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福山雅治、バカリズムから「社交辞令とかない人」と絶賛 日テレ朝ドラマ『生田家の朝』会見レポ

リアルサウンド

18/12/2(日) 21:00

 12月2日、『ZIP!』(日本テレビ)内で12月10日より放送となる朝ドラマ『生田家の朝』の制作発表会見が開かれた。

 『生田家の朝』は、企画プロデュースを福山雅治、脚本をバカリズムが手がける“どこにでもいるフツーの家族”の朝の話を描いた朝ドラ。初回放送に先立ち、会見には主演の浩介役のユースケ・サンタマリア、妻・早苗役の尾野真千子をはじめ、オーディションによって選ばれた生田家の子ども役を演じる関谷瑠紀、鳥越壮真、そして福山雅治、バカリズム、プロデューサーの小田玲奈が姿を見せた。

 まずは小田が今回の朝ドラの成り立ちについて、日本テレビ開局65年を機に“何か面白いことをしよう”というざっくりとしたオファーが福山にあったことが始まりと説明。そこで、その制作過程を番組にしてしまおうと形になったのが福山とバカリズムによる“福バカドラマPJ”『ご参考までに。』(日本テレビ)だった。福山が手がける主題歌「いってらっしゃい」と、バカリズムによる脚本が同時進行で進んでいき、その2つは密接にリンクした関係性になっている。

 福山はドラマの制作経緯について、「ここまでのものになるとは想像していませんでした。ドラマを作るプロセスを見せていくことが視聴者の方に寄り添い、自分たちも楽しめる面白いものになるんじゃないかなと」と、ドラマ完成までの歩みを振り返った。

 バカリズムがMCを務める音楽番組『バズリズム』(日本テレビ系)に福山が出演するなど、2人は共演も多く意気投合する仲だという。バカリズムは「福山さんと『何か一緒にやりたいですね』と話はしていて、そういう話ってよくあるんですよ。ただ、福山さんから来たから、社交辞令とかない人なんだなと。すごいなと思いました。嘘がないというか、やろうと言ったらちゃんと言ってくださる人なんだなと思って嬉しかったですね」と福山への思いを伝える。『架空OL日記』(日本テレビ)をはじめ、深夜ドラマの脚本を手がけることの多かったバカリズムは今回の朝ドラの脚本について、「大丈夫かなと思ったんですけど、今まで書いたことなかったので、新鮮な気持ちで面白かったです」と語る。

 夫婦役にユースケ、尾野というキャスティングに関しては、バカリズムは「もう勝ったも同然みたいな感じだから、本当にイメージ通り」とコメント。ユースケは、オファーを受けた心境について「福山さんが主題歌で、バカリズムが脚本って変わってるし、日テレ65周年、朝ドラ、それも2週間限定。いい意味での“何だこれ!”で。僕はやったことないことが好きで。前例のないことっていいですよね。比べられないから」と話す。エンジンがかかってきたのか、ユースケはさらに「奥さん役は誰なの? 僕の琴線に触れない人だったら断るって言って(笑)。そしたら尾野真千子だって聞いて、“子”ぐらいで『やる!』って」と饒舌な口調で明かした。ユースケは尾野と過去に共演があったが、それがシリアスな作品だったため、今回はカラーが違うということもあり、より一層共演が嬉しかったようだ。

 連続テレビ小説『カーネーション』(NHK総合)で主演を務めた尾野は「“朝ドラ”っていうから、ケンカ売ってるのかなって(笑)。どんな感じになるのかな不安だったんですけど、バカリさんの台本は面白いし、童話みたいなもので、きっと『ふふ』ってなる想像できた」と本心を吐露し、気になる“朝ドラ”被りに言及。自身を“死神”と例え今回の“朝ドラマ”へのオファーに戸惑いを感じたというユースケは「基本爽やかさがない僕ですけど、そこは真千子ちゃんの明るさと、子どもたちの屈託のないナチュラルさが、俺の陰な感じを隠してくれる。僕の深夜の香りがあるとエッセンスとして面白くなると思うので、そこは成功してると思う」と生田家の一体感がドラマのポイントにあると述べた。

 生田家の子どもたちを演じる関谷瑠紀、鳥越壮真の2人はオーディションによって選ばれた期待の子役。2人とも、あどけない笑顔を浮かべながら、明るく楽しい現場であったことを伝えていた。鳥越はとにかくバカリズムの脚本を絶賛しているらしく、「全然関係ないところでも小ちゃい声で『本当に面白かったよ』って(笑)」と、愛らしいエピソードが明かされた。

 主題歌「いってらっしゃい」について、福山は「何気ない毎日を面白く描いてるという話になっているんですけども、これってなんなのかなと。毎日同じように朝がやってきて、繰り返されていることが、実はとても大切で、それこそが幸せで平和だってことがメッセージであり、この朝ドラのテーマなのかなと。生田家を支える、ずっと幸せにしている人は誰なんだといったら、“ママ”じゃないかと思って、ママ目線の曲にしたんですよ」と明かす。すると、満面の笑みを浮かべ嬉しそうにしている尾野を横目にユースケは「本気で喜んじゃって。真千子がテーマじゃなくて、早苗がテーマ」と強調すると、福山が「真千子は早苗として生きてるから」とフォロー。その言葉に尾野は「ねー、そう。真千子だよね。誰もが夢ですよ。自分のことが題材になるなんて。福山さんの中で早苗が真千子になってるんだから」と身を乗り出しながら力説し、バカリズムから“福山ファン”とツッコミを受けながらもデレデレっぷりを披露していた。

 会見の最後にはあらためて福山が「このメンバーで新しいチャレンジをさせていただいております。本当に素敵なものになったと思っています。晴れたり曇ったり雨が降ったり、いろんなことがあるんですけど、それでも毎日、朝起きて、今日このドラマを観て1日今日も頑張ろうと思えるような作品です。毎日いい1日にしようと前向きな気持ちになってもらえる作品になればと思っています」と、視聴者へメッセージを送った。(取材・文=渡辺彰浩)

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