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『ボス恋』ロスは必至!? 奈未、潤之介、中沢ら、登場人物それぞれに訪れた選択の結末は

リアルサウンド

21/3/16(火) 6:00

 火曜の夜に毎話”胸キュン“を届けてきてくれた『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系、以下『ボス恋』)が、遂に最終回を迎える。“ボス恋ロス”、“子犬系男子・潤之介(玉森裕太)ロス”、“ドS先輩・中沢(間宮祥太朗)ロス”の続出必至だろう最終回前に、改めてその見どころをおさらいしたい。

 “普通が一番! 超安定志向”の平凡女子の主人公・奈未(上白石萌音)が、音羽堂出版のファッション雑誌編集部に配属され、鬼編集長・宝来麗子(菜々緒)のアシスタントに任命されることから物語は始まる。

 特段夢もなく、人並みに結婚して人並みの生活ができれば良いと思っていた奈未の思惑は脆くも崩れ去り、麗子からの容赦ないオーダーの数々が待ち受ける。ただ、一流のプロフェッショナルを見事巻き込み、雑誌を通して読者に夢を届ける麗子の仕事ぶりはじめ、夢や野望に溢れた編集部員の姿を間近で見るにつけ、奈未の中で徐々に変化が起こり始める。

 仕事だけでなく恋愛面での奈未の成長も描かれるが、どちらの成長にも関わってくるのが“宝来家”の人間。ひょんなことから出会ったカメラマンの潤之介は、実は麗子の弟であることが程なくして発覚するが、中途半端な自分に悩む奈未を“そのままで良いんじゃない”と受け入れてくれた潤之介は、奈未の心の支えになる。ただ、麗子とは正反対で天然で掴みどころがない性格の彼の気持ちを邪推しては、予想通りには動いてくれない彼に不安になったり“自分ばかり振り回されている”と不満をぶつけていた奈未だったが、他の誰でもない「自分がちゃんと想いを伝えていないだけだ」ということに気づき、恋愛にも真正面から向き合うようになっていく。

 晴れて潤之介からプロポーズを受けるも、仕事の面白みに気づきはじめ、初めて“編集者になりたい”という自分の夢を意識し始めていた頃と、時を同じくしての出来事に奈未の心は揺れ動く。

 第9話では、一度プロポーズを受け入れた潤之介と離れることを選ぶ奈未だが、2人がどうなってしまうのか、本当にこれっきりで終わってしまうのか、ここが一番視聴者の気になるところで気がかりなところだろう。

 また、潤之介不在時に、奈未に好意を寄せていたドS先輩こと中沢に再び出る幕はあるのか。これまでも報われない恋だと知りつつも、奈未の幸せだけを一心に想い続けてきた中沢のあまりに健気な献身ぶりが涙を誘い度々話題になったが、最終回でも彼の見せ場を望んでいる“中沢派”も少なくないことだろう。

 宝来姉弟の「夢」への決着の付け方も見逃せないところだ。これまでずっと避けてきた“家業を継ぐこと”を選んだ潤之介だが、カメラマンの夢に本当に折り合いは付けられたのだろうか。

 さらに、雑誌『MIYAVI』の存続のために自身が編集長を辞め、備品管理部の事務員になっていた麗子だが、天職とも思える雑誌作りからこのまま本当に身を引いてしまうのか。早くも新任編集長の方針に不満が噴出している『MIYAVI』編集部がどうなってしまうのか。

 奈未はじめそれぞれの登場人物に、“並み(人並み)”ではなく“どんな未来”が待ち受けているのか、最終話もしかと見届けたい。

■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter

■放送情報
火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:上白石萌音、菜々緒、玉森裕太、間宮祥太朗、久保田紗友、亜生(ミキ)、秋山ゆずき、太田夢莉、高橋メアリージュン、なだぎ武、高橋ひとみ、倉科カナ、ユースケ・サンタマリア
脚本:田辺茂範
演出:田中健太、石井康晴、山本剛義
プロデューサー:松本明子
編成:宮崎真佐子
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS

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