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Netflix日本上陸5年で利用者500万人突破、そのわけとは

ナタリー

20/9/7(月) 15:26

Netflix日本ローンチ5周年オンライン記者説明会の様子。左から坂本和隆、佐藤信介。

Netflix日本ローンチ5周年オンライン記者説明会が本日9月7日に行われ、コンテンツ・アクイジション部門ディレクターの坂本和隆、Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」監督の佐藤信介が登場した。

2015年9月に日本でサービスを開始した当時は、世界60カ国以上6900万人が利用していたNetflix。現在では世界190カ国以上、1億9300万人以上がサービスを楽しんでいる。「Netflixはさまざなデータをもとに作品作りやキャスト選びをしているという記事を読んだことがあったんです」と回想する佐藤は「でも、実際に仕事をしてみると一度もそういう話はなかった。どうやったら面白いと思ってもらえる作品になるのか? エンタメの真髄について常に話し合っていました。だから、自由な気分で仕事ができましたね」とNetflixとタッグを組んだ感想を伝える。それを受けた坂本は「クリエイターファーストがNetflixの特徴ですね」と笑顔を見せた。

5カ月間「今際の国のアリス」の撮影をしていたという佐藤。「ドラマではあるけれど、1本の映画を制作しているという気持ちで取り組みました。ほかの監督と共同で作るという選択肢もありましたが、作品のトーンを統一すべきだと思ったので1人で監督することに決めましたね」と振り返る。また「4K対応で撮影していますし、音響は5.1chです。劇場とほぼ同じか、それ以上のクオリティで制作しています」と説明し、「Netflixではちょっとした音のズレや、フォーカスのズレにもチェックが入る。クオリティのチェック体制がしっかり敷かれています。ものすごい取り組みだと驚きましたし、カルチャーショックを受けました」と言及した。

「CGを作る際も『予算を考えずに、まずはやりたいことを考えてほしい』と言われました」と述べる佐藤は、「世界190カ国で配信されることを念頭に、どんな国の人でも楽しめて感動できる、新しいものを作ろうとプロデューサーと話し合いながら、作品作りに取り組んできました。これはなかなかあるようでなかったことです」とコメント。続けて「映画祭で世界各国の人に作品を観てもらう機会はこれまでにもありましたが、Netflixは国々の家庭に直結しています。国の垣根を越えてリアクションをもらえることはクリエイターとしてとても刺激的です」と話した。

2022年末までに日本実写オリジナル作品を15本以上配信する予定だというNetflix。坂本は「当初は配信の権利をお預かりして作品を届けていましたが、ここ数年はクリエイターとの作品作りに取り組んでいます」と言い、この1年で200万人利用者が増えたことについては「継続的にクオリティの高い作品を生み出していることがメンバー増加につながっていると思います」と分析。そして「ローンチ当初はネットを介してエンタメを楽しむということが定着していませんでした。Netflixさえあれば最高のエンタメに出会えると思っていただけるよう取り組んだ結果、国内メンバーが500万人になったのだと考えています」と真摯に語った。

山崎賢人と土屋太鳳がダブル主演を務めた「今際の国のアリス」は、2020年冬にNetflixで全世界独占配信される。なお、Netflixアニメ映画「泣きたい私は猫をかぶる」、Netflixオリジナルアニメシリーズ「バキ」大擂台賽編が全世界で独占配信中。Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」は、2021年に全世界で独占配信される。

※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

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