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『殺意(ストリップショウ)』

20/6/28(日)

栗山民也演出による三好十郎作品というと、『浮標』『胎内』『炎の人』…あと、新国立劇場研修所公演の『噛みついた娘』も面白かった! と、もろもろ思い浮かぶのですが、次に着手するのは衝撃の一人芝居。こんな戯曲もあったのかと不勉強を恥じながら読み進むうちに、ゾワゾワ鳥肌が立ってきました。あるストリップダンサーが語る半生、恋の追憶から立ちのぼる疑心、侮蔑、そして殺意が、戦争に狂わされた大衆の生きざま、思想の変遷をも描き出し、いつしか現代の我々にも厳しい問いとなって突き刺さって…。三好十郎の劇薬のような言葉の洪水に打ちのめされるばかり。この凄まじい一人語りに、栗山さんの信頼の指名を受けた鈴木杏さんが挑みます。よくこれを引き受けたな!とあっぱれに思うのは凡人ゆえでしょうか。とてつもないハードルだけに、立ち向かわずにはいられないのが女優の性(サガ)か…なんて勝手に杏さんの女優魂を推察して今からシビれてます。もちろん劇場でも、目の当たりにしてシビれたい! 

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