト』
 マーベルの中でも異色かつ神秘のヒーロー。元傭兵が古代エジプトの月の神から力を授かりヒーローとして活躍します。本作についてはマーベルがかなりの大物俳優にこの役をやらせたがっているとの噂があり、一時キアヌ・リーブスの名があがっていました! キャスティングが楽しみです。

 いかがだったでしょうか? ここに書いた内容は海外のメディアや噂を元に僕なりにまとめてみたものですが、結構ありうると思うし、楽しみになってきますよね。ここで気になるのはDisney+のこうしたドラマが日本ではどのタイミングで楽しめるかです。映画の方は、原則日米同時公開パターンみたいなので“時差”がないようですが、ドラマも世界同時配信でしょうか?

 MCUは時系列的に観た方が面白さが増すので、Disney+のMCUドラマも日米同時ないしそれに近い形でリリースしてほしいですね。 (文=杉山すぴ豊)

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