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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

左から森山京子、三浦克次、矢内原美邦、宮里直樹、醍醐園加。

「椿姫」に向け、矢内原美邦「現代から未来に繋がるような新しいオペラを」

ナタリー

19/11/23(土) 12:25

全国共同制作オペラ「ヴェルディ / 歌劇『ラ・トラヴィアータ』(椿姫)全幕」の記者会見が11月18日に東京・東京芸術劇場にて行われ、演出・振付を担当する矢内原美邦と、アルフレード役の宮里直樹、ジェルモン役の三浦克次、フローラ役の醍醐園佳、アンニーナ役の森山京子らが出席した。

会見冒頭で矢内原は「今回、(オペラの)演出をやらせていただくにあたり、本当にワクワクドキドキしています。ただ、私がやるからには普通のオペラではなく、現代から未来に繋がるような新しいオペラを目指して、皆さんと一緒に作品を作っていきたいと思っています」と意気込みを述べる。

また、世界的に活躍するプリマドンナのエヴァ・メイの相手役を務める宮里は「今回、アルフレード役でエヴァ・メイさんと共演させていただくので、すごく緊張もしていますが、自分らしさとカッコよさ、そしてアルフレードの情けなさや、彼のいろいろな面を出せていけたらと思います」とコメント。

また2年前に全国共同制作オペラの「トスカ」にも出演した三浦は「長年オペラをやっていると『このオペラはこういうオペラ』『この役はこういう役』と、どうしても先入観が入ってしまい、それが表現を邪魔するというか、お客様の可能性を奪っていたのではないかなと気付かされました。今回、矢内原さんの演出で、『ラ・トラヴィアータ』というオペラのどの場面、どの部分に、どのような光が当たり、新しいことを気付かせてくれるのか、今からワクワクしています」と思いを述べる。

記者から具体的な演出プランについて問われると、矢内原は「映像をふんだんに使います。例えばモノクローム照明を使って、誰がどう見ても、どこにいても白黒に見えるけれど、パッと明かりを変えたらそれぞれに色が付いているというような」と構想を明かす。映像を担当するのはニブロールでおなじみの高橋啓祐で、「投影するスクリーンは美術セットであり、かつ形をどんどん変えながら、それ自体が動いていくものです。全体的に映ったり、ある一点に映ったりと、非常に面白い映像になるということはお伝えしておきます」と矢内原は自信を見せる。

ダンス要素については「先ほど楽屋でソリストの方から『踊りますか?』と聞かれたんですが、『答えない』という方法に出まして(笑)」と矢内原は笑顔を見せつつ、「たくさんのオーディションの中から選ばれた俳優とダンサーにもすごく重力がかかっています。セットをぐるぐる回しつつ、身体表現も行いながら、合唱団の人たちを引っ張ってもらいます」と語った。

またオペラ演出ならではの難しさを感じているかという質問には、「基本的には歌手の皆さんと指揮の方を信じて、(私は)自分のできる演出というものをしっかり提供していきたいと思っています」と矢内原は答え、「皆さんとは畑が全然違うのですが、違うからこそ面白い化学反応が出てきます。私自身、(オペラ)音楽のことはあまりよく知らないですけれども、皆さんといい舞台を創りたいと思う気持ちは一緒で、そこは間違っていないと、今日1人ひとりの顔を見て思いました」と出演者たちに視線を送った。

本公演は、全国の劇場・音楽堂で新演出のオペラを制作するプロジェクト・全国共同制作の一環として行われるもの。公演は2020年2月9日に福島・白河文化交流館 コミネス 大ホール、16日に石川・金沢歌劇座、22日に東京・東京芸術劇場 コンサートホールにて行われる。

全国共同制作オペラ「ヴェルディ / 歌劇『ラ・トラヴィアータ』(椿姫)全幕」

2020年2月9日(日)
福島県 白河文化交流館 コミネス 大ホール

2020年2月16日(日)
石川県 金沢歌劇座

2020年2月22日(土)
東京都 東京芸術劇場 コンサートホール

指揮:ヘンリク・シェーファー
演出・振付:矢内原美邦
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢(福島公演、石川公演)、読売日本交響楽団(東京公演)
合唱:コミネス混声合唱団(福島公演)、金沢オペラ合唱団(石川公演)、新国立劇場合唱団(東京公演)

キャスト

ヴィオレッタ:エヴァ・メイ
フローラ:醍醐園佳
アンニーナ:森山京子
アルフレード:宮里直樹
ジェルモン:三浦克次
ガストーネ:古橋郷平
ドゥフォール男爵:三戸大久
ドゥビニー:高橋洋介
グランヴィル医師:ジョン・ハオ
ジュゼッペ:三浦大喜
フローラの召使:杉尾真吾
使いのもの:井出壮志朗

俳優・ダンサー:青木萌、内藤治水、原田理央、松井壮大、柳生拓哉

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