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『ななにー』新しい地図の3人と憧れの石橋貴明がガチ対決 ネットという遊び場で作り上げていく新たな“面白さ”

リアルサウンド

20/11/2(月) 6:00

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が毎月第1日曜日に7.2時間の生放送を繰り広げる『7.2 新しい別の窓』(ABEMA※以下、『ななにー』)。32回目を数える11月1日の放送では、久しぶりに「ななにー人狼」で大盛り上がり。新しい生活様式を取り入れながらも、みんなの遊び場としての『ななにー』が帰ってきた印象だ。

 「ななにーNews」のコーナーでは、『ななにー』が2021年の元日、1月1日15時から生放送されることも発表され、「このコロナ禍で旅行とか行けないなって思ってる芸能人の方、ぜひ遊びに来てください! これからオファーします」と香取が熱烈にアピール。いつもと違うお正月だからこそ、普段ならばこの時期に仕事は入れていないようなビッグゲストが登場してくれるかもしれないと、今から胸が高鳴る。

 ビッグゲストといえば、今回の放送ではとんねるず・石橋貴明が登場したことがやはりメイントピックスとなった。香取がインタビューで、憧れている存在としてとんねるずの名前を挙げていた矢先に、『ななにー』にゲストとして遊びに来てくれることが決定したという。その引きの強さも、さすがスターといったところ。

 香取がシットコムやコントに夢中になるのも、YouTubeチャンネルで「香水」などの完コピパロディをしたり、慎吾ママとして客席に飛び出したりという行動の根源も、とんねるずによるマイケル・ジャクソンの完コピや音楽番組で大暴れしていた影響が大きかったと語る。すると稲垣も『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)の生放送で、とんねるずが「ガラガラヘビがやってくる」を披露しながら暴れ回っていた様子を強烈に覚えていると語り、草なぎも「ハラハラしたよね。どんなハプニングが起こるんだろうって」と続けた。

 とんねるず×生放送=ドキドキの展開、という公式が『ななにー』でも成立してしまうのか。身構えて待っていると、石橋は登場するやいなや「スペシャルゲスト。紹介しましょう、中居正広です!」と、いきなりのブッ込み。3人も視聴者も心臓が飛び出す展開に。“長年中居と『うたばん!』を手掛けていた石橋ならありえるかも?”と一瞬期待しつつも、残念ながら今回は盛大なボケに。だが、このハラハラ具合が、やはり「とんねるずだ」と思わせるところだ。

 バラエティモンスターの到来に『ななにー』としても、大掛かりなセットを用意して迎える。今をときめくみちょぱも、50歳になったベテラン芸人のキャイ~ンも、次々と石橋の洗礼を受ける。

 そんな石橋の勢いに感化されたのか、香取は「ギリギリド根性バルーン対決」にて、余裕の表情で攻め過ぎてしまい、イルカのバルーンを爆発させる結果に。眼鏡型のフェイスシールドが吹き飛ぶほどの爆風が顔に直撃する、ガチのバラエティセットがますます彼らを熱くさせる。

 続く「ド根性!ジャンピングクイズ対決」では、草なぎが角度の上がっていく滑り台に必死につかまるファインプレーを披露。持ち前の運動神経の良さで必死の形相を浮かべながら踏ん張る草なぎの姿に石橋も「この画、いいなー」とご満悦だ。もちろん、視聴者も“ダンス万能説!”と叫びたくなる展開だ。

ななにー

 2回戦では稲垣がチャレンジすると、草なぎの足を広げて耐える作戦とは異なり、身体を横にして優雅につかまっていこうという戦略だ。徐々に角度が上がって苦しいとき、感想を聞かれて「あのね、高い」とちょっぴり天然な発言が出てしまう稲垣。それだけ追い込まれているにも関わらず、相変わらず美しい表情を崩さないようにと奮闘する稲垣をリスペクトせずにはいられない。

 やはり人間、ガチの対決からは目が離せないということだろうか。久しぶりに、手に汗を握りながら画面にかじりついて夢中になって応援してしまった。今のテレビではなかなか見られない、体を張ったバラエティ企画だった。

 もちろんケガをしたり、誰かがイヤな思いをすることは避けなければならない。だが、本人たちが「やってみたかった」「憧れの人に挑戦できる」「もっと遊びたい」と楽しんでいることが伝わってくれば、こんなにも面白いのだと再認識させられる。

 「今テレビじゃやらせてくれないよね」と、かつてハチャメチャな伝説を残してきた石橋が語ると、改めて時代の変化を感じずにはいられない。誰かが傷つくのを止められない自由は良くないが、一律に規制することで“面白い”を模索できない世の中も、少しさびしいではないか。

 テレビで暴れてきたとんねるず、そして彼らに感化されて育ったお笑い大好きな3人が今、ネットを中心に新たな“面白い”を作ろうとしている。今回の共演をきっかけに、その可能性はまた広がっていくのではないだろうか。そして、いつかぜひテレビの常識をぶっ壊すスペシャルゲストをと、期待せずにはいられない。

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