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心理テストで今のあなたがまる分かり! 映画パーソナリティ伊藤さとり

溺れかけた湖の底で出会ったのは?

毎月連載

第23回

20/7/1(水)

【問題】
アナタは夢の中にいます。突如、空から裸のままで湖に落ちたかと思うと、湖の底へとドンドン沈んでいってしまいます。泳いで水面に顔を出したいのに、足が重くて溺れそうです。焦っていると水の中で、まさか?と思うある生き物と目が合いました。それは一体、なんですか?



今回は夢分析で心理テストを作成。

水の中に落ちるということは、深層心理にダイブするという意味を持ちます。丸裸という恥ずかしい状態で、あり得ない生き物と穏やかな湖の中で出会うという夢への想像。ここから見えてくるのは、アナタが今、どんなことに悩んでいて、どんな変化を求めているのか?ということなのです。

Aを選んだアナタは
“集団の恐怖”に直面している

ピラニアとは集団でアマゾン川に生息する肉食の魚です。そんなピラニアと遭遇したアナタは、今、“集団の恐怖”に直面し、ややお疲れの様子。誰かに嫉妬されたり、誰かに足を引っ張られたり、人間関係での苦労に嫌気がさしているかもしれません。

グループ活動をやっているならば、そこからちょっと距離を置くことも心の平穏に。会社の仲間に疲れて転職したい!と思っているのならば、まずは具体的な戦略を練ることと。人の言葉を跳ね除ける力を身につけるべく、「私は素敵だ」と自己肯定の言葉で毎晩眠りについてみるのも良いかも。

そんなアナタにオススメの映画は、マ・ドンソク主演の韓国映画『悪人伝』を。悪者を退治する姿にスキッとし、マ・ドンソクの貫禄ある存在感に自分自身を強く感じられるかも。

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Bを選んだアナタは
“再生”のタイミング

本来は海に生息する人食いザメ。そんなサメと遭遇したアナタは、今まさに“再生”のタイミングを迎えています。サメは人を食べてしまう恐ろしい生物ですが、死とは再生を意味するので、今こそ生まれ変わりのタイミングなのです。

マンネリした生活や人生を振り返って見みて、ある程度の達成感を持っているならば、新しいことにチャレンジしてみるのがオススメ。そのためには、興味のある本を手にして勉強してみたり、興味のある団体に登録してみるのも新たな自分との出会いのきっかけになります。人生の第2ラウンドを始めてみては?

そんなアナタにオススメの映画は、トレイ・エドワード・シュルツ監督『WAVES/ウェイブス』を。斬新な映像とネットサーフィンのようなサウンドから新たな発想が生まれるかも。

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Cを選んだアナタは
自らの“理想”に潰されそう

湖に生息すると言われる伝説のUMAである巨大ネッシー。そんなネッシーと遭遇したアナタは、自分が生み出した“大きな理想”に潰されそうになっているのかもしれません。自分自身との戦いを繰り広げている最中で、あんな人みたいになりたい、この夢を叶えるのは簡単なことではない、と自問自答しながら、自分の足りない点に落ち込んだりしているのかもしれません。大事なのは、「こんなことをやれたら心が潤う」という感覚。理想ではなく、自分の心が幸せになる方法を見い出しながらコツコツ続けてみると理想の自分になれます。

そんなアナタにオススメの映画は、『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』を。主人公のように夢分析から自分の深層心理に目を向け、本当の自分を知るのも面白いかも。

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Dを選んだアナタは
“浄化”を求めている

水の精霊とは、実在では存在しないと言われる、目には見えないスピリチュアルな存在です。そんな水の精霊と遭遇したアナタは、“浄化”を求めて今の状況からの脱出を願っているのではないでしょうか? 自分を勇気づけてくれる言葉や友人を求めていたり、なんとなく元気のない自分が前向きになるよう、無意識のうちに心の浄化を行っているのかもしれません。

そんなときは森林浴がオススメ。近くの公園まで歩いて行ってみたり、水の音や鳥のさえずりなど、自然の音に耳を傾けてみるだけで、心はスッキリし、心穏やかになれます。

そんなアナタにオススメの映画は、ブラジルを舞台にした『ぶあいそうな手紙』を。年の離れた女性と出会い考え方が変わっていく老人のように、新鮮な考えをもたらしてくれるかも。

