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バルトシュ・ビィエレニア最新主演作がサンダンスでプレミア

ぴあ

21/2/3(水) 16:30

『Prime Time』 sundance.org

現在日本で公開中の「聖なる犯罪者」で注目を集めたポーランドの若手俳優バルトシュ・ビィエレニアの最新主演作が、サンダンス映画祭で世界プレミアされた。今作でもまた、豊かな演技力と強烈な存在感を見せつけている。

タイトルは『Prime Time』。舞台は1999年大晦日のワルシャワ。ビィエレニア演じるセバスチャンは、銃を持ってテレビ局に潜り込み、生放送中のスタジオに押し入って、ふたりの人質を取る。ガラスの向こうにいるスタッフに、セバスチャンは、今から自分が言うことをテレビで放映しろと要求。しかし、スタッフは時間稼ぎをするばかりで、なかなか言うことに応じてくれない。その間、セバスチャンは痺れを切らし、たびたび爆発する。

ジョディ・フォスター監督、ジョージ・クルーニー主演の『マネーモンスター』と似た設定ではあるが、今作は、セバスチャンの本当の目的をあえてはっきりさせないところが大きく違っている。しかし、ヒントとなる要素はあちこちに散りばめられており、ビィエレニアも、ヤクブ・ピアテック監督も、もちろんそれが何なのか知っていた。その曖昧さも今作の魅力だ。

また、映画は4時間ほどの出来事を語るものだが、その日に至るまでの半年に何があったかは細かく考えたと、ビィエレニアはプレミア後のヴァーチャル会見で述べている。ピアテックによると、1999年を舞台にしたのは、まだテレビが圧倒的に強く、ソーシャルメディアで誰でもなんでも発信できる時代ではなかったからだ。当時をリサーチして、人は、今とは違う問題を抱えていたが、今も変わっていない問題もたくさんあったと気づいたことも後押ししたという。それらの問題についても、映画のあちこちでさりげなく触れられる。

ピアテックは、2019年、短編部門でサンダンスに初参加した。今作が彼の長編映画デビューとなる。ポーランドが生んだこのふたりは、これからも要注目だ。

文=猿渡由紀

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