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THE RAMPAGE 鈴木昂秀、強い信念持つ“天才肌のマルチクリエイター” ゲーマーとしての腕前、愛されキャラな一面も

リアルサウンド

20/5/19(火) 6:00

 今やJr.EXILE世代を牽引する16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。ワイルドなビジュアルやアグレッシブな楽曲、大人数で繰り広げるダイナミックなパフォーマンスが印象的な彼らだが、1人1人のキャラクターやメンバー同士の関係性を探ってみると、そこには意外な魅力が溢れている。そんな彼らの魅力を伝える、THE RAMPAGEメンバー分析。第13回目は、パフォーマーの鈴木昂秀について紹介していく。

鈴木昂秀

 鈴木昂秀は、1998年10月3日生まれで神奈川県出身。子供の頃はサッカー選手になるのが夢で、幼稚園から小学5年生まではサッカーに夢中だったという彼の実力は、県の選抜メンバーにも選ばれるほどだったという。しかし、小学5年生の時に劇団EXILEのオーディションを受けることになり、それを機にEXPG東京校に入校すると、サッカーではなくダンスの道へ。EXPGに入校する以前も少しダンスを習っていたそうだが、「オーディションの話があって本格的にダンスを始めて、ダンスがすごく楽しくなってしまった」(引用:TOKYO HEADLINE)と語っている。3兄弟の末っ子であり、EXILEの大ファンである兄の影響で幼少期からEXILEのパフォーマンスを見ていたことも、ダンサーやアーティストを志すきっかけになったようだ。そして2014年、世界で活躍する次世代アーティストを育成するプロジェクト「GLOBAL JAPAN CHALLENGE~世界に羽ばたく夢者修行~ in NEW YORK supported by EXILE & avex group」のオーディションに参加。その後、THE RAMPAGEの候補生に選出され、「武者修行」を廻った上でTHE RAMPAGEの正式メンバーとなった。メンバーの龍とは、小学校5年生で出会ってから今まで、ほぼ同じ道のりを歩んできた幼馴染のような関係性であり、2人のチームワークの良さは振付制作や俳優業にも活かされている。

 得意なダンスジャンルは、ヒップホップ。中でも、自身のダンスの師匠が所属しているアーティスト集団・KING OF SWAGの影響を強く受けており、彼らがオリジネーターだと言われている最先端のダンススタイル“SWAG”を鈴木も武器としている。SWAGについては定義付けが難しいとされるが、一見コミカルにも思えるクセの強い動きが特徴的と言えるだろう。緩急自在のパフォーマンスに加え、ダンス中に時折見せる不敵な笑みも彼の魅力の一つであり、その様子はダンストラック「RAMPAGE ALL DAY Introduced by Zeebra」(3rdシングル『Dirty Disco』収録)のソロパートでも確認できる。なお、鈴木がヒップホップミュージックと出会ったのも、小学生の頃、ダンスの師匠がTygaの曲などを使って振付をしていたことがきっかけだそう(参照:block.fm)。それが今では、自身がレギュラーパーソナリティーを務めるラジオ番組『RMPG DOPE STATION』(block.fm)でも頻繁にTygaの楽曲を紹介するほどの熱の入れようで、同番組の中でも“いつものTyga”という共通認識ができあがっている。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / RAMPAGE ALL DAY Introduced by Zeebra (Music Video)

 また、自身も辻役で出演した映画『HiGH&LOW THE WORST』の主題歌「SWAG & PRIDE」では、普段から仲が良く、映画の中でも相棒的存在の龍(芝マン役)と共に振付を担当。攻撃的なロックサウンドに似合うダイナミックなダンスがキャッチーで、メンバーの藤原樹も「映画にも実際に出ている2人が作っているので、拳を挙げたり殴る動きみたいな、映画の持つ熱いイメージがこの1曲に詰め込まれている感じがします。(中略)映画には出ていない僕ら自身も映画の登場人物みたいな熱い気持ちで踊れる」(引用:THE RAMPAGE、『THE RIOT』で目指した新境地 「無限大の可能性を感じてほしい」)と称賛している。そのほか、2ndシングル『FRONTIERS』に収録されているダンストラック「13 SAVAGE Introduced by AK-69」の振付も、鈴木と山本彰吾が制作。リーダーの陣が「ユニゾン、HIPHOPを軸に(ダンスの)ジャンルを展開していく構成、そしてAK-69さんのイントロデュースという、見どころ満載のMVに仕上がっています」(引用:Men’s JOKER)と語るように、ソロパートがありながらも、グループ感やストリート感を全面に出したパフォーマンスとなっている。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / 13 SAVAGE Introduced by AK-69 (Music Video)]

 「HiGH&LOW」シリーズを中心とした俳優業、『RMPG DOPE STATION』でのレギュラーパーソナリティー、ラップユニット・MA55IVE THE RAMPAGEとしての活動など、他のメンバーと同様、パフォーマーの枠を飛び越えて活躍中の鈴木昂秀。そんな彼に新たにキャッチフレーズをつけるとするならば、“天才肌のマルチクリエイター”といったところだろうか。作詞作曲や編曲、映像編集を特技とする彼は、ライブのセットリスト作りや登場前のオープニング映像などを手掛けている(参照:THE RAMPAGE、16人全員集合インタビュー バラードでの新たな挑戦とグループ内での個々の役割を語る)ほか、THE RAMPAGEの楽屋の模様などを自ら撮影&編集している“昂秀TV”(THE RAMPAGEの公式Twitterで更新していた動画コンテンツ)も不定期で配信中。ライブ終演後、撤収時間間際に急いで撮影していることが多いのだが、ハイテンションなムードメーカー・浦川翔平が年下メンバーの世話を焼く姿やハプニング映像にも近い川村壱馬の生着替え、バナナを片手に〈We Wish You A Merry Christmas〉と歌う後藤拓磨など、メンバー同士だからこそ撮影できるレアな一面が収められている。

 では逆に、出番直前の鈴木がどんなふうに過ごしているか? というと、「出番の1分くらい前にストレッチをするくらい」(引用:『OUT of MUSIC vol.64』)で、とくにオンオフの切り替えをすることなくステージに出るとのこと。ダンス以外ではアニメとゲームが大好きだという鈴木は、ゲームの腕前もゲーマー仲間の佐藤寛太(劇団EXILE)から「めっちゃくちゃ強いです。異次元です」と言われるほど秀でており、自他ともに認める天才肌である。しかし、何事も器用にこなす完璧主義者かと思いきや、最年少仲間の後藤曰く「天才なので、いつもどこか抜けている」(引用:『OUT of MUSIC vol.63』)そうで、本人も自覚あり。その少しだけ残念なところが可愛らしくもあり、メンバー間では“いじられ愛されポンコツキャラ”が定着している。

 奇抜な髪色や中性的な顔立ちが印象的で、表面上はミステリアスに見える鈴木だが、その中心にはいつも、グループの一員としてどうあるべきか? という信念が存在している。その上で、いずれは裏方としても活躍したいと願う、彼の現在の目標は「MA55IVE THE RAMPAGEの作曲をやりたい」(引用:TVfan)。自信を持ってリスナーに曲を届けるため、日夜楽曲制作に励んでいるようだが、まずは第1弾シングル曲「Determined」のリリックビデオの創作を全て自らの手で行うなど、着実に夢へと前進している。持ち前のセンスの良さに甘んじることなく、自分を磨き続ける尽きない向上心。それもまた、彼の才能なのかもしれない。

MA55IVE THE RAMPAGE / Determined (Lyric Video)

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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