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いま、最高の一本に出会える

渡辺俊美

あの人のプライベートファッション Vol.7 音の匂いがするアイテムをまとった渡辺俊美

ナタリー

19/6/28(金) 12:00

生活の基盤である衣食住の1つを占める衣服。この連載は、アーティストにファッションへのこだわりについて語ってもらうという趣旨のもの。第7回は渡辺俊美に登場してもらった。自身でファッションブランドを立ち上げるほど服好きとして知られる彼に、とある1日のコーディネートと私服のこだわりについて聞いた。

コーディネートについて

東京リゾートや東京アイランドとか、都会のオアシスをイメージしたコーディネートです。

着用アイテム(ブランド名または購入店名)

ハット:ストローハット(WACKO MARIA)
アイウェア:サングラス(WHATEVER WORKS)
トップス:モチーフシャツ(WACKO MARIA)
ボトムス:タックパンツ(WACKO MARIA)
シューズ:スニーカー(adidas)

ポイント

・アロハシャツ

ジャマイカのレゲエレーベルがモチーフで、ちゃんと版権も取って作られたものです。かわいい。

こだわり

WACKO MARIAは好きでよく来ていますね。オーナーの森(敦彦)くんとは立ち上げ前から知り合いなんです。自分も長い間ファッションブランドに携わってきましたが、WACKO MARIAは自分のブランド(DOARAT、WHATEVER WORKS)よりも音楽的だと思います。ジャズ、ファンク、レゲエ、カリプソ、そういった音楽をより探求して、うまく表現しているブランド。どのアイテムも着ると音の匂いがするというか、音符が出ている感じがする。自分にはピッタリだなと思いますね。わりと欠かさずチェックしてるブランドはCOMMEdesGARCONSやMaison Margielaかな。女性モノでも、内田文郁さんが手がけているFUMIKA_UCHIDAは面白いなと思います。内田さんがバイヤーを務めていたJANTIQUES(中目黒のヴィンテージショップ)も昔から好きだったから。

自分はもともとセルロイドという店で働いていました。メガネや帽子を中心に、ファッション小物を扱っている店です。自分が働いていた頃は、時代の流れなのか原宿や裏原で何かをすること自体がステータスのような雰囲気があったんです。大学を辞めてから、昼は原宿で働いて、夜は下北沢で音楽活動をしているという感じでした。若いときに原宿の文化に触れてきたから、自分もそこでブランドを立ち上げたいと思っていました。その思いから原宿にDOARATを立ち上げましたね。まあ最近はあまり原宿には行ってないんですけど……。でも今も原宿という場所は行くことに意味があったり、流行が生まれたり、そういう場所なんだろうね。

ファッションに目覚めたきっかけはパンクやニューウェイブですね。影響を受けた人はいっぱいいます。The Clash、The Specialsとか、どちらかと言うとUKバンドの人が多かったかな。そこからBeastie Boysが出てきて、Beastieが着こなしていた、いわゆるニューヨークファッションにも影響を与えられました。さらにハウスミュージック、レゲエミュージックと、音楽と平行して服に関してもブワーッと一緒に自分の中に情報が入ってきましたね。彼らを見て、古着を買ったりしていたんですけど、最近は古着を着ると“ただの古いおじさん”になってしまうので、気を付けています(笑)。

コーディネートで意識していることはバランスです。あとその日に会う相手が誰かということ。同性か異性かだけでもコーディネートはすごく変わる気がします。男相手だとムーディな感じ、女性相手だと清潔感に重点を置いたり……難しいです(笑)。今日のコーディネートは会う相手を気にかけた格好というよりも、今自分がやっている音楽とズレがないようなイメージでコーディネートしました。常にミュージシャンとしてカッコいいかカッコ悪いかという意識は持っていますね。

服は見ていてワクワクするかどうかが大事だと思います。ワクワクしたり、ときめいたりしない服は服じゃないと思うくらい。もちろんファストファッションもいいんだけど、ワクワクはしないんですよね。特に古着はときめくことが多い。「今買わないともう一生出会わないかもしれない」と思わされるような1点モノアイテムが多いんですよね。ときめかないアイテムは結局人にあげてしまうこともあります。服だけじゃなくてギターとかもそう。ファッションだけじゃなくて、すべてにおいてときめくかときめかないかが大事。そこはずっと変わらないかな。

今欲しいアイテム

お金があったら欲しいものはいくらでもあるんですけどね。遊び心でいえばMaison MargielaやGUCCIが面白いなと思うので、欲しくなるアイテムが多いです。

取材・文 / 酒匂里奈(音楽ナタリー編集部) 撮影 / 後藤壮太郎

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