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森崎ウィン Aiming To Overseas

今夜はアコースティックライブ! 激動の一年を振り返ってみました

月2回連載

第42回

こんにちは。森崎ウィンです。

2020年もいよいよあと今日を除けば残り9日。改めて、本当に激動の1年だったなと思います。ありがたいことに僕はこの1年、本当に忙しく過ごさせてもらいました。グループの解散やソロデビューという大きな出来事がある中で、ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』、『FAKE MOTION - 卓球の王将 -』、『彼女が成仏できない理由』、『6 from HiGH&LOW THE WORST』など、整理できないくらいのいろんな作品に携わらせてもらって。自分の中でも“駆け抜けた”という言葉がぴったりの1年でした。

だからまだ正直この1年の振り返りというのがちゃんとできていなくて。年末に少しオフをもらえる予定なので、どこか落ち着ける場所でしっかり振り返る時間をつくりたいなと考えているところです。全速力で駆け抜けた分、いろんな種をまくことができたと思うし、その種が花開くのはまた来年以降。そこで何を残せるか。ちゃんと自分と向き合って考えてみたい。

ずっと仕事を続けていく中で、「俺、成長できているのかな?」って感じる瞬間も多くて。芝居とかってやっぱり自分ではどう変わっているかわからないから。「俺、うまくなっているのかな?」っていうのはいつも不安。ちゃんともっとインプットできる時間もつくりたいなと思うし、だけどインプットだけじゃ人は成長できなくて。筋肉と一緒で、やり続けないと衰えていく。だから打席に立ち続けることも大事だし。そういう中で自分は来年以降どうしたいのか。またじっくりと整理してみたいなと思います。

ただね、そこで気づいた発見があって。みんなはもうわかっていると思うけど、俺ってすごく悩む人なんですよ(笑)。マイナス思考なところもあるから、すっげえいろいろ考えるし。でもね、悩むこと自体は仕方ないけど、悩み方を変えようかなと。

たとえば、10年後もこの仕事を続けられているか、みたいなことを気にしはじめたら、どんどん意味がわからない方向に思考が向かっていくわけなんですよ。そういうことを考えるのも大事なのかもしれないけど、結局明日何が起こるかなんて誰にもわからない世の中じゃない? だったら、そんな先のことをグダグダ考え続けても仕方ないかなと思って。

それよりももっと目と鼻の先にあることについて考えてみる。たとえば10年後なんて遠い話じゃなくて、この1〜2年後に照準を当ててみると、ぼんやりとしていたものがもっとはっきり見えてくる。そうすると、視界が明確な分、そこに向けて何をすべきか、より具体的なことを考えられるかなって。

正直、自分のマインドなんて自分ではなかなか変えられない。だから、悩みやすい自分を変えようとしたって、それは無理。でも悩む内容を変えることはできる。特に僕の場合は悪い方向に考えてしまうクセがあるから。それを早いうちに直しておかないと、40代50代になったとき、体も心も持たなくなる。今の自分のままじゃダメだなという危機感があるからこそ、30代を迎えたこのタイミングが自分を変えるちょうどいい機会かなと思って、まずは悩み方を変えようと考え中です。

ちゃんと地に足をつけて、まずは自分の足元から見つめ直してみたい。そういう意味でも、僕が今いちばんやるべきことは、今日19時30分からの配信ライブです。改めてですけど、これだけ身の回りの環境が変わった僕を応援し続けてくれているみなさんには本当に感謝しています。本当を言うと、早くお客さんの入った状態でライブをしたいというのが本音なんですけど、まだまだそれが難しい状況だからこそ、せめて何か自分の気持ちを伝えられる場所がほしいなと思って、このライブを決めました。

今回は、告知にもある通り、アコースティックライブです。なんかね、今年、駆け抜けたよねってことを、みんなとお茶を飲みながら語り合うようなライブにしたくて。それで、凝った演出は入れずに、自分の気持ちをちゃんと伝えられるよう、アコースティックライブというかたちをとりました。

だからさ、みんなも紅茶とか用意して待っててほしい。どうしても配信ライブだから僕から一方的に話しかける感じになるんだけど、心の中ではみんなと会話をしているつもりだから。今年1年を振り返りつつ、もっとエンタメの世界ですごい景色を見に行こうって、みんなと語り合える場にできたらな、と思っています。

これは僕からのちょっと早めのクリスマスプレゼント。だから、絶対に見てほしい! カメラの向こうで、みんなと会えるのを待っているから。またあと数時間後にお会いしましょう!

