日本語劇場版『サンダーバード55 / GOGO』が2022年1月7日より劇場上映、2022年1月8日よりオンライン上映される。この度、往年のファン達が今だからこそ知りたい『サンダーバード』より10の豆知識を紹介。製作当時の裏話や国際救助隊の雑学まで徹底追及したい。

1965年にイギリスで、翌1966年には日本でも放送が開始され、英国テレビ界の名匠ジェリー・アンダーソンの代表作にして、スーパーマリオネーションと呼ばれる独自の撮影手法を駆使した特撮人形劇の最高傑作として名高いマリオネット・エンタテインメント『サンダーバード』。

なかでも日本での人気は絶大で『ウルトラセブン』をはじめとした黎明期から、今日では『シン・ウルトラマン』監督の樋口真嗣や『シン・仮面ライダー』監督の庵野秀明がファンであることを公言するなど、数々の日本特撮、ロボット・SFアニメ作品にも多大なる影響を与え、世界でも『2001 年宇宙の旅』や『スター・ウォーズ』、『007』など錚々たる作品に影響を与えた伝説的作品として知られている。その伝説が、当時の技術を再現した奇跡の完全新作として帰ってくる。

今回、紹介する豆知識は以下の通り。

＜1・制作費は1話あたりなんと○○万円＞
『サンダーバード』は当初CM込みの30分１話（25分尺）の作品を想定して制作が進められていた。しかし放送局であるATVのプロデューサーであるルー・グレイドに完成した第１話を見せたところ、その完成度の高さに驚き、「これはテレビ番組じゃない、映画だ！ 映画なら１時間の尺にしないと」と判断。25分尺ですでに9話分の撮影が終わっていたが、追加撮影を加えて50分尺のものに変更し、以降のエピソードも50分尺を想定したシナリオが作成される。50分尺になったことで制作費も増額され、1話あたり当時の価格で4万ポンド（約2000万円）となり、世界的に見ても最も高額な制作費を投じた番組となった。

＜2・ジェフ・トレーシーが国際救助隊を創立したのは亡き妻が関係している＞
国際救助隊を設立したのは救助隊の司令を務めるジェフ・トレーシー。トレーシー島を購入し、サンダーバードメカの開発に着手。自身の資産を人命救助、世界平和として活用したいと決心したジェフによる私設組織であり、軍隊でないところも大きな魅力のひとつ。さらに創立したきっかけは亡きジェフの妻が関係している。ジェフの妻は飛行機事故で命を落としたのだが、人を幸せにする科学技術が人命を奪うという事態に、我慢できなかった彼は最新科学を駆使して人命救助を行う組織を編成した。

＜3・国際救助隊の資金源は○○事業で得た資産！＞
ジェフの施設組織である国際救助隊の資金は、土木事業で獲得したジェフの資産。国などの援助なく、独自で世界の平和を守る国際救助隊だが、そのほかにも資金源はあり、それがブレインズの発明から得られる特許料だ。ハイラム・K・ハッケンバッカ―の偽名で最新機器を生み出すブレインズの頭脳が、陰ながら救助隊を支えている。

＜4・国際救助隊の入隊基準はスカウト制＞
国際救助隊はジェフの私設組織なので、彼の理念である人命救助に賛同し、その理念を実現するための技術や能力を持っていれば入隊を認められるかもしれない。たとえばペネロープのようにジェフ自らがスカウトに乗り出した人材もいる。

＜5・国際救助隊の出動回数は30回以上＞
2065 年に活動を開始して以来、国際救助隊の出動回数は30回以上にのぼる。しかも出動先は世界各地に散らばり、なかには宇宙空間での救助作業もあった。命の危機に陥った人がいる限り、国際救助隊は出動するのである。

＜6・国際救助隊に偽物がいたことも＞
国際救助隊を利用してアメリカ軍の機密を盗み出そうとする犯罪組織が国際救助隊のふりをしたことで、国際救助隊は犯罪組織とみなされる危機的状況に。サンダーバード 2 号に似せた輸送機と救助隊員のような制服を身にまとった犯人の姿は新聞によって大々的に公開されている。

＜7.トレーシーアイランドはプライベートも充実のシステム完備＞
いつ救助要請があるかわからないため、ほとんど島から出ずにいる。とはいえトレーシーヴィラには大量の書籍やレコード、世界各地の電波を受信可能なテレビやラジオ、さらに談話室や射撃練習室なども備わっており、退屈することはない。

＜8・イギリス紳士のジェフはアジア雑貨の収集が趣味＞
機会をはじめとする科学技術全般、なかでもロケット工学に強い関心を抱くジェフだが、意外な趣味もある。それがアジア雑貨の収集だ。トレーシーヴィラのジェフの机の周りには浮世絵や仏像といった収集品が品よく飾られている。日本語劇場版『サンダーバード55 / GOGO』でもジェフのコレクションが映っているので、ぜひ探してみてほしい。

＜9・国際救助隊の活躍はフォーエバー＞
現在でも世界のどこかで事故や災害が発生し、多くの人々の命が危機に晒されている。人命救助の必要がある限り、国際救助隊の活動が終わることはない。そのためトレーシー家の活躍はこれからも続いていくことだろう。

※一部事実が確認できない内容が含まれていたため、修正いたしました

『サンダーバード55 / GOGO』
2022年1月7日より劇場上映、2022年1月8日よりオンライン上映

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