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Eを選んだアナタは
“建設的な考え”を持っている

川に暮らすダム職人さんという言葉が似合うビーバー。そんなビーバーと遭遇したアナタは、“建設的な考え”を今、持っています。どんな大変な状況でも頭を巡らせ、やれる範囲のことで問題解決を図る冷静な判断力の持ち主です。しかも表立って苦労を見せるのが好きではない努力家なので、人に気づかれにくいのがたまに傷ですが、努力はやがて報われるのでコツコツやり続けることが吉と出ます。SNSで自分のやっていることを小出しにすると、もっとアナタの才能が世間に知られ、社会にも認められるので活用すると良いかも。

そんなアナタにオススメの映画は、フランソワ・オゾン監督『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』を。ネットや聞き込みを駆使して不可能を可能にした人々の姿に衝撃を受けるはず。

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伊藤さとりの今月のオススメ心理映画

フロイトと夢分析〜『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』

『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』

今の精神分析の親

映画『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』は、フィクションでありながら、たったひとり、実在した人物が登場しますね。その人とは、サブタイトルにもなっている精神分析医ジークムント・フロイトです。

“精神分析”という言葉を生み出し、今でも心理学を学ぶうえで必ず登場するユングやアドラーの師匠であるフロイトは、ユダヤ人であり、ウィーンで活動をしていました。

フロイト自身を語るうえで欠かせないのが、劇中にも登場する“リビドー”という言葉。これはラテン語で“欲望”という意味を持ち、“性的な欲求”が、人の精神に影響を及ぼしているとフロイトは考えていました。

そしてもうひとつ、“夢分析”にも精力的に取り組んでいて、当時、精神科医の多くが催眠療法を用いていた中で、いち早く、患者を寝椅子に横たわらせ質問をするという手法を始めたのがフロイトでした。

フロイトの夢分析

『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』

そんな彼が1900年に記した『夢判断』で、フロイトはさまざまな夢から読み取る深層心理を解説しています。

心理学を学んだことのある人なら知っていると思いますが、フロイトって潜在意識の中に“性の本能”が影響を及ぼしているという概念から精神分析をする傾向が強かったせいで、弟子であるユングたちが離れていったと言われています。

確かに、夢の中に蛇が出てきたら、フロイト的には蛇や剣といった“突き刺すもの”=男性器という考え方もあり得ると解釈するわけですから。

これがユングになると、“蛇=死と再生”という解釈にもなるのだから、のちの夢分析に多く活用されているのがユングになっちゃうのもなんとなく分かりますよね。

だからこそ、ナチス・ドイツとの併合に揺れるオーストリアを舞台に、少年の大人への成長、性の目覚めを描いた『17歳のウィーン…』という映画には、フロイト教授がお似合いです。

実際に、1938年にユダヤ人であるフロイトの家にナチスが押し入り、その年の6月にフロイトは家族と共にイギリスのロンドンへ移住したのでした。

実は男女平等的な考えを持っていたフロイト

『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』

そんなフロイトですが、実は現代社会が抱えている男女差別問題について、1933年にこんな学説を発表しているんですよ。

「心理学的な意味においても生物学的な意味においても、純粋的に女性的な人間も、純粋に男性的な人間も存在しない。全ての人間は、男性的性向と女性的性向の両方を持っている」

フロイト教授は早くから、社会が“女性はこうあるべき”という理想像を押しつけていると気づいていたんですよね。

これがのちに多くの女性心理学者の研究対象になって広がっていったと考えると、男性とは? 女性とは? 性とは?を探求した精神分析医だったということが浮かび上がってくるんです。なかなか、興味深い。そして心理学は奥深いのでした。

アナタも寝る前に枕元にノートとペンを置いて、朝、見た夢を書き留めてみると自分の意外な一面に気づくかもしれませんよ。

(C)2018 epo-film、Glory film

プロフィール

伊藤さとり(いとう・さとり)

邦画&洋画の記者会見や舞台挨拶を週5回は担当する映画MCであり、年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介のDJ、ケーブルテレビ無料放送チャンネル×ぴあ映画生活×Youtube:動画番組(俳優と対談)「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、雑誌「シネマスクエア」コラムや、デイリースポーツでスターの魅力コラム連載、スターチャンネルで映画紹介他、TV、ラジオ、雑誌、WEBなどで映画紹介のレギュラーを持つ。心理カウンセリングも学んだことから映画で恋愛心理分析や心理テストも作成。

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