森崎ウィンでした。

Q.ウィンさんは冬の読書タイム、どんな本を読んでますか? 私は高野秀行さんの本を読み返して、ミャンマーでの思い出に浸ってます(YuYu さん

A.本のタイトルは恥ずかしいから秘密にしておきたいんですけど(照)、ある監督が教えてくれた役者さんの本を読んでいます。そこにはお芝居に関するヒントがいっぱい載っていて。これからの自分に必要なことがたくさん書いてある気がするので、大事に読み進めたいです。

Q.私は自分に自信が持てません。周りからは『出来てるんだから自信持って!』と言っていただけるのですが、いやいやそんなわけないって思ってしまいます。ウィンくんは自信がない時がありましたか?あったら、どうやって自信が持てるようになりましたか?(ちはる さん

A.俺も自分に自信のない人間だから、その気持ちはよくわかります。でもさ、そういう人間ほど自分が納得いくまでやるしかないんだよね。周りから「出来てるんだから」なんて言われても変われないなら、自分で自分のことを「出来てるんだから」と言えるまでやるしかない。簡単なことじゃないけど、でもそれが俺たちみたいな人間には合っているんだと思う。だから、自分で自分に納得がいくまで、やるべきことをとことんやってみてください。

Q.ウィン君に質問です❗️❗️ 今年のクリスマスの予定は❓❓ どんなクリスマスを過ごしたいですか❓❓(よう396011 さん

A.今日のエッセイにも書いた通り、ひとりになる時間がほしいなと思っているところです。だから、ひとり旅とかしてみたい! 旅の同行者はクーパーだけでオッケー。13時くらいに家を出て、15時くらいに宿に着いて、あとは昼呑みしながら、じっくり自分を振り返る。そんな自分のためだけのクリスマスを過ごしてみたいです。ただ今年も結局仕事ですが(笑)

引き続き、みなさんからのお悩み・質問を募集中です!
※直筆サイン入りポストカードのキャンペーンは終了しました。



プロフィール

森崎ウィン

1990年生まれ、ミャンマー出身。小学校4年生の時に日本へ渡る。2008年よりダンスボーカルユニット・PRIZMAX(現、解散)のメインボーカルとして活躍した。俳優としても様々な映画、ドラマ、舞台に出演し、2014年には『シェリー』で映画初主演を務める。2018年、日緬共同制作映画『My Country My Home』に出演、そのスピンオフであるドラマ版『My Dream My Life』では主演を務め、現地のテレビ局mntvで冠番組「Win`s Shooow Time!」を持ち、様々な広告に出演するなどミャンマーで大ブレイク。スティーブン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』のオーディションでメインキャストであるダイトウ/トシロウ役に抜擢され、ハリウッドデビューを果たした。近年の映画出演作に、 『海獣の子供』『トゥレップ』『蜜蜂と遠雷』(19)、『キャッツ』(20)などがある。映画『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。またメ〜テレ制作の連続ドラマ『本気のしるし』(19)にて初の連ドラ主演を果たした。2020年は世界中で再演を重ねているミュージカルの金字塔「ウエスト・サイド・ストーリー」の日本キャスト版Season2(主演:トニー役)に出演。

撮影/高橋那月、取材・文/横川良明、企画・構成/藤坂美樹、ヘアメイク/KEIKO、スタイリング/添田和宏、
衣装協力/ブルゾン¥45,000、パンツ¥30,000/ともにカインダ ガーデン(アーバンリサーチ iD 渋谷パルコ店TEL:050-2017-9046)
ベスト¥35,000/ブラウンズ ビーチ ジャケット×フリーマンズ スポーティング クラブ(フリーマンズ スポーティング クラブ ギンザ シックス TEL:03-6263-9924)
タートルニット¥7,800/ワーク ノット ワーク(アーバンリサーチ TOKYO TEL:03-5288-8581)
ブーツ¥26,000/ブランドストーン(アーバンリサーチ ドアーズ ルミネ新宿店 TEL:050-2017-9062)
その他スタイリスト私物
※すべて税抜き価格

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